爆弾。スズキタゴサク本名ではないと思うが、霊感と記憶喪失。目的は破壊行為ではなく世間に対する自己主張、能力の証明?他人の犯罪に乗っかっただけ?

貰い物の一冊。直木賞が決まる前には読んでおこうと思い隙間時間にちまちま読んでいた。知ってる地名がポンポン出てきて臨場感があった。これはちょっと期待し過ぎたかな…。真相が気になって、一気読みしたものの、面白いのか面白くないのかよく分からないまま、終わってしまった感じ。スズキの気味の悪い長い語りに途中から読むのが苦痛になって、少しイライラしてしまった。全体的にいろいろと冗長過ぎな印象です。登場人物誰にも共感できないし、私には合わなかったかな。話題作なので期待したのですが、評価も二分されてるようですね。直木賞候補作。面白かったです。先が気になって結構ガツガツ読んでしまいました。スズキの得体の知れなさや、警察官の「人間味」、そういうものがとても魅力的だったと思う。初めて読む作家。おずおずと読み始めたのだが途中から止まらなくなり、先に読み始めていた併読本たちをすっ飛ばして一挙に読了となった。全く先が読めない展開、登場人物もそれぞれよく書けてるしスズキタゴサク対警察の攻防も読み応え充分。でもほんの少しの物足りなさを感じるのはスズキタゴサクには最後まで誰も手に負えない怪物であって欲しいという期待が裏切られたからか。映画「ジョーカー」がつまらないのは怪物ジョーカーが所詮は悩んだ末の人間の化身だったというストーリーにガッカリしたからなのだが、それと似た感覚かも知れない。「無敵」のスズキタゴサクは怖い。現実のいろんなことに、無数のタゴサクが投影されているように感じられ、無力感に襲われる。爆弾という悪意の塊の武器の容赦ない破壊力もとてつもなく恐ろしい。ただ、その無力感と抗いながら、それぞれのやり方で、それぞれに自分を暴かれながらタゴサクに立ち向かう刑事たちがとてもよかった。勝利をおさめることができなくても、闘い続ける姿が、タゴサクを通すことで、リアルに描かれていたのではないだろうか。とてもインパクトと読み応えのある1冊だった。呉勝浩の最高傑作だと帯は煽るが、最高傑作は『おれたちの歌をうたえ』のままである。一方、安倍晋三元総理の暗殺事件に示すように、散弾銃や拳銃、爆発物などはDIYできる時代となった。『同志少女よ、敵を撃て』のように、現実が物語世界に近づいてしまったのである。よって作者の最高傑作でないにも関わらず、本作が直木賞を受賞しても何ら不思議はない。このように僕の態度は推しではない。スズキタゴサクや類家のセリフがメタ小説っぽいのだ。しかし、タゴサクが爆発を予言して都民を恐怖に陥れる、そのような事件は近未来、発生するだろう。取調室での心理戦小説。1部で行われる《九つの尻尾》が面白かった。スズキタゴサクの考え方は理解に苦しむけど、命の平等性だとか、自分勝手こそ人間の真実だとか、全く分からないという訳でもなく。自分の中の「ふつうの正義」を考えさせられたように思う。『爆弾』は大なり小なり誰しもが心の中に秘かに抱えているものなのかも。『おれは逃げないよ。残酷からも、綺麗事からも』スズキタゴサクが濃すぎて真犯人や動機などが薄れてしまった感はあるけど楽しめました。直木賞候補5作目。無差別爆破テロを予告するスズキタゴサクvs.翻弄される警察。じわじわと緊迫感が増し、尻すぼみすることなく最後まで突き進む展開に夢中になった。取調室でのタゴサクの〝芯を食わせない奇妙な話術〟に、不謹慎ながらはじめはニヤニヤ。しかし徐々にその様相が変わり、スリルのギアがあがっていく。そして警察官たちのドラマの絡ませ方もいい。警察官、犯人、個々の物語を描き、馴染ませることで出るコクと奥行きは絶品だ。また、心の中の蟲の存在を自覚したとき、人はいかに生きる選択をするかを問う作品にも読める。呉作品の進化がとまらない!この作家さん初読み。新聞の書評(「心の底に突き刺さる強烈な威力」)に誘われて読んだが、残念、期待していたものが違ったようだ。被疑者と刑事の緩いやりとりが続き、被疑者のヒントはヒントと思えず、いつか面白くなるかなと読み続けたが、警察署外での捜査ももたつき有り得ないミスもある。そもそも発端の破廉恥事件、そんなに重大なことだろうか?結局、最後何がどうだったのかも私には良く分からず。煽るような文章で書かれた被疑者と刑事、刑事と刑事のマウントの取り合いが刺さるかどうか、私には刺さらずでした。長々とした会話シーンが中心なので面白かったけど読んでいて少し疲れた。タゴサクのクイズ(というより暗号や謎解き)の他にも視点人物がそこそこいて、特に取り調べしている刑事陣がそれぞれのバックボーンはあれど何故か似通ったキャラクターに感じてしまって読んでいてややこしかった。個人的には映像作品として見ていた方がもっと面白いと感じたかも。最後ゆかりを疑ってしまって申し訳なかった。次の爆弾はどこに仕掛けた?手に汗にぎる連続爆破ミステリー。取調室で狂気の有力被疑者と対峙する警察官たちは、自らの能力を誇示するかのような彼のクイズを正しく解けるのか? 警察vs. 犯人の知的攻防と現場の爆弾探しの緊迫感が程よく交錯するスピード感溢れる展開を期待したが、正直期待外れ。取調室のクイズの場面が冗長過ぎてその分現場の場面がおざなり。おまけに真の爆弾犯は彼じゃなく、途中から「乗っ取った」とか、どの駅に仕掛けられていたか知らなかったとか判明して幻滅した。著者はどうも「言葉遊び」から逃れられないらしい。スズキタゴサクの言うことが気持ち悪いと思いながらも全部とは言わなくても一部分は誰しもが思っていることもあるのではないか。9つの問答もわかるような、わからないような。出てくる登場人物にはしていることが理解できないことも多くて共感は少なかったけど、ドロドロした人間模様が見えた。こんな自分に蓋をしてきた人達の中で、ちょっと変わっていると思われている類家が一番まともに見える。わたし『性善説』を信じます。人間の本性を改めて考えた作品でした。無差別爆弾テロ犯人は終始人間は利己主義的で性悪説を証明するような話を理路整然と展開しているように感じた。『差別』って根本的に人間の特質的な要因が大きく影響していて自己利益に取捨選択していく上で起きているってな感じで…胸がムカムカして途中何度も本を閉じたくなった。