ビブリア古書堂の事件手帖III。記憶は戻らないのは可哀想ですが蔵書が人生を表してるのは自分の理想です

今作でも参考文献が多く著者の勤勉さを感じる。ドキドキして面白い。早く次を読みたくなります。扉子ちゃんも大きくなって…ほろり。栞子と大輔も仲睦まじく、恭一郎君と扉子のお喋りも微笑ましい。その反面、「怖い!めっちゃ怖い!」祖母・千恵子さんの目的がわからないのに不穏さばかり募って怖い。ギャップでしんどい。 今回は映画のパンフレット、樋口一葉夢野久作。『たけくらべ』は友人が中学生のときに「祖母からの課題図書なの。」と学校で読んでいたことを思い出す。『ドクラ・マグラ』はタイトルだけ知っている。続きが気になります。恭一郎少年に遺された、亡き父の蔵書を巡る事件。父の本を催事で売る祖父を止めて欲しいと、恭一郎の母は栞子さんに依頼し、大輔、扉子を巻き込んで三日間の催事に出店することに。催事でも起こる謎に、生前の父を少しずつ知る恭一郎。今回もとても面白かったぁ! ドグラ・マグラの解説があってのラストはぞわっとしたな。ついに智恵子が動き出したか……。キーパーソン、扉子・恭一郎コンビが祖母と母とどちら側につくのか。智恵子の方が上手だろうけどどう絡んでいくのか見もの。 相変わらず本の謎はてんで解けない私だけど、心理戦を辿るのは面白い。本を焼くシーンが切なかったな……。映像化したらさぞ画になるだろうな、本焼いて欲しくないけど。佳穂の計画にも驚いたけれど智恵子。この人やっぱり変わらずずっとこのままなんだっていう気味の悪さとゾワゾワ感。 ドグラ・マグラ読んでみたいな…からの、え?ビブリア古書堂の事件手帖って、え?ドグラ・マグラじゃん? どういう事ですか智恵子さん! 扉子と恭一郎を巻き込むのはやめて欲しいので、栞子と大輔になんとか頑張ってもらいたいです。 智恵子がどこまで意図的に関わってるかわかんないけど、恭一郎あまりに不憫では?と思わなくもない。栞子が佳穂から依頼を受けます。佳穂の亡くなった元夫の蔵書を、本来なら息子が相続するのに、息子の古書店経営の祖父が即売会で売るのを止めて欲しい、というものです。佳穂は息子が、元夫のような本の虫にならないように、一旦手に入れて処分しようと思っていました。祖父は、その事に気づき本を売ることが、蔵書を守ると考えました。大変な人間関係で、本に対する考え方がすごいですね。元夫のように、息子は「本から作られた人間」にならないようにしようと佳穂は考えた。またまた、本当に佳穂はすごい考え方です。ビブリアは面白かった‼小糠雨に鉄製の立看板。通路にまで積まれた古い本。いつものプロローグに、北鎌倉の情景が浮かび、誘われるように物語に入り込む。本に魅了された人の行く末に気持ちがざわつき、気がつけば、最後のページを閉じている。ビブリアを読むと、いつもそんな感じ。何とも説明し難いのだが、登場人物が作品に魅せられる様は、正にこういう事かと、ふと思う。さらに今回は、謎の解明にゾワりとした後に、ドグラマグラと同じく、ビブリア自体が劇中作かのような描写で終了。陶酔どころか、危うく物語の世界から帰って来れなくなるところでした。桑原桑原。️面白かった!けど、私はやっぱり栞子さんと大輔メインの本編が好きだなあと再認識した巻でもあるな…!! 母親は最後本を本当に燃やしちゃうし、ちょっと切ない。いろいろあるんだろうが。 最後の、智恵子さんの次回の伏線のところは、また扉子がメインっぽくて、題名的にもそうなんだろうけど、ちょっと寂しくもなったな〜。栞子さんと大輔くんの活躍がたくさんありますように。 あと、頭の中に厨二病が棲み付いてるのでドグラ・マグラはずっと興味ある。読んでみようかな。智恵子さんが出てくるシーンはどきっとする。何を考えているのかわからないけど物事を思い通りに進めているところが怖い。恭一郎が終盤であんな風に変わるとは想像できなかった。 ドグラ・マグラは読むと頭がおかしくなるそうだから読もうと思えなかったけど、本作で内容を少し知ることができて読んでみたいと思うようになった。扉子シリーズ3巻目。3日間の古本市の顛末が語られます。1日目は映画のパンフレットの包装ビニールに書かれたアルファベットの謎。2日目は古書に挟まれていたレア紙幣探し。全編を通じて扉子の後輩恭一郎の亡父の蔵書を巡る祖父と母の争い。前の2つの小さな事件は扉子が謎を解いたものの、智恵子が関わる最後の大きな事件は栞子の出番です。夫の蔵書に固執する母の動機はちょっと飛躍していてスッキリしないかな。