おいしいごはんが食べられますように。私も会食は苦手なので、周りと共感しながら楽しく食べなければならない空気感や暗黙のルールに対する二谷の嫌悪感はよく分かる。

表題からも察せられるように「ご飯」を食べるシーンが多く登場してくる。ほんわかご飯ものかなと気をゆるませるが最後でした。 基本的に誰にも完全に共感できなかったし、気分が悪くなったりする描写があったりはするものの 特に職場における暗黙の了解や現代社会の歪さがうまく言語化されていて、 身につまされる思いを何度もした。 芦川、押尾、二谷、みな三者三様ではあるが、 この三人の部分部分は社会に生きているものは 多からず少なからず持っているのではないのだろうか。僕たちは時には芦川になり、押尾になり、二谷になるのだろう。第167回芥川賞受賞作。閉鎖空間でもある職場における人間関係の機微をきりとった佳作ですね。芦川さんという女性キャラの「恐ろしさ」がじわりじわりと染みてくる「ホラー小説」と山田詠美はじめ女性審査員が高く評価しているのは、同性同士ゆえ見える「あざとさ」があるんでしょう。初めて女性作家さんばかりとなった今回のレースで選ばれたのもどこか因縁ですね。今回の「お仕事もの」で芥川賞という点では、絲山秋子の「沖で待つ」を思い出しました。個人的には絲山さんの方に軍配を上げます。文芸春秋9月号で読了。芥川賞作品だなぁ。今村夏子先生作品やコンビニ人間、推し燃ゆみたいな系統。ほのぼの食レポ小説を想像してたけど。人間関係は接着剤で片角だけ留められて宙ぶらりんになる鉄板を眺めてる気分、落ちやしまいか、離れた方が良いのかをずっとハラハラ見守るような。心理描写はずっと浅い土の中を進むモグラの痕跡を観察するような気持ち。不可解な展開と、厭なズレの人間たちの内面を、いつの間にかのめり込んで追いかけてるのは怖いもの見たさなんだろうな。二谷が考えてることを理解するのがすげえ難しかった。 自分は結構ご飯食べるの好きでこだわるタイプだと思うのだが、こういう人間もいるんだなと。 あと、二谷→芦川への気持ちも理解がすげえ難しい。 言いたいことははっきり言いなよと思いつつ、2人がすれ違っている様子を観察しましたが。 そして最後には……結婚……⁉️二谷の感覚はなかなか理解しづらくて入り込めず、女同士の関係性を主軸にして読んでしまった。正直、芦川さんみたいな人がほんっとに苦手です。次点で原田さんみたいな人が嫌いです。押尾さんの気持ちが本当によくわかる。誰より押尾さんに感情移入してしまった。会社でも、友人付き合いでも、どこでもあるよね。どこでもある。タイトルしか知らなくて、思ってた内容と全然違かった笑美味しいご飯が食べられますようにっていうタイトルに込められた意味が読み終わった後は意味深だな、、、と感じた。押尾さんが自分に似てた。嫌いなものは攻撃したくなるのすごくわかるし、芦川さんが生理的に苦手すぎる笑芦川さん目線も読んでみたい!思ってたのと違った。共食圧力と、弱者を守る圧力に疎外を感じる主人公たちの話。二人の視点に共感すると、芦川さんがとてもおめでたい人のように思えてしまうが、それが何かおかしいんだよなあとモヤモヤしながら読んだ。/何がおかしかったのだろう。守ることを暗黙の了解にしてしまった職場? 弱さを理由に猫を助けなかったこと? 度を過ぎたいたずら?/誰でもある側面では少数派で、別の側面では多数派たりえるのだから、結局お互いが譲歩していくしかないんだろうなと思う。嫌いなものは嫌いと言える社会であってほしい。イヤミスならぬイヤ純文学。不器用を生真面目でやりくりして労働してるタイプのトラウマを抉ってくる感じ。人が死んだりする小説じゃないけど陰惨な話だなぁって憂鬱になってしまった。そういや作者のデビュー作もこんな風だったような。。なんで、二川はもらったお菓子を握りつぶしたくなる気持ちになる人と一緒にいるんだろう。放っておけないような可愛い人がタイプで付き合ってるのに、芦川さんをずっと見下した感じでいるのが理解できない。 押尾さんは苦手な人に対して距離を置かず攻撃するタイプで、怖い。 主要登場人物3人とも苦手だけど、職場特有の嫌な感じの雰囲気が伝わった。好きで一緒にいるわけじゃない集団だから、色々あるなあ。。とても読みやすかった。話の舞台となる職場での人物の描写が素晴らしく上手いと思う。二人のOLを心理描写や料理好きか嫌いかに置き換え対比していく。 最終的に二谷さんは幸せになれるのか、考えさせられる。 タイトルもなるほどでした。芥川賞受賞作品。二谷を挟んで押尾、芦川がバランスを取りながら、微妙な関係が進む。凄いのは、押尾に「芦川さんは嫌い」と言わせて、意地悪をしていこうと二谷に提案。会社で芦川をいじる。動じる様子をみせない(意地悪を感じない)芦川も凄かった。押尾、二谷の送別会での芦川製ケーキの味は苦かっただろうな。働く人なら分かる事が詰まっていると聞き読む。読後は辞めた前職が思い出されて体調が悪くなるなど…。すごい作品…。自分の犬の世話すらできない芦川が、世の中で生きていく為に身に付けた「笑顔」や「可哀想で守りたくなる可愛さ」。押尾の転職や最後の職場での挨拶が輝いて見える。結局最後に芦川が望んでいる言葉を出した二谷も"普通の人"なんだなと。芦川視点がないのがベタだけど良い。他人の心の中なんてみんな分からないから。個人的に開始6頁目でドン引きし、127頁目がそれを凌駕してきて、そこからの130頁目からの展開が怖い。とにかく面白かった。芦川さんの語り口はないのに行動から人物像がくっきりと浮かび上がる。天然なのかあざといのか、、判断できない。でも職場にいたらイライラすること間違いなし。登場人物の理解できない行動が多い中、最後の押尾さんのスピーチは良かった。胸がスカッとした。行動と言語が一致すると納得してしまう。二谷は感情は置いといてどう行動したら無難に生きられるのかが優先順位に思えるが、それを何十年も続けられる程人間は単純じゃないと思った。この小説は職場あるあるなので、登場人物について誰かと語りたくなる話題が満載。居心地の悪さが現実っぽくて読み甲斐があった。登場人物みんな入り込めなくて、でも断片的に「これわたしやん…!」ってハッとする瞬間があった。不思議。私は食べることに執念を燃やす方だと思って生きてきたのですが、、私は一体今まで何を食べてきたの…?となった。タイトル『おいしいごはんが食べられますように』は、押尾から二谷への言葉なのかな?って読後すぐには思ったんだけど、どうなんだろう。誰かと話したい〜。。3人の内誰に近いか? と聞かれたら押尾かもしれない。あんな意地悪はしないけれど体調不良で優遇されているのに贖罪代わりにスイーツを作って来る、芦川の様なタイプは私も無理。担当する部下や後輩に居たら、菓子を作る時間があったら体調を治す、体質を変える、意識改革をする等をしてほしいと注意している。そもそも二谷と芦川の二人は続くのだろうか? 部署も離れたし、ニ谷がつぶしたお菓子がその後の二人の関係を暗示している様にも感じた。と書いてしまうぐらい、最後まで夢中に読んでいた。インタビュー通りの著者の作風だろうなとも。