何度も書かれた異常な性癖等も全身駆け巡る不快感…これは逃れられない不快感による偏見を見事に自分自身に再現してくれた部分。本文に『「悪だ。お前は悪だ」いい切らねばならない疑念があっても言いきらねば切らなくては駄目なのだ。』とあったが、正直自分自身も話にうーん唸りながらやみくもに否定したい気持ちだけが上滑り。だけど差出人不明の命令に、爆破予定の現場へ飛び込んでいく刑事達、身体を張って爆弾をもつ明日香を止めた幸田沙良巡査にも、みられたとっさの行動。目の前の人を助けたいという良心この善は砂糖まみれの想像かもしれないけどホッとする。命令だから、仕事だからとは結果に対し後付けの理由はあっても、良心からの行動の結果であることは間違いなく。人間に私利私欲関係無しの善は存在している。画面のほとんどは爆弾事件を巡った取調室での会話劇のため、話が大きく動くまでに時間がかり、特に序盤はやや冗長に感じる部分もあった。 しかし、会話の中で徐々に登場人物それぞれの人間性や、命の価値について丁寧に紐解いていかれるのが楽しく、どんどん読み進めてしまった。 世間で正しいとされてる倫理観について「あなたはどう思うか?」常に問いただされてる気分でした。

古本食堂。お鮨、カレー、ロシア料理……。実在のお店ばかりだから、懐かしいなと思ったりいつか行きたいなと思ったり。神保町に限らずだけど

まさか小説の中でまでコロナとかマスクとかいう言葉を見せられるとは思ってなかった。登場人物が皆一様にマスクをしなければならない恐怖のウイルスの蔓延る世の中で食べ物を客に勧めたりシェアしたり飲みに行ったりとかどう考えてもおかしいから、コロナとか現実の世界みたいに皆がマスクしてるとか、そういう設定は無いほうが良かった。いくらコロナ社会の令和を舞台にしているとしても。話自体は面白かったけど、登場人物たちが無意味にマスクしてるっていうだけでウンザリした。原田先生初読み。神保町の小さな古書店に訪れる人達のお話。ほっこり系のお話好きだなぁ。毎回本と食べ物がセットになっていて、読みたい&食べたいの波がくる。ピロシキ食べたい。珊瑚さんと美希喜ちゃんはいいコンビだと思う。先月初めて古書店に入った時のことを思い出した。神保町も行ってみたい。古典はほぼ読んだことがないけど「アクロイド殺し」(未読)よりも驚いたお伽草子、気になる。鷹島古書店の今後や、建文さんとの恋の行方、滋郎さんの話も読んでみたいので、続編希望!神保町に行ってみたくなる。ここでは時間がゆったりと流れ、老いも若きも優しい人達で、人生に寄り添うように古本があって。美味しい料理は心と身体を温めてくれる。そして人は歩き出す。神保町に行ってみたくなるお話。嫌いではないんだが、どうにまとめたらいいんだろう。店主が亡くなった古書店をめぐる物語? 残された奥さんと、店主を慕っていた若い女性。古書店を訪れるちょっとわけありの人々。まあ、落ち着くところに落ち着く結末なんだけど…。自分の読解力のなさを確認しただけ!?三千円の使いかたからの新刊。 古本屋を継ぐことになった人とそこに関わってたひとや 新たに関わることになった人たちとの物語。 人それぞれを大事にしてることがよくわかり、古本屋と上手く絡めながら、最後には意外なおちまであり、楽しめた。 本も食堂も人も、みんな心を温めてくれる!心優しい、温かい話で大好きな本になりました。 主人公が高齢の女性というのも、これまた好感。 鷹島古書店も店主だった滋郎も 珊瑚も美希喜(みきき)も誰をとっても、どこをとっても 本にも食べ物にも人にも優しさと敬意が溢れている。 幸せな一冊でした。和んだ ボンディのカレー食べたくなる 著者の筆を通すと町がキラキラ輝いて見える ほんわかしつつも相続とか不倫とかザラリとしたものがちゃんと入ってくるのがさすが神田のO女子大大学院の鷹島美希喜と大叔母の鷹島珊瑚が突然亡くなった、大叔父 鷹島滋朗の神田にある古本屋を二人で営む話し。古本屋と美味しい店がある神田の街を古本食堂と名付けてます。 笹巻きけぬき寿司 「極限の民族」本多勝一 ボンディのビーフカレーお伽草子」 「馬車が買いたい」 「玉能小櫛」 「輝く日の宮」丸谷才一 「落穂拾い」小山清面白かった。神田で古本屋をやっていた大叔父が亡くなり、北海道からやってきて店を引き継いだ妹(老人)と、その手伝いをする大学院生(女子)の二人の視点を交えて話が進む。大叔父さんの謎は予想通りだったのだけど、最後に神田の古書店街こそが古本食堂というタイトル回収が良かった。作中に登場する本で気になるものもあったし、それら諸々が出てくる作者の知識がすごい。シリーズものとして続いて欲しいな〜。古本食堂というタイトルだから食堂と古本屋どちらもやってるお店なのかと思ったら違ってた。亡くなった兄の遺産を受け継いだ珊瑚。ものすごい資産を受け継いだ珊瑚のことが心配(?)な母の命令を受け、珊瑚のもとに偵察に行く美希喜。通ううちに神保町に馴染み、たくさんの人と出会うようになります。ラストで「なるほどなぁ」と「なるほど!!!!だからか!」という展開だったけど、最後まで面白く読めたし、食べ物や本が好きな人なら最後まで楽しく読めると思います。オススメです。神保町に行ったことがなく、テレビでたまに街の様子を見る程度。だけど街の匂いや音まで聞こえてきそうな、どっぷり古書店街の雰囲気が漂ってきました。古書店を訪れる、悩みを抱えた人達。本と人情が知らずに解決してくれる。美味しい食べ物を伴って。ちょっと出来すぎ&飛躍しすぎの感はあるけど、珊瑚も美希喜も知らずに望んでいたものに気付けて、それを実現することができてよかった。ところで珊瑚と建文、求職中の男性、作家の卵の奏人の小説の行方が気になる。。神保町の古書店とグルメ。本よりもグルメの方にイメージが膨らんでしまった。「笹巻けぬきすし」は初耳。美味しそうな店が沢山あって羨ましい限りだった。大叔母の珊瑚さんの年齢がしっくりせず戸惑ったが、魅力的なお婆さんだった。一方、母の芽衣子さんはリアリストで対比が愉快。おじい様達もイケメン!エンディングでは新たな相続人の出現かも思ったが、いろいろな愛の形と、今風だった。売り上げの心配もない経営で安心して気楽に読めた。冒頭、神保町で古書店を営む大滋郎に国文科を選択するか進路のことで相談し、「忠臣蔵」を説明するくだりで、姪の美希喜が全然知識がなく大丈夫かと訝しんだが、その滋郎が急逝し、北海道の大叔母珊瑚が急遽古書店を再開する時には知識豊富な頼もしい大学生になっていた。