そして東京のホテルで会った尹さんに「福祉の事は分からないが難しいことをやらせてほしい」と募金の呼びかけ人を買って出た。

20歳の大学生が小4と偽って「どうして解散するんですか?」という名のサイトを開設し政権を批判した。彼の成りすましが発覚すると、安倍氏フェイスブックに「批判されにくい子供に成りすます最も卑劣な行為だと思います」と怒りをぶちまけた。この大学生は「NPO法人・僕らの一歩が日本を変える」の代表理事であったが、まだ20歳の大学生だ。ちょっと前まで10代であり、その若者を一国の首相が「最も卑劣な行為」と糾弾することの異様。僕が安倍氏なら、最高権力者がそんな批判をすれば若者(既に名前も明らかになっている)が将来にわたってバッシングを受けると考え、気持ちを抑えて諭す書き方をする。国のトップが使う「最も卑劣な行為」という言葉は、テロリストや殺人犯に使うものであり、民間人同然の20歳の若者に軽々しく叩きつける言葉ではない。脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターで「若者が、“小学4年生のふり”をして、大コケした、というだけの事件。若者はもともとそういうものだと、僕は思う。若者はやらかす。それ以上でもそれ以下でもない。一方、いろいろ深読みしたり、陰謀史観を唱える大人は、論理的思考や冷静な推論が欠けていて、その方がより深刻な問題かもしれない」と事件を評し、「スティーブ・ジョブズ氏も若い頃いろいろやらかしていた」「日本にはこのような(行動力のある)若者が必要」と擁護した。結局安倍氏はその書き込みを削除したが、次の新たな問題が起きていた。『アナと雪の女王』続編来春公開 「アナと雪の女王」の“その後”を描いた短編「フローズン・フィーバー」が、来年4月25日に公開決定!監督も声優も同じ。“フィーバー”というタイトルだから、とても賑やかなものになりそう。フィーバーには“発熱”という意味もあるから、フローズンとセットだと面白いタイトルっすね。ケネス・ブラナー監督の実写版「シンデレラ」と同時上映されるとのこと。朝日新聞慰安婦問題の記事を取り消した8月上旬から「朝日新聞売国のDNA』」(週刊文春9月4日号)、「中国共産党に国を売った」(同9月18日号)、「1億国民が報道被害者」(週刊新潮9月4日号)、「売国虚報32年」(同9月25日号)、「廃刊せよ!消えぬ反日報道の大罪」(月刊誌「正論」10月号)、「言い逃れできぬ『慰安婦』国辱責任」(同11月号)といった文字が書店やら電車の中づり広告にあふれたことについて。僕はちょうどその時期に出国していたので、文化人がどう受け止めたのか情報を集めた。最も目を引いたのは“誤報は批判されて当然だが、このおどろおどろしい言葉遣いは何なのか”という毎日新聞(10/17付)の記事だった。少し長くなるけど引用&紹介したい。小松左京茨木のり子佐藤幸徳墓巡礼 一昨日から仕事の講演の傍ら、墓巡礼や史跡の取材で箕面や北陸・東北を探訪。新潟ではサイト読者のTさんに良寛さんのゆかりの地などを案内して頂きました。この3日間に出会ったすべての方に感謝。皆さんのおかげで、予定していた墓参をすべて無事終えることができました。本当に有難うございました!“ミスターSF”小松左京さんの墓(大阪箕面)。 『日本沈没』は大ベストセラーになった 墓地は国定公園内。紅葉の季節で付近は 絶景!墓の裏側に自筆サインが刻まれてた新選組の前身、浪士組を編成し、明治維新 の火付け役となった清河八郎の墓。左奥に 幕府の拷問で獄死した妻が眠る(山形庄内) 新潟長岡市の西生寺。朱色の幕の背後に 現存する日本最古の即身仏(ミイラ)、名僧 弘智法印を安置。開けて頂き思わず合掌。 651年前(1363)から祈り続ける姿に泣けた今回の東北巡礼の最重要人物、旧陸軍の 佐藤幸徳中将の墓。インパール作戦で 2万人の部下を餓死から救うため、命令 違反、死刑覚悟で前線から独断撤退させた インパール作戦は日本軍8万6千人のうち 死傷者7万4千人にのぼった。生還した部下 たちが建てた石碑「つわものの生命救いし 決断に 君は問われし抗命の責め」(庄内町)最後の佐藤幸徳中将は、抗命罪(命令違反)で死刑になる腹をくくっており、軍法会議で堂々と作戦の愚かさを糾弾するつもりだった。だが、最終的に上層部は“心神喪失”扱いにして退役させ、病気という理由で処罰しなかった。これは裁判によって作戦失敗の追及が上層部に及ぶことを回避すると共に、佐藤を罰してしまうと親補職天皇から直々に任命される役職)に問題人物を任命した天皇の「任命責任」が問われるためであった。「大本営、総軍、方面軍、第15軍という馬鹿の四乗がインパールの悲劇を招来したのである」(佐藤幸徳)。 1993年に『NHKスペシャル/ドキュメント太平洋戦争 第4集“責任なき戦場~ビルマインパール”』を見て、“絶対に佐藤中将の墓参をしたい”と思ったものの、いくら資料を調べても墓所の手がかりがなかった。それから21年。ネットが普及してからも、いまだお墓の場所は不明だった。ところが!今回、酒田市の石屋さんから仕事の依頼があり、現地で空き時間に墓参するため、付近の墓情報を検索したところ、まさかの佐藤中将のお墓!しかも生還した兵士たちが感謝を込めて建てた顕彰碑つき!講演会場から車でたった15分という奇跡的な偶然により、無事巡礼を果たせた。帰宅した今も信じられない気持ち。菅原文太さんのラストメッセージに胸熱 昨日他界された菅原文太さんが、今月1日、沖縄県知事選の応援で駆けつけた際に行ったスピーチを見て胸熱に。僕が特にグッときたのは以下の部分。 「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり!勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。中国にもいる。韓国にもいる。その良心ある人々は、国が違え、同じ人間だ。みな、手を結び合おうよ。今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください」。当サイトがトップに掲げている「人間は国籍や文化が違っても、相違点より共通点の方がはるかに多い」に通ずるものがあり、また、このスピーチの27日後に他界されていることも含め、思わず涙腺が…。文太さん渾身のメッセージ、しかと受け取りました!これは知らなかった→『菅原文太さん:在日韓国人に「故郷の家」 建設に尽力』 (毎日新聞から)菅原さんは約30年前、在日韓国人のための老人ホームを大阪に建てる運動に協力した。菅原さんの呼びかけで1億円を超える寄付が集まり、1989年、堺市南区に施設「故郷の家」が建設された。きっかけは、施設を運営する社会福祉法人「こころの家族」理事長、尹基(ユンギ)さん(72)の新聞投稿だ。高齢の在日韓国人孤独死を取り上げて施設の建設を呼びかけると、菅原さんから連絡があった。そして、東京のホテルで会った尹さんに「福祉の事は分からないが、難しいことをやらせてほしい」と募金の呼びかけ人を買って出た。スケート男子シングル、GPフランス大会でロシアのマキシム・コフトゥン選手がMUSEでフリーを滑ったのを確認!ただし、使用されたエクソジェネシス交響曲は僕の好きな第3番ではなく第1番だった。 昨日の『ハーメルン』のレビューに「あなたの残したい建物コンテスト」について加筆。ベスト8に残っている。どうかこのまま木造の“旧喰丸小学校”が12月末まで1位をキープできますように!