クジラアタマの王様。伊坂幸太郎だから間違いはないという安心感ももちろんあったが、この本をこのタイミングで読んだことに何やら運命めいたものすら感じてしまう

どうしても愛人を作りそうな人には思えなかったので、どこかで種明かしを期待していたけれど、最後までなかったのはちょっと寂しかった。けれども奥さんがああいう人なら、愛人に走っちゃうのも・・なんて思ったりした。ヒジリは個人的には桜井翔君を思い出しながら読みました。病気の名前が違うとはいえ同時代性を感じながら読みました。あと天敵をやっつけさせた後、本性を現すのには「よくあるな」と、メッセージ性を感じました。いい人が報われているのも読後感よし。今回も伊坂氏の真骨頂。夢で勝ったから現実が好転したのか、現実で頑張ったから夢で勝てたのか。最初は突然の挿絵に首を傾げましたが、意味を知ってから読み返すと確かに戦況と現実がリンクしている。後からカチッとピースが当てはまっていく感じ、さすが伊坂先生……!栩木さんがちゃんと報われていて嬉しかったです。夢と現実が片道ではなく相互に影響していて、岸さんはあくまで現実で頑張っているところ(「現実は、僕の触れるこの、今体感しているここだった」)がぐっと来ました。久しぶりの伊坂さん。夢と現実がリンクしている設定のせいかなんなのか、いまいちのめり込めなかった。伊坂作品お得意の伏線回収もあまり心躍らず少し残念。 今の世を予言したかのようなパンデミック描写には驚かされた。いつだって怖いものは「人」、動かすものは「感情」。 これがコロナ前に発表された作品だとは、小説家は未来を予期する能力でもあるのか。 世界の秘密を、知ってるか? 世界の秘密は思っているよりも複雑で、考えるよりも単純な、きっとそんなものだと思う。 人は結局自分が可愛くて、自分の利益にとことん貪欲な、保守的で、時に攻撃的な生き物だ。 自体が好転するにも、暗転するにも、何かしらの理由やきっかけはあるはずだ。それは例えば、あちら側の戦いで勝ったとか、こちら側でトラブルを乗り越えたとか。さあ、立ち向かったのは、誰だ。伊坂らしいと言えばらしい、らしくないと言えばらしくない作品。現実が夢とリンクするという設定で、現実世界では無関係に思われた登場人物たちが繋がっていき物語は進む。大きな伏線はないが、ちっちゃい伏線が散りばめられ、それがさりげなく回収されるのはいつものこと。それにしても本作品の執筆はコロナ禍の前⁉︎作家の想像力というのは恐ろしいなとつくづく思う面白かったです。久しぶりの伊坂作品でしたが途中から万城目さんを読んでる気分に。ふわふわと眠くなったりしましたが終盤から勢いに乗って読了。まぎれもなく伊坂幸太郎さんの世界でした。「胡蝶の夢」的な話が好きな私、今年のベスト入りのお話です。☆2019年の作品、新型インフルエンザの話をこの時期に書かれていたとは…臨場感たっぷりです。先日のインタビューで「集団心理と同調圧力が僕は一番怖い」と伊坂さんは仰っていましたが、本作はまさにそこが全面的に表れているように思いました。得体の知れないウィルスは勿論相当怖いけど、追い詰められた無知な正義の集団も大概だな。〈恐ろしいのは国の利益よりも自分の利益を優先させようとした時〉こういう人たちがSNS等で集団心理を操れる術を持ってたとしたら、と考えたら怖くなった。読んでる時はあんなに面白くて夢中になるのに!ご時世もあって読後にずしっとくる感じです。新潮文庫2022:まさに今読むとリアルタイムで感じる。鳥インフルエンザじゃないけどコロナと同じウィルスで世界…いや日本でもかなり脅威。夢と現実では違うが…夢の中で闘い、勝つと現実では好転する?議員と芸能人とサラリーマンが夢ではグループになって戦う戦士?海外のワクチンや治療薬が今も尚使われているが…日本製はいつ?なかなか承認が下りない事情は、案外小説と同じ部分もあるのかな?夢と現実がリンクするってここまでではないが頭の中で処理しているのが夢に投影しているのかも?ハシビロコウがクジラ頭の王様とこれで知りました久しぶりの伊坂本。なんでしょうね、やっぱり落ち着きます。絵本と小説のハイブリッドも良し。相変わらず大きいことから小さいことまで色んなものが絡み合ってつながっていく感じは快感。読んでる間はずっと不思議な世界にいるようでした。題名もシャレてるじゃあないですか。序盤のクレーム対応は仕事にも役立ちそうです。夢と現実のリンクだからよくある話しだけど・いろんな伏線からの最後の展開までは伊坂ワールドで楽しめた。 パンデミックはまさに今とリンクして、本当に同じ結末ならいいのに思う。 岸さんのキャラ設定、栩木さんや元奥さんのわが道を行くけど助けてくれるところあたりがいい感じ。池野内議員のキャラも現世界なら受け入れ難いがなんか許せて応援したくなる(笑)。 夢の世界での事は漫画なので夢と現実の切り替えが上手く出来、絵も伊坂ワールドに合っていた。 オーデュボンの祈り、夜の国のクーパーあたりに似てるかな~ゲームはしないけど、大きな武器を手にした勇者が怪獣を囲んでいる場面が目に浮かぶ。セリフなしのコミックパートの意味がよくわからなくて、初め読み飛ばしていたけど、重要なことがだんだんわかってきて何度も引っ返した。夢の中で勝利すると現実の方でも物事がうまくいくと主張する議員。納得できない主人公。その中間に立つ俳優。私自身はと言えばホイホイと信じ込んでしまう。伊坂作品だしファンタジー好きだし。コミックパートがあってよかったと思う。挿絵ともイラストとも違う意味がある。夢と現実がリンクし、主人公岸も含め、池野内議員、タレントの小沢ヒジリと共有するストーリー。終盤のインフルエンザのパンデミックやワクチン等はコロナ以前の作品の様だが現在の状況を現している感。

向日葵の咲かない夏。YouTubeのホンタメによく出てくる本なので読んでみた。妹のミカは人間でないのは最初から何となく気がついた。