登場人物が魅力的で本と食べ物との組み合わせも絶妙で脳内で妄想が駆け巡る。楽しい時間でした神伊保町で古書店を営んでいた独身の大叔父慈郎が急死。北海道に住んでいた妹の珊瑚が兄の店をどうするか、とりあえず上京。慈郎を慕って進路の相談や店の手伝いなどをしていた大学院で古典を学ぶ姪の美希喜、母の依頼もあり手伝いがてら珊瑚が店を今後どうするのか様子を見る。店番の合間の神保町グルメ(おいしそう)、悩めるお客さんに勧める本(珊瑚も読書通)、北海道でヘルパーしてた時に知り合った東山さんとの関係と将来について、慈郎の言えなかった過去。急逝した大叔父滋郎が遺した神保町の古書店。勝手分からぬまま店を引き継いだ滋郎の妹珊瑚と、店に通う国文科の院生、美希喜がお互い絶妙な距離感で支え合いながら、お客さんの望む本をサジェストするのが、思わぬ角度からだったりするので、面白かったです。滋郎の秘密が終盤明らかになりますが、それが霞むくらい(笑)に魅力的なのが、各話に登場する食べ物!「けぬきすし」初めて聞きましたが、まぁおいしそうなこと!ボンディのカレーの付け合わせのジャガイモ、パンチ力が凄まじいわ。神保町、いつか訪れたい場所ですね。タイトルから、古本と食堂がひとつの店になってるのだろうと思っていたら違った。でも、出てくる食べ物はすごく美味しそう!その後も気になる。ぜひ続編を読みたい。私は最後に美希喜が言ってた古本屋さんにカフェを併設して…って、併設してある話かと思ったので違う意味の古本食堂だったので、ちょっと驚いた。最後、そこに繋がっていくのね。珊瑚さんがすごくいい人だなぁ〜と思った。古本屋さんって、なかなか大変だと思うけど、それを継いでいきたいって思う美希喜もいいと思うしスッキリ喜んでる珊瑚さんも素敵で頑張っていってほしいなぁと思う。でもちょっと相続問題やお金のこと考えると芽衣子さんが大喜びな気がして…ちょっと怖い。

どこまで被災者の気持ちを踏みにじるのか。「金なんて要らない。家に帰りたいという人がほとんどだ」と大熊町の避難民。

昨日の朝日新聞でスクープされていた「有事に際し“米艦で邦人救出”を米拒む 過去の交渉」をどうして他のメディアはもっと取り上げないのか。これは安倍氏が国民相手に何度も説明している集団的自衛権の行使が必要な例え「邦人を運んでいる米艦を自衛隊が守れなくていいのか」がまやかしということじゃないか。 →1997年に日米両国は、「日米防衛協力のための指針」(1978)を改定する際、朝鮮半島有事で日本が米軍を支援する見返りとして、避難する日本人を米軍が運ぶ「非戦闘員救出作戦」(NEO)を協力分野に加えることで合意。対日協力の目玉になるはずだった。しかし98年にガイドラインに基づく協力内容を定める周辺事態法をつくる際、米側の強い意向で「非戦闘員救出作戦」はメニューから外された。米軍が海外の自国民らを救出・保護する作戦では、国籍による4段階の優先順位があり、米国籍、米国の永住許可証の所有者、英国民らが優先で、日本人は最後の『その他』に位置づけられている。首相ら政府は年内に集団的自衛権の行使容認を決める前提で、米国とガイドラインの再改定交渉に臨む方針だが、政府関係者は「再改定の主要なテーマにも邦人救出は入っていない」と語る。日本列島に嫌な風が吹きすさぶ。原因は歴史修正主義者とレイシスト。彼らの存在は経済に悪影響を与え、日本と近隣国の緊張に拍車をかける。軍国主義の過去を懐かしむ人々がこの流れを歓迎している反面、同盟国は懸念する。 2013年12月26日、安倍首相は再任一周年を記念して、米副大統領ジョー・バイデンの警告を無視し、東京裁判で裁かれたA級戦犯を合祀している靖国神社を参拝した。中国や韓国にとっては、軍国主義の日本を象徴する場所。安倍首相は日本の政治史においてもっとも国家主義を重んじる政治一家の生まれ。 日本とその隣国である中国と韓国は、南京大虐殺のような戦いや出来事に関する歴史認識を巡って今も火花を散らしている。韓国人を初めとする10万人規模の女性が、旧日本軍の兵士に売春を強要された従軍慰安婦問題も熱を帯びている。しかし、安倍氏がこの只ならぬ雰囲気を気にかけている様子はほとんどない。中国や韓国の抗議を無視して参拝したということは、旧日本軍による蛮行に関する1993年(河野談話)と1995年(村山談話)の正式な謝罪を台無しにしたことと同じである。 3月3日、国会議員10人を含む約500人が、1993年の「談話」の見直しを政府に要求。集会では、談話を公表した河野洋平官房長官(当時)が裏切り者とみなされ、談話そのものがウソで固められているとした。参加者には桜田義孝文部科学副大臣も含まれている。『官邸が約175万人分の署名を受け取り拒否』。11日、憲法学者や作家らによる市民団体「戦争をさせない1000人委員会」が憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認に反対する集会を開き、反対者約175万人分の署名を衆参両院に提出したが、首相側から受け取りを断られたという。175万人分の署名の受け取り拒否なんて聞いたことがない。自分と考えが異なる相手の意見は、まったく聞く気がないということか。政治のトップにいる人間は、異なる意見にこそ耳を傾け、それを踏まえて政策を練っていくのが近代市民社会のリーダーだろう。思い通りにならない相手の意見は「見たくない聞きたくない」という官邸の対応は幼稚すぎる。 『お金がなくなれば、残るのは身元だけ』 国家主義論に影響されやすいのは若者である。と同時に、日本の労働人口の40%を占める彼らは、最も生活に不安を抱える世代でもある。お金がなくなれば、残るのは身元(国籍)だけ。政界は沈黙に包まれている。民主党は2012年の大敗以来、党内分裂が絶えない。 憎悪に満ちた発言に対抗できる手立てはほとんどない。日本にはあらゆる形の人種差別を排除するための規制がなく、ヘイトスピーチを罰することができない。政府は表現の自由に限度があることを認めているが、メディアはというと、真剣に議論を展開する様子もなく、無力に見える。 記者たちは、匿名で不安を覗かせることはあっても、その思いを記事に表すことはない。読売新聞の会長渡邉恒雄は、先に可決された秘密保護法さえ是認している。