智恵子が扉子と恭一郎について何か企む様子のまま次巻へ。そういえば扉子が友人になったはずの圭との間にも何があったのでしょう。シリーズ10作目。扉子ちゃん高二?!!成長早い!古本市を手伝う扉子ちゃん&樋口恭一郎少年は、高いパンフを安く買い取られた事件、消えた「通俗書簡文」(希少価値がつく五千円含む)事件に遭遇。亡くなった息子の蔵書を勝手に売り続ける父(虚貝堂の杉尾正臣)の真実に栞子さんの母が絡み、エピローグで彼女の企みが明らかに。栞子さんの戦いは続く…!続きが楽しみだけど後味悪いエンドしかイメージできない;皆がハッピーな結末に向かってますように…。電子書籍 扉子のシリーズは3作目 虚貝堂杉尾家の蔵書に纏わる話 佳穂の亡くなった夫・康明の蔵書 佳穂は息子に相続させたいと考えていて 一方売り払おうとしてデパートの即売会に出品した祖父 即売会で売るのを止めて欲しいとの依頼があり 栞子の代打として店番に立った扉子が見事に解決する いや 二人の動機には恐れ入る 佳穂は息子に父のような本の虫にはなって欲しくない だから息子には見せたくない 相続させてまとめて処分したいと 蔵書を守るには売るしかないと気づいた祖父とのせめぎ合い ああ本を塗り潰して燃やすなんてそうだったのかー。という最後でした。うーん、ちょっと考えさせられてしまった。縋るものが違う気がするけど、同じ境遇なら私もそこに縋ってしまうかもしれない。それにしても栞子さんがオバサンになっていた事に驚き、そして、その母は相変わらずの悪だくみをしていて。そろそろ落ち着けばいいのになぁ。本を巡るさまざまな思惑。マニアと呼ばれる人は即売会で盗み。別れた息子に本を譲りたかった父。本の虫になる事を恐れるあまり、本から遠ざけ、本を持てばマジックで消し、終いには火をつけ燃やす母。そんな狂気を感じ取り、本を守ろうとした祖父。それらを俯瞰し自分の思惑通りに操ろうとする智恵子。ドグラ・マグラの影響よりも、佳穂の壊れ方のほうが現実怖い…本を塗り潰すとか燃やすとか、心がざわつくから、本当にやめて…。篠川智恵子の企みもゾワゾワするわよ…栞子さん!みんなを守ってぇ〜!! え、これは智恵子が書いた事件手帖なの??みたいなエピローグ、これってドグラ・マグラ…とまたもやゾワっ。 人間臨終図巻Ⅰは読後にすぐ購入してしまった。 本を読んでまた次に気になる本につながっていくのは嬉しい限り。ビブリアもう10年なんですね、おめでとうございます!次回は栞子の過去の話のようで、楽しみ 扉子と恭一郎は大丈夫かな?栞子さん、大輔君と一緒に皆んなを守って!まさかの創世記(誇大表現)的な野望話に。。そんなキャラだったのかよ?と。これが加齢というやつか?こわ…、、というのが正直な読後感ですが、まあ全体的には楽しく読み終えた。完全に八つ当たり(強迫観念)のせいで貴重な本たちがああぁぁ…とは、それほど本好きでなかったとしてもちょっと頭掻きむしりたくなる感じ。話の都合かよ!今回は虚貝堂の康明が亡くなり、遺産の本を息子の恭一郎に 相続することで事件が起こる。 恭一郎の母佳穂は何としても本を処分したい。父親のようになって 欲しくないからとの思い。一方篠川智恵子は後継者を探すことが目的で 恭一郎に近づく。扉子も高校生に成長し、栞子の遺伝子を引きついている 所も面白い。次作が楽しみです。面白かったです。シリーズⅢ。ビブリア古書堂に持ち込まれた依頼は同業者の虚貝堂の3代目康明の死後の蔵書に纏わる事だった。康明には離婚した元妻と息子の樋口恭一郎がいた。依頼者は元妻の樋口佳穂。康明の蔵書を父の正臣が処分しようとしているのを止めてほしいというものだった。康明の法要の日、恭一郎は正臣から古書店の仕事を手伝うバイトを頼まれる。そこで扉子と出会い、同時に本にも興味を抱き始める。今回は映画バンフ、樋口一葉ドグラ・マグラ。展開が斬新。そして最後の篠川智恵子のシーンは全く何を考えているのかわからないが恐ろしい。『ドグラ・マグラ』の記憶の無い主人公呉一郎に吸い寄せられるように記憶を失った康明。記憶は戻らないのは可哀想ですが、蔵書が人生を表してるのは自分の理想です。『ドグラ・マグラ』の中の『ドグラ・マグラ』の中の‥どこが本当の起点なのか?最初の『ドグラ・マグラ』も話の中の『ドグラ・マグラ』?樋口一葉夢野久作の作家の人生を辿る、こういうストーリーをもっと読みたい。『人間臨終図鑑』、初日の黄色いセーターの男性夫婦の話、最後まで謎が分からず本を巡る人間描写が楽しめて読めた!扉子がもう大きくなっていたのはショック笑