途中で「みんなおかしい」と思ったけど、読了したら主人公が1番狂ってた。あらゆる虐待が出てきて、どれにも公式な罰は下らないのですが、現実にも沢山見逃されているしなと虐待サバイバーとして思います(どれも読んでてきつくはあるけど)。一方で、終盤の「僕はみんなと変わらない」にひやっとさせられる。記憶が捻じ曲がって話が食い違うことなんて現にいくらでもある。 冒頭、ミチオはまだ物語の中にいる。じゃあ「また壊れてしまう」の1回目はいつ?物語が破綻すること?…と読み返して深読みしてしまう作品でした。とても面白かったけれど、狂気が過ぎるのでスッキリした読後感ではなかったです。けれど、現実と妄想の間でモヤモヤとしながら、ひんやりと恐怖が残るこの感じは嫌いじゃない。評価が分かれるというのはこういうことだろうな…。 どこまでがミチオの物語なのかあやふやなので、少し無理があるような場面もあるけれど、これもこの物語の魅力なのかな。 最初から最後まで、文章にしかできない表現が巧妙に散りばめられていてとても好きです。私はひとつずつ引っかかって騙されました(笑) 何度読み返しても、その度に面白い作品かと思います。ちょっと現実離れしたオカルトかと思いきや、ミステリと独特の世界観に引き込まれ、一日で一気読み💨伏線が繋がってゆく過程の予想を遥かに裏切るどんでん返し‼️真夏の白昼夢にも似た不思議な感覚を覚えた。全ては現実でありながら、自分の抱いた妄想もまた現実となり得る。違和感はいつしか理解に変貌していくのを実感した。これはスゴイ斬新で、小説の新たな力を思い知った。ミチオと妹のミカの正体には驚愕を禁じ得なかった。母親の理不尽な対応も最終的には理解出来た。そう来たかーという設定あり。主人公同様、私も誰が犯人なんだろうって振り回されてしまった。物事をひとまとめにせず、あえて要素ごとに分解してみるって大切なのかも、と思った。この方が書いた「カラスの親指」という本が面白かったので、Kindle Unlimitedで読みましたが、かなり疑問が残るお話でした。 先生はおとがめなし?9歳の男の子の話し方と知能?百葉箱に人入る? おじいさんが現場を細工したのになにも残ってない? などなど。 そしてかなり気持ちの悪い話。でも結局気になって最後まで一気読みしてしまいましたが、真相がわかってもあまりおぉぉとならない、お話でした。ミステリー要素も楽しんだし、サイコ(と言うより最早ホラー?)な部分も楽しんだ。 ミカは年齢の割に口が達者なので、まあおそらくそうだろうと思いつつも母親の行動が解せなかったのだが、母も世界を作ってたか…。 読み終えて、怖っ…と思ったあと、冒頭に帰るとゾクゾクが止まらない。モヤモヤしたまま読み続け、とうとう最後までモヤモヤのまま終わってしまった。途中の展開は面白いところもあった。岩村先生かと思わせて、次は泰造が怪しいと思わせ、でもS君の言ってる事もコロコロ変わる。で?で?最後はどうなるのか?と思ったが…。ミカが人間ではないことは早めに分かったが、ミチオはどうなのか、両親は?読み手に委ねられ形なのかな。 トータルで面白いとは言えないが、面白くないとも言えない。好き嫌いが分かれる作品。個人的には好みでなく嫌悪感が拭えないのでとにかく読了だけを目指した。ミカは三歳なのにやたら大人びて頭脳明晰ですべすべのお腹という導入部から怪しい。お母さんはミカに執着して心を病んでいる、岩村先生は男児ポルノ趣味、S君は死んでクモに生まれ変わる、トコお婆さんは実は猫、泰造は死体が生き返る恐怖から逃れるために死体の足を折る性癖がある、S君を自殺に追い込んだのはミチオでその理由は演劇会に出たくないから。最後人に生まれ変わったのはミチオなんだろう。ミチオの世界観が異様過ぎて読むのに抵抗あり叙述トリックものは好きだけど、これは自分には合わなかった。主人公をはじめ、先生、S君、泰造など登場人物が怖いし気持ち悪い。ひと夏のファンタジーではなく、全て主人公の妄想だったんだという伏線回収での驚きより、そちらが勝ってしまった。評価が分かれる作品といわれていることに納得。こちらでよく見かけていて、気になっていた本。夏なので読みました。気持ち悪いけど面白くて、中盤くらいから一気読みしたが、真相の所がグダグダしてる感じがして、ラストの方が疲れてきた。真相が何だかな…、と若干思った。ファンタジー?どこまでが現実かわからなかった。ミチオ、Sという名前にも何かあるかなと思ったけどね10年ぶりの再読。当時の私には受け入れられず、ただただ気持ち悪い小説だった。この作者無理!と思ったけど、最近道尾さんの他の作品を読むようになって、いけるかもと思ったので夏に読んでみた。内容はかなり覚えていたので驚くことはなかったけど、こんなにおもしろかったとは。ミチオはS君と話しながら探偵っぽい行動をしていたのは、続くシナリオを考える時間稼ぎだったのかな。全部読んだ後に冒頭部分を思い出し、大人になったミチオがあのままだったことが一番のホラーだと感じた。ミカが人間でない事は序盤からわかった。 S君は自殺(ミチオがお願いした)で、泰造は殺して、家族も火事で死なせてしまった。一番狂っていたのはミチオだった。 それにしても、S君は何で名前がないのだろう。

夜空に泳ぐチョコレートグラミー。町田さんのデビュー作。すり鉢みたいな形をした大きな水槽みたいな町に住む人々の連作短編。

とても面白かった。作者のデビュー作なんですね。5編の連作短編は、どれも重く切ないのですが、希望に満ちたエンディングがとても良い読後感を得られます。最後にどんでん返し的なミステリーっぽい展開の話もあったりで楽しめます。解説にもありましたが、5編それぞれの書き出しの1行が本当に秀逸。いきなり掴まれ一気読み必至。5つの短編はどれも、今この場所で生きて行くことの決意、生への誓いを感じさせられる。それの際たるものが表題作の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」であろう。女子が男子を殴る、というのはちょっと心地悪いのだが、晴子と啓太のひたむきさにグッとくる。「生きるとか生きていけないとか、大人でも考えて苦しむものなんだ(中略)仕方ないよな、これからも、もがきながら泳いでいくしかない」。晴子の秘密のお気に入りの場所から眺める夜空とすり鉢の街。そこでみんな生きている。「溺れるスイミー」もよかった。凄い本を読んでしまった。1作目から衝撃。久々に大好きな本に出会った。勿体無くて、なかなか読み進められなかった。5つの短編がなんとなく繋がっているのだけれど、各作品が密度が濃く、よく纏まっていて、凄く良かった。解説にも書いてあったが、昔、知り合いが「書き出しの上手い作家さんは凄い」と言っていたが、この本の書き出しはどれも惹きつけるものがある。