この法律は、1925年に制定された治安維持法と瓜二つであると、一部の人々にみなされている。治安維持法は反政府者が抑圧され軍国主義を煽るきっかけとなった。 「安倍氏は自身の言動が国外に及ぼす影響に気づいていないようです。過去を優先し未来をないものと見なしています。」とテンプル大学現代アジア研究所所長ロバート・デュジャリック氏は強調する。事実、安倍氏の姿勢は私たちを不安にさせる。しかし、自身を選出した日本においては、その姿勢は彼に有利に働いているようにみえる。マジでこんな酷いこと言ったのか。原発事故の汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設建設をめぐり、石原伸晃環境相は16日、難航している県側との交渉について「最後は金目(かねめ)でしょ」と、交付金など金銭で解決するとの見方を示した。元々、石原環境相の評判は悪かった。石原氏は計16回開かれた中間貯蔵施設建設の住民説明会に一度も出席せず、各会場では大熊、双葉両町民から「なぜ大臣が直接説明しないのか」などと批判が相次いでいた。その上でのこの発言。どこまで被災者の気持ちを踏みにじるのか。「金なんて要らない。家に帰りたいという人がほとんどだ」と大熊町の避難民。同町仮設住宅自治会長「金銭問題を前面に出すこと自体、住民の思いを理解していない証拠だ」。食料はギャンブルの対象にしてはならない、グローバル投資家が行っている食物に対する投資は禁止すべきと、何度か主張している当サイト的には、フランシスコ・ローマ法王の次のニュースが嬉しかった。→16日、ローマ法王は食料不足の責任の一端は金融市場の投機にあるとの見解を示し、「食料価格に対する投機は恥ずべき行為であり、われわれ人類の最貧困層への食料供給を著しく危うくするものだ」と指摘。「金融の世界において倫理が再び正当な役割を果たすことが重要だ」と述べた。秘密保護法の廃止法案を通すため野党が一丸とならきゃいけないときに、民主党はいったい何を考えているのか。今国会で、秘密保護法に反対する野党議員が参議院に同法廃止法案を提出したんだけど、民主党議員は誰1人同調しなかった。発議したのは福島みずほ(社民)、山本太郎(新党ひとりひとり)、小池晃(共産)、糸数慶子(沖縄社大)、賛同議員は社民党の吉田ただとも氏、共産党の吉良よし子氏ら12名。昨年末、民主党は同法案に反対していたじゃないか。安倍ファシズム政権を止めるためには民主党がリベラルに覚醒しないとダメなのに、野田・前原のようなタカ派がいては第2自民党のままで期待できない。秘密保護法廃止法案に同調しない民主党になんの存在意義がある?W杯初戦の日本VSコートジボワール。恐怖のドログバ。たった1人の選手がピッチに登場するだけで、こうも試合の雰囲気が変わるものなのか。本田選手の鮮やかなシュートで先制点を獲っていただけに、逆転負けをしたのは残念だしもったいなかった。あの2点目はちゃんとマークしていたら防げたかも…。安易なパスミスが辛い。

砂の女。学生時代に読んで人生の最高傑作と思っていたこの本を100分で名著を契機に何十年かぶりに再読した。

読むのに時間がかかった。日本の湿気の多い嫌な暑さ、砂のまとわりついてくる感覚が伝わってくる本だった。 安部公房の本は終わり方がすごく好き。一拍開けて衝撃とか感想とかが出てくる感じ。 家畜に、小さい時から柵の外に出れないようにしたまま成長すると、いざ柵の扉が開きいつでも外に出れる状況になっていても、「柵の外には出れない」と思い込んでいるから出て行かない。という話を思い出した。 終盤、女と男の立場が変わっていくところや、些細な会話から男が砂のこの生活に適応し始めてるところが面白かった。不思議と現実味があった。かの有名な安部公房砂の女」初めて読みました。砂の部落の寂寥感・閉塞感がハンパないです。主人公の男もこだわりがめっちゃ強い石頭(笑)。砂穴の底の家で一緒に暮らす女もかなり変わってます。でも結局主人公は女とヤッちゃった&授かっちゃったのね(笑)。初めは囚われの身となり脱出するのに必死だった主人公が終盤には。。人間のエゴ・業などが出ていて深い作品だと思いました。安部公房の別作品も読みたくなりました毎年恒例キュンタしおり欲しさに購入。超有名どころ。最初に行方不明になっているのがわかっているので、うまく逃げられないのだろうけど、どうなるんだと思いながら読んでいった。なるようになった。逃げられないなら適応するほうが幸せになれる気がするが、何だかな。読みごたえがありました。「孤独とは、幻を求めて満たされない、渇きのことなのである。」(p.236)……100分de名著をきっかけに読了したので、多少影響ありの感想になる。本書で描かれるのは「社会から肩書きをもらって生きる自由」と「虫のように生命のために生きる自由」の差である。そして自分とは、社会とは、孤独とは、といった永久の問い。砂穴から脱出するため主人公は有りとあらゆる方法を使いますが何回も失敗します。彼はそれでも諦めずに自由を求めあらがいます。しかし女と生活していくうちに穴での生活に順応してしまいます。 「慣れ」っていい事なのかもしれませんが、考えようではちょっと怖くなりました。フランスの最優秀外国文学賞受賞作。砂の家に閉じ込められた奇妙な生活。そこに住む女性の価値観。男性が求めたもの、自由とは何か?生き甲斐とは?等々考えさせられる。サスペンスの皮をかぶった純文学的な作品である。物語の最終盤でようやく村落を自由に出歩けるようになった男の姿から「罰がなければ、逃げるたのしみもない。」という言葉の孕む痛烈なアイロニー性を理解し、衝撃を受けました。 結局のところ男は何を求めていたのか?という部分を完全には理解できないまま読了してしまいましたが、この物語の持つ異常な世界観が自分の趣味嗜好に符合したことも相まって楽しく読むことができました。「ぼくは、人生に、よりどころがあるという教育のしかたには、どうも疑問でならないんですがね…」男は同僚に語っていた。しかし、女に対して「これじゃまるで、砂掻きをするためにだけ生きているようなものじゃないか」とつめよる。年中しがみついていることばかりを強要しつづける、現実の鬱陶しさに辟易し、流動性のある砂にあこがれ、身を任せることに競争はないと理想を掲げるも、女の生き方に虚しさを覚えている。