同じ作者が書いているとは思えないほど、色の違う5作品。すっかりファンになりました。今のところ今年一番。自分のことを愛してくれる人がいるって良いよね。 私も「私の事が好きだったあいつに慰めてほしいな」とか、都合よく考える日もある。しかも辛い時だけ。 彼等が私にくれた言葉を思い出すと、自分は存在していい人間なんだなと救われる… みんな少なからずはあるこんな経験を、ドラマチックに言語化してくれている。 あと、3つ目の話も好きかなぁ、これは過去うんぬんじゃなくて、今の自分の境遇に似ていた。 カバーが爽やかで可愛いし、ティーンズむけなのかな?って思ったけど、そんなことなかった読んでよかった。表題から、ちょっとファンタジーっぽい作品かな〜と思って読んだら、全く違くて、かなり重い話だった。いろんなテーマが詰め込まれた連作短編集だった。どの話も甲乙つけがたいくらい印象深いけど、1番好きなのはやっぱり表題作かな。子供の優しさや逞しさに触れると、すぐ涙腺がやられてしまいます…。啓太がいい子過ぎです。終盤で、幸喜子と啓太に芙美という頼れる人がいるのが分かって安心したし、晴子が桜子に引き取られたことが分かってほんとに良かったと思った。その後が気になる人物が多いので、続編とか出ないのかな。R-18文学賞大賞受賞作『カメルーンの青い魚(大胆な仕掛けどこ)』は幸喜子が苦手すぎたのと、若干携帯小説みたいで読むのがしんどかった。解説にある「それぞれの書き出しが素晴らしく巧い」にはかなり納得だけど、わりとだらだら全体的に薄ぼんやりしていたので、引き込まれることはなかった。『溺れるスイミー』と涼しげな装画は良い。『52ヘルツのクジラたち』は全く合わなかったけど、と書くと、こちらはそうじゃなかったと言いたいところ。だけど、やっぱりなんか合わなかった。町田そのこさん初読み。 題目を含んだ短編5編の作品。いじめ、DV、不倫と登場人物達がそれぞれに苦悩をかかえ生きづらさを感じ、生きていく糧を求めてどこかを探している。この作品はただ重たいだけではなくて、人のぬくもりと希望を見いだしてくれる物語でもある。海の底は真っ暗でも上をみれば、一筋の希望の光が差し込み、そっと手を差し伸べてくれる場所がある。じんわりと心に明かりを灯して優しさと強さを与えてくれる、そんな作品。「カメルーンの青い魚」と「波間に浮かぶイエロー」は意外な仕掛けもあって、とても楽しめた。繋がる短編集。「カメルーンの青い魚」は流石三浦しをん氏と辻村深月氏から絶賛されただけある。からの表題作。さっちゃんの一途さ。啓太が健気。「波間に浮かぶイエロー」これはその時まで騙された。圧巻。「溺れるスイミー」トラック運転手との恋。結構意外な結末。「海になる」最低DV夫に吐き気。いずれもきっとこの世ではあるに違いないリアル。晴子にも優しい人との出会いがあって良かった。どの話も切ないし、心傷む事も多いけど、強く生きようとする姿にコチラまで突き動かされました。海になるは、読んでいてかなり辛かったけど…死神ではなく、助けてくれた男性がその後に彼女が一緒に生きる糧になって良かった。人と人との繋がりってとても素敵だなぁと感じました。町田さんのストーリーは、心が揺さぶられます。他の小説も読んでみたくなりました。個人的に読み終わった後の読了感が良かったわ。まあ、感想はどうやって書いたらいいのか悩むんだけれども。過酷な状況でも懸命に生きていく人々の姿を描いた連作短編集。確かに帯に書いてある様な時になったらそう思うんだろなと思わされたな。全体的に話は重たいんだけれども、だからこそなんか自分の中にストンとうまくハマる感じだった。個人的には波間に浮かぶイエローが良かったし最後のとこで泣きそうになったわ。他の作品もちょっと気になってくるな。連作短編は一気に読んじゃう方だけど、今作は1編読む度に本を閉じて余韻に浸ってしまった。クジラに次いで2作目だったけど、テーマや設定に重いものを持ってくるなぁ。盛り込んだな?って感じの設定をちゃんと消化してくれるからさすがの筆力。彼らほど重いものを抱えてはおらずとも、誰しもが感じうる生きづらさに響く言葉が随所にあった。表題作がその意味では一番響いたかな。サキコ目線の1編目で気になってた啓太がちゃんと意思を持って生きてて安心した。 あたしたちはこの広い世界を泳がなきゃいけない。 各短編の題名の付け方が好き。R-18文学賞受賞作の「カメルーンの青い魚」めちゃくちゃ好き!これがデビュー作とはすごい。最初笑っちゃうから「コンビニ兄弟」の感じなのかと思っていたらそうでもない。短編だけど少しずつ繋がっているところも好き。重い話も多いのに、どこかのほほんとした雰囲気が漂っているのでそこまで重くは感じなかった。自分は「どこか」に焦がれるタイプではなく「ここ」が好き。でも、「どこか」に焦がれて出て行ってしまう人の気持ちもわかる気がした。再読したい本だ。同じ人物が跨って登場する連作短編集。各話の主人公や主要な人物は、親しい者の喪失や生まれながらの境遇に対する偏見から、それぞれ息苦しさの感覚を有しています。『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』に見られた、片親の主人公が感じる周囲の人間たちの空気感は秀逸に描写されています。ディテールを個々人の感じ方で埋める上手さと、叙述トリックのような変化球のテイスト。居場所を変えて生きること、また居場所を変えずに生きること、それぞれの人物たちの論理や感覚をリアルに描き出した作品が集まっていて、良質な短編集だと感じました。

ジェームズ・ウェッブはどちらの役にも立たない純科学プロジェクト。人類の好奇心とロマンのために打ち上げられており、そこがまた良い。

ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として新しく打ち上げられた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が初期宇宙の鮮やかな輝きを届けてくれた!初撮影されたフルカラーの写真は、数十億年かけて届いた銀河団の光をかつてない深度で捉えた。 左下の画像は約46億光年離れた「SMACS 0723」銀河団を写したもの。ビッグバン(138億年前)から6億年後に存在していた銀河の様子。この先、ビッグバンからわずか数億年後に起きた出来事を観測し、宇宙で最初に輝き出した「ファース ト・スター(初代星)」を捉えるつもりという。すごい。 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にかかった費用は1兆円以上。アメリカ、ヨーロッパ、カナダが協力して実現に漕ぎつけた。ハッブルは地上600kmの人工衛星だけれど、ジェームズ・ウェッブは地球から150万km(月までの距離の4倍も遠い宇宙) にある一種の人工惑星だ。鏡の直径は6.5m、ハッブルの7倍の集光力と100倍の感度を誇るという。 宇宙関係の予算は「安全保障」と「産業利用」のニーズにこたえる研究が重視されがちだけど、ジェームズ・ウェッブはどちらの役にも立たない純科学プロジェクト。人類の好奇心とロマンのために打ち上げられており、そこがまた良い。宇宙の一番星を見られる日が来ますように!安倍元総理が銃撃された事件をうけ、先日統一教会の代表が記者会見した。その内容が「実態を誤魔化している」と、統一教会による霊感商法被害者の救済を目的に活動している「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が記者会見を行った。 【統一協会・被害対策弁護士の会見まとめ】 ・統一教会は韓国のカルト宗教で「韓国は救世主の国、日本は悪魔の国」という思想で、信者を洗脳させて全財産を教会へ寄付させている ・統一教会は日本人女性を洗脳し、貧しい韓国人男性と強制的に結婚させて韓国の血の入った子を産ませることで、「日本の穢れた血を浄化」しようと考えている ・統一教会の教祖は岸信介首相(安倍氏の祖父)と盟友であり、1950年代から日本の政界と協力していた ・1990年代の時点で、日本の国会議員のうち100人以上 (1人の議員に7人。その多くは自民党) の秘書は統一教会の信者であり、議員たちの活動は統一教会へ報告され、指示を受けていた ・安倍政権になってから、国会議員が統一教会の行事へ公然と参加するようになった。さらに統一教会と関わる議員が出世しやすくなり、自民党議員たちは安倍の寵愛を受けるためにこぞって統一教会との関わりを深めていった ・岸信介安倍晋三の2人が居なければ日本でここまで統一協会の被害は大きくなっていない ・統一教会の集会に政治家がメッセージを送るのは(お墨付きを与えるから)辞めろと抗議文を何度も出したが受け取り拒否で返ってきた ・統一協会の問題になると「○○は信者じゃない」って言い出す人がいる。講演会に出て機関紙に登場したりすることを問題視してるのであって信者かどうかを問うてる訳ではない(会見で「合同結婚式」の実態について証言した二世信者 Aさん) 「信者二世の私は統一教会の教えを受け入れることが親孝行になると勘違いをし、母の言われる通り(教団の)ビデオセンターに通って、そこから洗脳が始まりました。そして21歳のとき、1995年です。36万組の合同結婚式を受けることになりました。教会からは、どんな国の人であっても断ってはいけない。そして、どんなに学歴がなくても断ってはいけない。経済的に難しい事情がある相手だとしても、断ってはいけません。全てを神に預けて断っては決していけませんと誓わされました。 合同結婚式の相手は2歳年下、19歳の韓国人した。その人は、家もなく、職もなく、親もない。学歴は中学中退という人でした。住むところがなかったので、教会に転がり込んできた男性でした。彼は、気に入らないことがあると私のことを殴る人でした。私はそのことがとてもつらくて、教会のアベル、いわゆる教会長であるとか、上の者に相談をしました。すると、それは彼にサタンがとりついているからだと言われました。あなたの信仰が足りないからだとも言われました。避妊をしてはいけないと言われていたので自然と子供ができ、この暴力がいつか娘に向かうのではないかと恐れを抱くようになりました。私はこのことを、母に相談をしたのですが、母は絶対に離婚しては駄目だと言いました。それは祝福家庭、いわゆる合同結婚式を受けた家庭が壊れることは、サタンが一番喜ぶことだからだと言ったんですね。最終的には母親の前で暴力を振るう彼を、母が目の当たりにして、やっとイエスと言ってくれたという状況でした。 離婚はできたんですが、母はとても悲しみました。統一教会では「夫婦でなければ天国に行けない」と言われていたからなんです。私がこの祝福結婚を壊してしまったことによって、娘は天国に行けないんだと、とても悲しんでいました。またそんな母を見て、私もとても罪悪感が生まれましたし、私は天国に行けないんだなという思いを抱くようになりました。そんなときに、再祝福(再婚)を受けないかと言われました。私は再祝福を申請し140万円の献金を要求されました。でも、韓国人が合同結婚式を受けるには14万円でいいんです。140万円という大金、これがいわゆる教祖が言う「韓国のうら若き乙女を従軍慰安婦として蹂躙した過去が日本人にはあるから、韓国の乞食と結婚させられても感謝しなければならない」という根本的なそういう教え、反日的な教えがあるからなんですね。だから日本人はそう大金を払わされて当たり前。大金を払わされて、感謝しろという言い方をよくしていました。 私は娘を連れて再祝福を受けたんですが、その相手も韓国人でした。その当時は教会長がマッチングするように変わっていたんですけど、その相手も学歴、職業、年齢すべて嘘でした。で、その人によって私は日本の(クレジット)カードを全部使われてしまい、夫によって自己破産をさせられるということになってしまいました。10年間を韓国で暮らし、教祖の死を境に洗脳が解けて、2013年に子供を連れて帰国したという状況です。 犯人(山上容疑者)のしたことに関しては、何一つ擁護することもないですし、正しいと思ってもいませんが、ただ、人生を統一教会によって破綻させられた身としては、理解できてしまうという苦しい心情があります。やったことに関しては、間違っていると思いますが、それだけ統一教会は人生を破壊します。統一教会に関わってきた人たち、また二世と呼ばれる人たちがどんなに苦しい思いでいるかということも私はよく理解できます。そこの思いがですね、正しい方向に報道されて、今まで放置されてきたこの問題が少しでも解決に向かう方向に進んでいってくれればいいなというふうに思っています」山上容疑者が命を奪った行為は決して許されない。一方で、事件直後に大手メディアは「犯人の母親は統一教会に億単位の献金をして破産。犯人は安倍氏統一教会が関係があると“思い込み”、逆恨みの犯行に及んだ」と、安倍さんは無関係との報道を連日連夜していた。そのイメージを持ったままの人は少なくない。