男が往復切符を手に入れた時、今日は使わないという自由を手に入れる。私達もいつでもできることを後回しにしていないだろうか?NHKの番組「100分de名著」で取り上げられたのを機に一読。読了直後はよく分からなかったものの、番組ホームページで「逃亡する最大のチャンスだったが、仁木は外へ出ようとはしなかった。」と確認。番組を見て、著書に対する理解を深めようと思う。100分de名著より。先日読んだ推しことば類語辞典にも一文が引用されていて気になっていた初安部公房。なんとも不条理。旅行で辿り着いた村で宿泊した民家が蟻地獄のような砂の中で、そこに住む女と砂かきをするよう強制されて出られなくなる。どこをどうとっても意味不明。仁木は脱走を試みたり村人と交渉したり、最後まで出ていくことを諦めずに溜水装置まで作り出したのに。いざ目の前に梯子が降ろされて自由になれる機会がやってきたのに。冒頭の、罪がなければ逃げるたのしみもない、にぞっとした。砂の中と、現実の生活と、何が違うのか。砂の穴の底に閉じ込められ、砂をかき出すだけの日常。無意味に思えるが、男はそれまでの日常に飽きていたのではなかったのか、これまでと何が違うのか。逃げようとして、より過酷な日常に囚われ、そこからまた逃げようとして、いざ逃げられるとなったら、逃げなくてもいいという心境に陥る。砂の穴は閉塞した地方社会と考えるのが素直な読み方だろうが、一旗挙げようとした男が名前も知られずに埋没している姿は、都会の片隅で生きている我々の比喩のようにも読める。色々考えさせられて、もう訳がわからん…100分de名著の6月テーマ本でした。面白い!久しぶりに読む手が止まらない作品を読んだように感じます。砂に足を取られ、素朴で邪気の無い女に心を絡め取られ、日々繰り返される生活に順応し、世間に認められるよりも自分の中の興味を満たす事で人生に満足していく。大多数の人が理解できる心理だと感じます。読んでる最中幾度も女との何気無い生活の描写に安寧を感じ、全く野心家とは正反対な自分の気質を意識しました。読後に『罰がなければ、逃げるたのしみもない』という最初の一文に戻った時のゾワゾワ感が堪らないです。私も砂に絡め取られた人生を生き続けるのでしょう。面白かった。初めのは仁木に同情し女を蔑んでいたのが、次第に彼の傲慢な態度に胸がむかつくようになり、最後には女の人生がよきことを願うようになったのだから驚く。結局、近代の都市社会がアイデンティティとする「自由」、その中でも不自由な諸々に縛られた生活からは逃れられない。日々の仕事をこなす「だけ」の生活と優劣がないどころか、取り立てるほどの差異もないのかもしれない。だからこそ、遠くにあるものに羨望を抱きながら、他人のことなんてどうだってかまいやしない、切に思い、自分の立つ場所を守りながら生きるのだろう。私も。現実と幻想が交錯し、静かな恐怖に引き込まれ、一気に読了しました。主人公の中学校教師にとって、砂は流動するがゆえに、自由を象徴するものでしたが、逆にそれに搦めとられ、監禁状態を自分の意志で選び取ることになって行きます。実際、自由だのリベラルだのと軽々しい言い様で、ただの自分勝手をそう称しているだけ輩もいますが、芥川龍之介が残した「自由は山嶺の空気に似ている、どちらも弱い者には耐えられない」という言葉は自由の本質を撞いていると思います。カフカ的ではあるが、不条理より自由と実存について考えさせられる内容だった。男は砂の穴から出たがっているものの、自由を得て何をしたいのかはあまり考えていないようだ。その後、穴の中である種の生きがいを見つけ、待ち望んでいた自由への道もスルーしてしまう。しかしこれは「穴の中にとどまる自由」を得たとみることもできる。自由を得てから実存に至るのではなく、実存から自由に至ったということなのだろう。ある一人の男が行方不明になる。彼はいきなり理不尽にも蟻地獄のような世界に迷い込んでしまう。読んでいるこちらの口の中もパサパサになりそうな、足をすくい取られそうな砂の世界に恐怖が倍増した。彼がわからないながらも現状を観察し、読み、自分の生きる社会のシステムを信じたり、過去を振り返ったり、さらに逃亡作戦をたて実行するが、絶望の内に順応していく。新種の昆虫に名を残すことはなくともこの村での貴重な体験を他者から認められるために、そして新しい家族のために、最後、待ち焦がれたロープが目の前にぶら下がった

自民の末端組織から集団的自衛権に「待った」の動きが。安倍政権が今国会中に閣議決定を目指す集団的自衛権の行使容認について自民党岐阜県連が「性急すぎる」として

複数の週刊誌が“逮捕された栩内香澄美さんに最近熱を上げていたのは小野寺防衛相”と実名。これは看過できない話。なぜなら、パソナグループのベネフィットワンが、防衛省の福利厚生を一手に引き受けているからだ。隊員を含む約26万人の個人個報をパソナ保有している。モロに利権に絡む企業から防衛大臣が接待を受けていいのか。僕としては自衛隊員の個人情報を、うさん臭いパソナに渡して欲しくない。自衛隊関係者の方から、「以前はベネフィットワンだったけど、使い勝手が悪いため、JTBベネフィットに変わった」と連絡を頂きました。名前はそっくりだけど、あくまでもJTBの会社ということで、これについてもう少し経緯を調べます。麻生財務相パソナ竹中平蔵が山分けする「派遣利権」553億円…安倍政権による女性登用促進策が、政権メンバーの関連企業によって既に利権化。中小企業庁が昨年度から始めた「中小企業新戦力発掘プロジェクト」は、主婦を実習に受け入れた中小企業に1人あたり5000~7000円の助成金を支払う制度。支援事業の財源は「人材対策基金」という国の基金で賄っており、この基金麻生内閣時代の2008年度に創設された。当初、基金の規模は中小企業向けに72億円でスタートしたが、どんどん国費を積み増し、安倍首相になってから一気に282億円が投じられ、今は総額553億円に膨らんでいる。この事業の受託企業に、2年連続で竹中氏が会長を務めるパソナと、麻生大臣の弟・泰代表が率いる福岡の人材派遣大手アソウ・ヒューマニーセンターが選ばれた。中小企業庁の関係者「特にパソナには基金を元手に通算120億円以上の予算が流れた」。 ※ちなみに基金創設時の中小企業庁トップの長谷川栄一・元長官は、第2次安倍政権発足時に首相補佐官兼内閣広報官として政権中枢に入った。