「犯人が思い込みで撃っただけで実際には安倍さんと統一教会とはそんな関係無いんでしょ」というように。本来、新聞の見出しは「思い込んでの犯行か」じゃなく「岸信介元首相の頃から統一教会との繋がりが原因か」とすべきでした。以下に岸・安倍一族と統一教会の深い関係を整理。※予備知識 1954年 韓国で文鮮明統一教会を設立。「合同結婚式」を開催、教祖のインスピレーションに従って信者同士で結婚する。2004年時点で韓国人男性と結婚して韓国で暮らす日本人女性信者約7000人。 1959年 安倍氏の祖父・岸信介の自宅(東京)隣が統一教会の初期本部で、岸は立ち上げから関わっている。「岸が日本国内に招き入れた人物」というのは山上の「思い込み」ではない。 1968年 文鮮明岸信介らの協力を得て反共産主義政治団体国際勝共連合」を設立。多数の若い女性信者を“秘書”として国会議員につけていく。 1984年 文鮮明が脱税により米国で投獄。岸信介元総理はレーガン大統領に親書を送る。内容は〈文尊師は、現在不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願い したいと思います〉〈彼の存在は、現在、そして将来にわたって、希少かつ貴重なものであり、自由と民主主義の維持にとって不可欠なものであります〉と釈放を懇願するもの。既に日本では霊感商法が問題化。

信長を裏切った荒木村重役の田中哲司さん、土牢の中で朽ち果てていく官兵衛を演じる岡田准一さんは、ここのとこずっと見応えのある心理劇を展開。

揖斐郡池田恒興は信長と乳兄弟で森長可の義父。小牧・長久手の戦いで討死にした嫡男・元助の墓も。揖斐川町春日局の誕生地。ネットで生誕碑の存在を知ったが正確な場所は分からず、まずは同町の歴史民俗資料館へ。早朝で閉まってるのは分かってたけど、外に付近案内図があると思った。だが、案内図はなし。散歩中の地元の人も知らなかったため、警察署へ。お巡りさんが3人がかりで地図を調べてくれ、僕のアイフォンに入ってるマップに印をつけてくれた。なるほど、これならお巡りさんにとっても口頭で説明するより効率的。時代の流れを感じた!春日局の父で明智光秀配下の義将として知られる斎藤利三の墓。この墓所探しが地獄だった!アイフォンに入ってるアップル地図は、「斉藤一族の墓」の公式登録地点が間違っていた!「なぜ見つからない!」「おかしい!」、地図通りにやって来たのに、いくら探しても墓所がない。山中で人もいないし聞くに聞けない。S氏と「スタンド攻撃を受けているようだ」と目まい。最終的には、警察署で“念のために”と写メさせてもらった地図と、アップル地図が異なっていることを発見し、ようやく墓所にたどり着いた。アップル地図がトラップだったとは。将来、S・ジョブズの墓参をする時に今回の一件を吠えたい。谷汲山(たにぐみさん)華厳寺揖斐川町。西国巡礼の第三十三番札所、結願の霊場として有名。798年創建、天台宗の古刹。真っ暗闇を手探りで進む戒壇廻りを体験。参道で“わらじ”を購入。いつか、わらじで東海道五十三次を踏破したいもの。 ・10:40 南宮大社垂井町。美濃一の宮。鉱山や金属業の総本山。関ヶ原合戦で燃えたが家光が再建。静岡駅前のネットカフェを5時45分に出発。6時過ぎのこだまの始発に乗って、名古屋に7時10分に到着。名古屋在住のサイト読者S氏が既に駅前ロータリーにて車中に待機しており、握手をかわしすぐに墓巡礼に出発した。S氏は過去にオフ会や高野山の巡歴企画に参加経験あり。20代後半の好青年。イメージは文化系の古代ローマ人。 以下、我々2人の2日間の探訪先を時間入りで記入。土地勘のある人は、この行程がいかに強行軍だったか分かると思う。初日は、名古屋からいったん南下して西尾まで行った後、一気に北上して岐阜市、そこから西進して大垣へ至った。岐阜市。標高329mの金華山・山頂にあり、途中までロープウェーで登る。天守閣から、はるか彼方まで見渡せた。とんでもない場所に城を築いたものとビックリ。斎藤道三の居城“稲葉山城”を信長が岐阜城に名称変更。さっそく市内の史跡探訪や墓巡礼を開始。訪問先は以下の通り。 ・霊泉寺/穴山梅雪墓…清水区興津。武田二十四将の1人。母は信玄の姉。妻は信玄の娘。川中島の戦いで信玄本陣を守る。境内が広くて墓がなかなか見つからず、住職も不在。30分ほどで見つかったけど、斜面の高低差もあり2時間くらいかかった感じ。墓前に酒用のアイスペールと徳利があり、「酒が好きだったのか」とK氏のテンションが一気にあがる。 ・龍華寺/高山樗牛(ちょぎゅう)墓…樗牛は静岡出身ではないけど、この寺から見えた富士山の雄大さに感動して、遺言でここを墓所に選んだそうだ。享年32(肺結核)。墓所には樗牛の銅像があり視線の先に富士山がそびえる。同寺は東海屈指の名園で知られ、巨大蘇鉄(そてつ)や江戸時代からの日本最古のサボテンがある(根元は樹木化。かなりの迫力)。本堂のカラフルな襖絵が素晴らしい。 ・草薙神社…当地でヤマトタケル三種の神器のひとつ、草薙の剣を使い危機を脱した。境内にJAXAもビックリの超大型打ち上げ花火がある。 ・沓谷霊園/大杉栄墓…大杉は大正期の社会運動家日露戦争に反対するなど政府に従わず弾圧を受ける。関東大震災の混乱の中、憲兵大尉甘粕正彦らに虐殺された悲劇のアナーキスト。享年38。大杉の墓が静岡にあることはあまり知られていない。3度目の墓参。 ・臨済寺/太原雪斎今川氏輝墓…葵区の巨大寺。名僧&名軍師の太原雪斎は今川氏をサポートして最盛期を築き上げた。同じ寺に眠る今川氏輝桶狭間に散った今川義元の兄。 ・瑞龍寺/旭姫墓…旭姫は秀吉の異父妹。44歳で家康45歳に嫁ぐ(共に再婚)。秀吉が政略結婚のため無理やり妹を離別させて家康に嫁がせたことから、旭姫の元夫は秀吉に抗議の切腹。旭姫の墓は家康が京都・東福寺から改葬した。 ・静岡浅間神社…家康が14歳で元服した神社。 ・静岡市文化財資料館…家康が関ヶ原の戦いで使用した軍配など、徳川家や山田長政に関する展示品あり。家康の真筆の書状に感動。15時半にオフ会の会場に入り、配付資料のコピーなどトークライブの準備。JBLの大型スピーカーで聴くバッハのシャコンヌは最高。19時半にトークライブがスタートし22時半に終了。参加者は14名。平日の夜であり、東京・大阪ではないため、正直、参加者一桁も覚悟していた。それだけに、名古屋や神奈川から来てくれた人もいて感謝。トークライブ後、1時半まで3時間、みんなで色んなテーマを話し合った。この生きにくい社会をどう生きていくか、そんなことも。