現在、長谷川氏は首相のゴルフにも同行する側近中の側近。市早苗政調会長の地元事務所にはパソナから継続的にスタッフが派遣されている。政府の「若者・女性活躍推進フォーラム」でも高市議員はパソナを絶賛。ところが、高市議員の資金管理団体や政党支部政治資金収支報告書をいくら調べても、パソナとの具体的な金銭上のやりとりを示す記載は一切、出てこない。これについて高市事務所の会計責任者は「パソナへの支出は政党支部の報告書の『人件費』の項目に他の秘書やスタッフの給与と一緒に計上している。パソナにいくら支払っているのかは言う必要がない」。この説明には“無理がある”と指摘されている。「通常、派遣スタッフの給与は派遣元のパソナが支払っているはず。政党支部が支給していない給与まで『人件費』に計上すれば、報告書の『虚偽記載』の疑いが生じます。報告書の人件費が総額記入のため、結果的にパソナとの契約内容を隠せる“ブラックボックス”であることを理解した上での説明で、語るに落ちるという印象です。この方式がまかり通れば、仮にパソナが無料でスタッフを派遣するなど、高市氏側に便宜を図っていたとしても外部に知られずに済んでしまう。本来なら企業からの寄付行為にあたり、事実上の“裏献金”の可能性があるにもかかわらずです」(神戸学院大教授・上脇博之/政治資金オンブズマン共同代表)それにしても、知れば知るほど竹中平蔵は恐ろしい男。パソナ南部代表と竹中氏は20年来の友人。 2003年、小泉内閣の経済財政担当相だった竹中氏のテコ入れで改正派遣法が成立。これにより、派遣対象が専門職から製造業にまで拡大し、2000年に約33万人だった派遣社員は8年後に約140万人に激増し、非正規労働者が労働者全体の3分の1を占めるまでになった。これに連動して、パソナの収益は03年5月期から08年5月期に、1356億円から2369億円と1.75倍に急伸。2007年、そのパソナの特別顧問に竹中氏が就任!就任の翌月(第一次安倍政権下)、官僚の天下り斡旋を全廃する代わりに、総務省人材バンクから情報提供を受けた人材派遣企業が、国家公務員の転職を支援する制度が始まり、パソナが選ばれた。数ある同業者の中からパソナが受注できたのは竹中氏が特別顧問になったお陰か。この2年後、竹中氏はパソナ会長に就任。 一方、同時期に竹中氏はなんと韓国の李明博大統領(竹島上陸を強行)のブレーンだったことが先日暴露された。韓国は日本以上に労働条件が悪化し、セウォル号が船長を筆頭に非正規だらけに。あるブロガーが、政界=パソナ=芸能界の戦慄の関連図を作成。超タブーのバーニング代表取締役の名や、川田亜子アナ、飯島愛さん、脅迫を受けていた吉松育美さんの名なども。どこまで真実か分からないけど、川田アナの死の状況など謎が多すぎる。 とにかくこのヤマは大手新聞がスルーを決め込んでいるので、怖い物知らずの週刊誌記者の機動力が頼り。冗談抜きで命がけの取材になると思う。執念で真実に迫ろうとする姿勢に脱帽。多重人格を取り上げた「24人のビリー・ミリガン」や脳手術が生んだ天才の悲劇「アルジャーノンに花束を」が世界的ベストセラーとなった米作家ダニエル・キイス氏が肺炎で他界。享年86。昨日、東京の日比谷野外音楽堂集団的自衛権に反対する人々が5000人も集まり、その後「憲法こわすな」と国会周辺をデモ行進(東京新聞)(田中龍作J)。今朝の朝日はトップ面に集会の様子をカラー写真入りで伝えた。ところが!コチラの情報によると、読売新聞は都心に5000人が集まったこの集会を完全に黙殺し、一行たりとも記事にしなかったという。読売の渡邊会長は何度も安倍氏と会食しており親密なのは分かっていたけど、そこまでするか。読売新聞の善良な心ある記者さん、本当に今のような会社のあり方で、いいのですか。新右翼一水会顧問・鈴木邦男氏(70)は、かつてテロを公然と肯定し、左翼文化人への脅迫など過激な実力行動で検挙されたこともある人物。その鈴木氏が昨日の中日新聞で右派サイドから見た安倍政権の危険性について語っている。 →(鈴木)『昔は米国に押しつけられた自衛隊は、だめだと思っていました。でも今は、軍隊の概念を変えたと誇りに思っています。僕はかつて、自衛隊の人に「攻めてくる国もないし災害救助に専念すればいいじゃないか」と話したことがあります。ところが、彼らの答えは「それは違う」でした。敵を殺し、自分も死ぬかもしれないという訓練をこなしてこそ、災害救助もできると言うのです。実際、彼らは東日本大震災の過酷な現場で救出作業や遺体の搬送などを行いましたが、もし災害訓練だけだったら足がすくんでいたかもしれません。 未曽有の災害でもパニックにならない。まさに軍隊の進化形と言えます。私が理解できないのは、おそらく世界中の軍隊がそうありたいとうらやむ自衛隊に対し、自民党が劣等感を持っていることです。憲法解釈の見直しは、他国の軍隊と同じように自衛隊に血を流せと迫っているようなものです。集団的自衛権の行使が認められれば、日本はイラク戦争のような米国主導の侵略戦争に加担し、巻き込まれていきます。 昨年、ある女子中学生が大阪の在日朝鮮人を「大虐殺したい」と演説したそうです。この発言を聞いた米国人記者は「震災後、世界は日本に同情的だったが、発言は世界を凍り付かせることになる」と言っていました。終戦記念日靖国神社で、軍歌を歌いながら行進する集団もいました。 海外の人はニュースなどで、このような日本の風潮と集団的自衛権の問題を重ね合わせて見ています。そして、日本はまた戦争を始めるのではないかと疑っている。それを日本に対する敵意だと受け止めて、安全保障を強化しなければいけないというのはおかしな話です。』 鈴木邦男氏の発言では次の言葉にも共感「僕は今の憲法は押しつけ憲法占領憲法だと思ってますけど、自由のない自主憲法よりは、自由のある占領憲法のほうがずっといい」。これは朗報。自民の末端組織から集団的自衛権に「待った」の動きが。安倍政権が今国会中に閣議決定を目指す集団的自衛権の行使容認について、自民党岐阜県連が「性急すぎる」として、県内全市町村の議会議長に「全国で公聴会を開くなどの方法で、結論を出すべきだ」など慎重な議論を求める意見書を議会で採択するよう異例の要請。県議会でも同様の意見書を採択し、政府に提出する方針とのこと。岐阜で始まったこの動きが全国の自民県連に広がりますように!

リストラ支援金に150倍の予算がついた一方でこれまで従業員を不況で一時休業させる際に経営者が払う休業手当の一部を国が助成する

オリンピックの開催を控える東京都議会でこんな品性の欠片もない野次が飛ぶ情けなさ。“産めないのか”で笑う男性議員たち、彼らは男にとっても男を貶める敵だ。こんな都議の給与に年間2500万も税金を投入しており、僕が都民なら税金を返せと叫びたくなる。 この問題を深刻にしているのは、塩村都議が「同調するように面白おかしく取る方たちがいた。不妊で悩む人の顔も浮かんだ」と嘆いているのに、都議会自民幹事長の吉原修議員が「誰が発言者か特定しない」と明言し、幕引きを図っていることだ。自民の鈴木章浩都議「わからないと思いますよ。野次なんて、いちいち聞いている人、いないですから」、自民・来代勝彦都議も「私はそんな野次は聞いていない。聞こえなかったですね」と発言者の特定に極めて消極的。ニュース音声(3分48秒)でも分かるくらい大きな声なのに、聞こえないはずないだろう!うやむやにするつもりなのだ。議場で傍聴人が野次を飛ばすことは規則で禁じられ、違反すれば議長の命令で議場外に連れ出される。暴言議員に椅子を用意することはない。重大な処罰を望む。「今回の野次はおもてなしと正反対。本当にこの街で五輪を開催できるのか」(乙武洋匡さん)。 都議会の野次といえば2012年の自民・鈴木隆道都議(目黒区)も最悪だった。東電事故に関連して除染対策をめぐる都の姿勢について質問を行っていた大山とも子都議(共産)に対し、鈴木都議「放射能浴びた方がいい。正常になるんじゃないか」と野次。大山都議は「福島の人が聞いたらどう思うか。ひどい話だと思う」と抗議。この件について鈴木隆道都議は「弁解することは何もない」とのこと。決して許されない野次については、先日、原爆の語り部に向けられた「死に損ない」発言もそう。森口貢(みつぎ)さん(77)は原爆投下11日後に長崎市中心部に入り、入市被爆をした。現在は長崎の証言の会事務局長として、目撃した街の様子などを伝えている。その森口さんが横浜の修学旅行生(中3)を爆心地の近くに案内していると、別行動をしていた男子生徒5人が近づき、「死に損ないのくそじじい」と大声を上げ、周りの生徒に向けて「笑え」「手をたたけ」などと言ったという。森口さんいわく「こんな経験は初めて。被爆69年となり、戦争や原爆をひとごとと感じているのだろうか。本気で向き合ってもらえなかったことが悔しく、悲しい」。この報道に胸を痛めていたところ、あの自称皇族・竹田恒泰氏が目を疑うツイートを書いた→「年寄りに暴言は良くない。だが語り部の森口貢氏は、被爆していないのに被爆者を自称して一時間一万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植え付ける話をしていた模様。平和教育はもうやめたほうがよい」。 この後、竹田氏は指摘を受け間違いに気付くが、謝罪することもなくさらに批判を加速。たしかに森口貢氏は、原爆投下11日後に長崎市に入ったため、法的には被爆者とされる。しかし、彼が見てもいない原爆投下の実態について、被爆者として、しかもそれを有償で生徒に語るのはおかしい」「森口貢氏がやっていることは、平和教育の名を借りた反日教育である。修学旅行で平和教育をすること自体、弊害が生じていることに、そろそろ気づくべきだ」「森口氏は仲間と反戦活動をしに英国にまで出かけていき、内4名が「平和を乱した罪」で逮捕されている。筋金入りの反日プロ市民」。 どこから突っ込めばいいのか。とにかく順に反論していきたい。W杯の対ギリシャ戦、立ち上がり10分、日本の動きが初戦よりも圧倒的に良いですね!個々に連動している感じ。→前半30分、どんどんシュートしている。→前半37分、ギリシャのキャプテンにレッドカード!→前半終了0-0。ギリシャ、人数減ってからの方が攻撃力上がってる(汗)。こぼれ球からのミドルシュートが怖い。→後半、遠藤がキャプテンで参戦。→後半15分。ギリシャCK4連発、川島防ぎきる。→後半25分大久保、内田、シュート惜しい!→あと5分。ゴクリ。→遠藤FK、枠に入ってた。惜しい。延長は4分!→ぐああ、引き分け。シュート16本!ほんとに、あともうちょいだった。可能性はまだある。ギリシャコートジボワールを下し、日本がコロンビア(6/25朝)を高得点で倒せれば、得失点差でなんとか…ジョジョリオン最新回、ついにヤツが出てきましたね。そして無性にメロンパフェが食べたくなりコンビニで250円のをゲット。憲助に「せいぜい安く満足してろッ!」と言われそう(笑)。ちなみに相田みつをの言葉で僕にとってのベストワンは「私がこの世に生まれてきたのは、私でなければできない仕事が何か一つこの世にあるからなのだ。それが社会的に高いか低いかそんなことは問題ではない」。人材派遣最大手パソナグループ(南部靖之代表)の闇。5月17日にミュージシャンのASKAが薬物使用で逮捕されたとき、まさか政界中枢の政治家の名前が次々と週刊誌に出てくる事態になるなど想像もしなかった。ASKAと一緒に逮捕されたパソナ南部代表の元秘書・栩内(とちうち)香澄美さんは東京・元麻布にあるパソナグループの迎賓館「仁風林」で出会ったという。2人が情事に薬物を使用したことが逮捕の決定的証拠となった。以下、『週刊FLASH』『サンデー毎日』『日刊ゲンダイ』『週刊実話』『女性自身』『週刊新潮』などの情報を整理する。週刊誌を情報源として日記を書くのは抵抗があるため、逮捕から1ヶ月、当日記にはパソナについて何も書かなかったけど、大手新聞がスルーしているため、果敢に斬り込んでいく命知らずの週刊誌を頼るしかない。労働移動支援助成金…間接的なリストラ支援。従業員を転職(リストラ)させる企業に国がお金を出す制度。企業が再就職支援会社(最大手パソナ)に払う費用について、従来の助成額は「転職成功時」に限って1人につき最大40万円補助していたのが、今年の3月からたとえ転職に成功しなくても、従業員の転職先探しをパソナなどに頼めば10万円を助成し、上限も40万円から60万円に拡大。しかも、これまで対象外とされていた大企業にも国から助成金が出るようになった。 この制度拡充を主張したのが、パソナ会長であり、産業競争力会議のメンバーを務める竹中平蔵。「労働力の移動と言いますが、要はリストラ促進助成金です。従業員をクビにすると助成金を受け取れる。昨年の第4回産業競争力会議で、竹中氏は『今は、雇用調整助成金と労働移動への助成金の予算額が1000対5くらいだが、これを一気に逆転するようなイメージでやっていただけると信じている』と発言しています。その言葉通り、労働移動支援助成金は、本当に2億円から一気に300億円に増えた。この巨額の税金が、人材サービス業のパソナなどに流れ込むわけです。これが自社への利益誘導でなくて何なのでしょう」(五十嵐・元法大教授)。 労働者の悪夢はまだある。リストラ支援金に150倍の予算がついた一方で、これまで従業員を不況で一時休業させる際に、経営者が払う休業手当の一部を国が助成する「雇用調整助成金」は、1175億円から545億円に大幅減額された。従業員を無理して雇い続けるより、さっさとリストラした方がお得と国が勧めている。田村厚労相に接待の有無を質問した大西健介民主党衆院議員「安倍政権は派遣法改正など労働市場の流動化を推し進めています。その恩恵を受ける企業(パソナ)から、監督官庁厚労相が接待を受けていたというのですから、その理由を質さねばなりません。田村さんはよっぽど嫌だったのか、質問前に『本当に(質問を)やるのか?民主にブーメランするぞ』と強い調子で迫ってきましたよ」。このブーメランとは民主のタカ派前原誠司グループが「仁風林」に足を運んでいることを指す。前原議員の妻・愛里さんははパソナ南部代表の元秘書。「仁風林」で出会ったとも。僕は前原議員が大嫌いなので是非民主にブーメランをぶつけて欲しい。