ある人が“悩み事に捕らわれすぎないよう”という流れで「5年前の悩みを思い出せますか」と言ったのが印象に残った。5年前だって大きな悩みを持っていたはずなんだけど、あらためて問われると思い出せない。ちょっとラクになった。他にメモったのは「ルイ・アームストロングのトランペットは、歌と同じくらいメッセージが伝わってくる」「桂米朝の落語は、他の人が同じネタをやってもあそこまで面白くならない。米朝の話芸だから別次元になる」等々。ロシアまで墓巡礼に行ったという参加者がいて、行程の大変さが分かっているだけに即握手。これまで大きな作画崩壊もなく、期待以上の完成度がキープされて嬉しい。第6話のダークブルームーン戦はタバコ規制を黒塗りで強行突破。オインゴ戦のこともあるしカットする訳にはいかないもんね。DVDでは規制解除になるだろう。野太い声の「おにいちゃん」連呼とか、アニメで声が入ると、原作では意識しなかった部分で笑ったり色々発見。そして!ED画面で例の少女に「アン」という名前が付いたことにビックリ。荒木先生がアニメ化にあたって考えたのかな?こういう部分でも今後の楽しみが増えた。第7話のストレングス戦は、相手にセリフがないため盛り上げ方が難しいと思ってたけど、ホラータッチの演出でうまく引っ張った。スタンド戦の色変化で緑色の猿になってしまったのだけ、ちょっと違和感。何の動物か分からなくなった。色変化は難しいね。第8話のエボニーデビル戦、敵の下品な雄叫びが部屋に轟き笑った。アニメで「○○噛み切ってやる」なんてセリフを言ったのは最初で最後では。チャリオッツはカッコいいね。オリジナルシーンもグッジョブというか、ポルナレフが警察で尋問されるシーンを入れることで、この後のラバーソール戦の時にポルナレフがいない理由になっていた。スタンド戦の本格的な駆け引きが始まる前の序盤でこの面白さ。これからどんどん出てくる個性的な敵キャラとの絡みがホント楽しみ!スウェーデン王立バレエ団の第1ソリストとして活躍している大阪出身の木田真理子さん(30)が、世界的に権威のあるロシアのバレエ賞「ブノワ賞」を日本人として初めて受賞!日本人の名前が時々あがるローザンヌ国際バレエは新人の登竜門だけど、ブノワ賞は一年間に最も活躍したダンサーや振り付け師らを選ぶバレエ賞。受賞理由は「新たな試みとして『ジュリエットとロミオ』(ロミオとジュリエットの新解釈)に取り組んだことに加え、木田さんの踊りはほかの候補と比べ技術的にも芸術的にも群を抜いてすばらしかった」とのこと。NHK教育で『ジュリエットとロミオ』をノーカットでオンエアして欲しい!俳優の上川隆也さんといえば、大河『功名が辻』で主人公の山内一豊役を好演し、その後も『龍馬伝』で中岡慎太郎役(龍馬の同志)、『平清盛』で平盛国役(清盛の側近)で、人物の深みを感じさせる名演で視聴者を魅了した素晴らしい役者さん。その上川さんが民放のバラエティー番組でアニメ『ザンボット3』の魅力を“吠えた”というから驚いた。富野監督の『ザンボット3』は子ども向けとは思えないハードなストーリー。僕の世代のアニメファンなら人間爆弾や最終回のトラウマで忘れられない作品だけど、一般的には知名度が高いとはいえない。それをお茶の間に向けてプレゼンするとは!「ヒーローがヒーローでいられない物語」「最後にそれまでのストーリーが全部ぐ~んって、ひっくり返る瞬間があるんです!」と解説したとのこと。上川さんの生年を調べたら1965年。僕と2年しか変わらない。一気に親近感が湧いた。しかもウィキを見たら、好きなアニメが『伝説巨神イデオン』『未来少年コナン』。ストライクすぎる!いつか実際にお話する機会があればいいなぁ。※『ザンボット3』はエンディング曲(1分)が良い。昨夜の大河ドラマ軍師官兵衛(21)松寿丸の命』、官兵衛の父役を演じる柴田恭兵さんの神演技に圧倒された!絶体絶命の窮地に追い込まれた息子や孫を思いやる表情&涙声は、俳優が演技をしていることを忘れさせた。中谷美紀さんの演技力は定評があるけど、昨夜の演技は感情の振り幅がハンパなく、ただただ見入った。信長を裏切った荒木村重役の田中哲司さん、土牢の中で朽ち果てていく官兵衛を演じる岡田准一さんは、ここのとこずっと見応えのある心理劇を展開。つくづく、俳優さんたちの感情表現の上手さに感嘆!それなのに、視聴率がなかなか伸びない。12~15%が定位置に。う~ん、もったいない!昨夜の第21話は番組最後の紀行コーナーまで神回なので、未見の方は是非土曜日お昼の再放送をご覧頂きたいデス!中国では立て続けに大きなテロが起きている。一般市民を無差別に襲撃しており、完全に一線を超えてしまった。今日のウォール・ストリート・ジャーナルの社説(『中国政府はウイグル族の文化と自治の要求に敬意を』)にマジ賛成。ほんと、このまま傲慢な政策を続けていくと、北京、上海、あらゆる場所で取り返しのつかない悲劇が起きる。『TPP交渉、著作権保護期間 70年で合意へ』。これは作品にとって幸福なことなのか?著作権フリーになれば、それまでとは比較にならないほど多くの人が作品を楽しめることができるのに。レコードや文庫本、映画のフィルムは、鑑賞者がいなくても物理的には存在できるけど、誰かがそれを味わったときに魂から魂のリレーがあり、作者は受け手の心の中で生き続けることが出来る。著作権の保護期間について、TPP交渉参加12ヶ国のうち、日本やカナダなど6ヶ国は作者の死後50年としており、米国など5ヶ国は70年、メキシコは100年と定めている。僕は50年でさえ長いと思っているので、70年なんて残念過ぎる。親が子に残すものは、生前に貯金したお金や不動産で充分。作品自体は作者の死後10年ほどで、貧しい人でも鑑賞できるよう著作権フリーにして欲しい。人類全体に作品を解放して欲しい。これだけでもTPPに加盟して欲しくないよ。2014.56

剣持麗子のワンナイト推理。とても読みやすかった。剣持麗子が事件に遭遇し、謎を解いていく短編集。最期に、それまでの事件を仕組んだ黒幕がいて