他の先進国でこんな野次がありえるのか?“野次は議場の華”という言葉もあるけど人として絶対に言ってはいけない野次もある。

この発想はなかった。集団的自衛権容認に反対する市民有志が新宿区・信濃町の“公明党本部前”で「しっかりしろ」「妥協しないで」と人間の鎖。同党の支持母体、創価学会には集団的自衛権に反対する声が多いと聞く。だが、公明党執行部は早々に連立維持を宣言し、条件によっては容認する気配。日本のリベラルが今なすべきことは、公明党執行部に対して、「みんな見ているぞ」とアピールすること。山口那津男代表あてに“解釈改憲反対”の要請書を本部職員に提出したところ、「公明党はまだ何の意思決定もしていない。完全にニュートラルな状態です」との返事。これに対し市民有志は「ニュートラルでは困ります。入れてはいけないギアがある。ぶれずに頑張ってほしい」と訴えた。 秘密保護法強行可決の際、反対派は国会と首相官邸に向かったが信濃町には行かなかった。公明党執行部は党の看板が“平和と福祉の党”であり、本部にデモ隊は来ないと思っているだろう。学会員の反対派の声だけでは党執行部を動かせない。リベラルが結集して公明党執行部に“解釈改憲を許すな”とプレッシャーをかける必要がある。抗議ではなくエールというスタンスで大群衆が党本部が向かえば、無視する訳にもいかなくなる。 半世紀以上も、歴代首相や法律のプロ集団である法制局が認めてこなかった集団的自衛権。日本が直接武力攻撃を受けていないのに、他国を攻撃するなど憲法が許すはずがない。憲法軽視もはなはだしく、法治国家、立憲政治の否定だ。国民投票で問うこともせず、内閣の解釈だけで憲法の中身を変えられてはたまらない。昨夜のEテレETV特集 鬼の散りぎわ~文楽竹本住大夫 最後の舞台』、ここ数年で最も感動したドキュメンタリーだった。68年間の修行の日々と、引退公演。途中で何度もエグ泣き。日本中が大騒ぎになっていないのがもどかしい。6/27に再放送あり! /今夜の『民族共存へのキックオフ~“オシムの国”のW杯』も見応えがあった。3つの民族で内戦をしていた国が、民族間の憎しみを乗り越えて代表チームを作ってW杯に出場。語り部への攻撃は被爆者に限らない。水俣病認定患者で熊本県水俣市水俣病資料館「語り部の会」の緒方正実会長(56)宅には、水俣病公式確認から58年の犠牲者慰霊式が開かれた5月1日、匿名の中傷電話があった。 緒方さんのインタビューがテレビで放映された直後だった。年配の男性らしき電話の主は、応対した緒方さんの妻を「58年もたったのにいつまで騒ぐのか」「金が欲しいのか」と罵倒した。妻が「水俣の苦しみを教訓に生かすために世界に被害を伝えている」と説明すると、一方的に電話は切れた。その夜は計3回、同一人物から同種の電話がかかってきた。 緒方さんは「電話してきた個人を批判すればいいという問題ではない。行政の啓発が足りないから今も偏見や差別が続く。根っこには、国が経済成長を優先させて被害を隠し、有効な対策を取らずに被害を拡大させたことがある」と緒方さんはみる。 (長崎証言の会)森口貢さんは「平和な日本をつくりたいから被爆者は語っている。そのために原爆と今とをつなげて話さなければ意味がない。それが、改憲集団的自衛権の行使を訴える政権側からすれば、反日のように捉えられてしまう」と嘆く。 なるほどネット上では、戦争や被爆の体験を語ることは「反日教育」とのレッテルを貼られ、誤った情報が流布される。例えば、「明治天皇の玄孫」として発言する作家竹田恒泰さんはツイッターで、長崎の暴言問題について「被爆者を自称して一時間一万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植え付ける話をしていた模様。平和教育はもうやめたほうがよい」と書き込んだ。森口さんが被爆者であることは言うまでもない。さらに一万円とは「時給」ではなく、交通費や日当の総額だ。 こうした風潮は、「在日特権を許さない市民の会」などによるヘイトスピーチデモの社会問題とも通底する。そこには日本の植民地支配への反省はない。 ヘイトスピーチに反対する市民団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さんは、「ひと言でいえば近現代史への無知が原因だが、今の中高生はネットから情報を得る。被爆者を特権階級だとする言説が出回る中で、暴言を吐いた当事者は、むしろ自分を『正義の味方』と思っているかもしれない」と指摘する。 「問題の生徒に反省文を書かせてもネットで礼賛されていれば、悪いことだと認識するのは難しい。被爆者や公害病患者への攻撃は、弱者を切り捨て、戦争のできる国を目指す安倍政権の方針にも沿っている」 「事実関係を調べず、権力者に盾つくものを悪とみなす空気がまん延している」と憂えるのは、評論家の太田昌国さんだ。「歴史に真正面から向き合わず、誤ったネット情報に頼る。市民や労働者の当然の権利であるデモやストライキさえ、非合法だと考える。それが自らの権利を損なうことに気付かず、弱者を攻撃している」 一方、専修大の岡田憲治教授(政治学)は「平和教育そのものが嫌いだから語り部を攻撃するわけではない。反戦や護憲を説く人や、それを後押しするメディアに嫌悪感を抱いているからだ。国家や日本人に反省を迫る人々や言論をすべて攻撃するという『習慣』がついた人が増えている」と分析する。 「不寛容な言葉の数々は、とても思想と呼べるレベルではない。一連の問題から浮かぶのは、現状への不満を解消するために弱者が弱者を攻撃するという自暴自棄的な現象だ」。NHKがますます安倍政権のポチになるのか。安倍氏のお友だちで極右的な発言を繰り返している籾井勝人NHK会長が、従来は年1回の局長級以下の人事異動について、「今後は必要に応じて随時、人事異動を行っていきます」と宣言。これって「オレ様の言うことを聞かないと速攻で左遷するぞ」「いつでも干すぞ」という脅しじゃないか。不定期化の目的について籾井会長は「職員が異動の時期を意識することなく職務に専念できる」と説明するが意味不明。むしろ、異動時期が年1回で固定されている方が、制作スケジュールが立てやすいじゃないか。受信料を払っている国民が、もっと籾井会長の独裁を批判し報道の独立性を守らねば。 NHK大河『八重の桜』の最終回では、当初は明治政府の間違いを堂々と批判していた新聞が、やがて国民に戦争開戦を煽っていく御用新聞に成り果てた様子を描き出していた。八重もハッキリと保守メディアの姿勢に異を唱えていた。もうそういうシーンも出てこなくなるのかな…。他の先進国でこんな野次(ヤジ)がありえるのか?“野次は議場の華”という言葉もあるけど、人として絶対に言ってはいけない野次もある。18日の東京都議会の本会議において、塩村文夏都議(35/みんなの党)が妊娠・出産の支援政策を質問している最中に、自民都議らが座る一角から「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」といった野次が飛んだ。明らかにセクハラや個人攻撃に当たる。塩村都議が声を詰まらせながら質問を続けると、「おい、動揺しちゃったじゃねえか」と別の野次も飛んだ。塩村都議は席に戻った後、ハンカチで目をぬぐった。塩村都議「悩みがある女性に、否定するような野次が相次ぎ、皆さんで笑っていた。質問を進めていくうち、とても悲しい気持ちになった」。