ドラマを見たあとに読んだからホストの面が目に浮かぶ!結局大したお金にもならない黒丑や信長の殺人事件も厄介なホストの上に大したお金にならないのに寝る間を削って動いたりと、一作目に比べて大分丸くなったのでは・・?(一作目より演じている綾瀬はるかに近い感じ)もはや弁護士と言うとより便利屋並みの扱いを受けてるような・・最終章でこれまでの短編集が繋がる!父親が肩入れしているある組織の一員として働く黒丑。父の命令で金儲けができる有能な弁護士を見つけるために麗子に近づいた彼。組織と父親を潰すために命令に従っている黒丑。今作は連作短編集でクセの強い刑事が毎回出てきて本業の企業法務の仕事ではなく故人から引き継いだ個人案件を通常業務時間外でするには深夜になるわけで。でも「ワンナイト」でカタがついてしまうのは麗子の能力の成せる技かもしれません。『元彼の遺言状』と『倒産続きの彼女』を順番通りに読んだあとだったのでいろいろと関連があってより楽しめたのと思いました。この分だと「あの組織」の話が続編で来そうな気がしました。剣持麗子がマチベン事務所に持ち込まれた一般民事の厄介事を解き明かす連作短編集。ホストの黒丑とのコンビによるコメディ・ミステリという感じで、軽く楽しめます。即編もあるのかな?それにしても、TVドラマの印象から抜け出せず、綾瀬はるかが脳裏に浮かびます。1作目を読まずして、こちらを読んでしまいました。主人公(剣持先生)が嫌なキャラだな~!連作短編になっていて、最後に意外な展開がまっています。ちょっと無理があるストーリーですが、まあ、TVドラマにはちょうどいいんでしょうね…先にドラマを見てから、この本を読みました。 ドラマと違い、麗子の相棒役の篠田役がいなくて、手伝い役に黒丑になっています。ドラマでは篠田役の大泉さんがとても面白かったので、小説にはもう出てこないのかな? 短編集で、事件1つずつはサクサク進んでいきます。しかしながらラストに向けて、黒丑の背景が見えてきます。これは次回作につながる終わり方です。次も期待したいです。剣持麗子、働きすぎじゃない?いつまでも身体が持たないんじゃないかと気になってしまう。ドラマでも採用されていた話を含む短編集。終わり方はどれもあっさりな感じ。最後に少しずつ明かされる展開は面白かった。黒丑の今後は続きがあるのかな?このままではスッキリしない。次回作への大きな伏線が今作ですね~。 最終話で色々繋がって「ぞわっ」です。 もしかしたらフィクサー的存在と橘さんも繋がってたりする? 黒丑くんの髪が本当に苦労の末若くして自然に銀髪になってたら辛い(泣)。 次回作に更に大きく期待!剣持麗子は大手法律事務所で働く傍ら、亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことに・・主に深夜に一般民事の相談にのるうちに案件にのめり込み徹夜で謎解きする羽目に・・5話の短編構成であるが各々が繋がっており・・クライアント料払えず麗子のもとでアルバイトすることになった黒丑との絡みの続編はあるのかな?4月からの月9のドラマとなった「元彼の遺言状」に次ぎ7月からの月9の枠も新川さん作品との事。テレビと小説で新川ワールドの二本立てを楽しんでいこうと思います。剣持麗子が文字通り「一晩」で事件を解決する短編ミステリー。気軽にサラッとと思いきや、最後まさかのTo Be Continued展開。楽しみです。原作の剣持麗子は綾瀬はるかでは再生されなかったです。ドラマ版はやっぱり篠田(大泉洋)ありきだからかな。やっぱり好きだなあ。剣持先生。あと、久しぶりの読書で短編ミステリーはすごくちょうど良かったです。読みやすいし楽しかった。でもこれの短編、まだ続くよね? 黒丑くんまだ見たいんだけど。弁護士剣持麗子シリーズ続編。亡くなった村山弁護士の業務を引き継いだら寝る時間がめちゃめちゃ削られて超多忙になっちゃった麗子弁護士。相変わらずの強気だけど、非合理な依頼人たちに振り回され不満を口にしつつも結局やってくれるの優しいね^^不動の信玄から始まり、信長殺人事件(容疑者光秀)を経て、次々と信玄こと黒丑君の関与が発覚し最終話…彼の正体が明らかに…。パワフルな麗子弁護士に幸あれ!皆勤賞の橘五郎警部補はまたお会いできそうな予感w元彼~の剣持麗子が一晩で事件解決する羽目になる連作短編。ひょんなきっかけで麗子の業務の手伝いをすることになったホストの黒丑。次々に起こる事件に黒丑の影が…ここでおしまい??なラスト。続き、気になります。亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまい、大手法律事務所の業務の合間に、一般民事の相談にも乗る羽目になった弁護士・剣持麗子の姿を描いた短編集。ドラマを見てしまったので、答え合わせの形の様になってしまったが、新川さんがTwitter呟いていたように、この短編もドラマに反映されていたんだなと納得。「武田信玄」こと黒丑の存在がこちらでは肝だったけど。ここまでくるともう剣持麗子に高飛車なイメージはなく、ブツブツ言いながら依頼人の為に働く真っ当な弁護士だ。黒丑のその後が気になるが、続編はあるのかな?新着チェックで予約。「元彼の遺言状」の続編。ドラマ「元彼」は、いきなり長編が短く終わり、この先どうなるのかとビックリしたが、この作品がもとになった話も使われていた。ドラマの篠田がいない分、黒丑と橘刑事が主要人物。軽く見える黒丑だが、背後に重いものがありそう。剣持は当初の金にこだわる嫌な女のイメージはだんだんなくなってきた。何だかんだ言って、人の話をよく聞き、困っている人を助けてしまう、いいヤツ♪ 4話「お月様のいるところ」は切なかった。5話、どう終わるかと思ったら、結論が出ず! 続編が楽しみ。倒産続きのがあるから③なのか。ドラマでやっていたお話もある。ドラマはラスト1話なので、先の回でほとんど出ていなかった黒丑はこちらのラストのようなのかとも思ってしまう。元彼より読みやすい気がする。「元彼の遺言状」その後の連短5作。1話と2話はドラマでやっていたような…。殺人や病死や自殺、最終話は推理だけだったけど、書名どおり夜に事件が起きて明朝には解決するワンナイト。ドラマのイメージで読むと、篠田や紗英ちゃんは全く出ないし津々井弁護士もチラッとだけ、ちょっと寂しい。黒丑がアシスタント役で登場するのみで、最終話で4話までの事件に黒丑の少なからずの関与があり、彼の正体もうっすらと匂わせていた。話としては認知症の老婆の話が良かったのと、毎回登場し、馴れ馴れしい口調でしゃべる刑事橘五郎が気持ち悪かった。「元彼の遺言状」のヒロインが徹夜で謎解きするミステリー5短編。亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。大手法律事務所で働くかたわら、主に深夜に一般民事の相談にも乗る羽目に、次々に舞い込む難題を朝までに解決できるか。忙しいから短時間勝負、最大でもワンナイトで。ホストクラブで働く武田信玄こと黒丑益也は金を持ち逃げされ、麗子の助手となるが、なぜか事件現場で姿を見られる。橘五郎刑事がなぜか毎回現場に現れる。信じてほしいなら、信じられるように説明してちょうだい。