死刑にいたる病。シリアルキラーはニュースや特集で耳にする事はあるものの、遠い存在としか思えないです。

映画を観て興味が湧いたので原作を読んでみました。小説ではより様々な関係者からの話が書かれていて榛村がどんな人間だったかがより詳細に分かった。拷問してから殺害するという残虐な殺人鬼なのに周囲の印象は好意的だったりと、榛村の二面性が魅力的に描かれていて読んでいるうちにこちらも魅力に取り憑かれていくような錯覚に陥った。最後は加納灯里含め主人公以外の人間が今後どういう展開になるのか気になる終わり方だった。映画と小説両方拝見することでより理解が深まったいい作品でした。映画が気になりまず原作のこの本を読むことにしました。おもしろいけどめちゃくちゃ怖い。ホラー的な怖さじゃなく、じわじわ自分が支配されていく、しかもそれに気づかないという怖さ。ミステリーとしてはとてもおもしろい。 大和の心理をつくのがとても上手です。もはや洗脳です。読者も洗脳してしまうのではないかとハラハラしてしまいました。映画予告に惹かれての原作。初読み作家さんだけど久しぶりに一気読み。残虐なシーンよりも、心理戦の描写にとにかく夢中にさせられる。榛村も作者もミスリードしてくるので、終盤の裏切りにやられる。その後が気になる! 近いうちに映画館に足を運んでみようと思います。映画になると知り、興味があって読みました。映画を見たことから読んでみた一冊。連続殺人鬼榛村大和からの一通の手紙から、ある冤罪事件を調べる事になった大学生筧井雅也。本当に冤罪なのかどうか、調べて行くうちに榛村に同調・同化していく雅也。映画では、この同調して行く様を面会室の仕切りのアクリル板に両者が写り込む事で表現していた。小説でもその辺はうまく書かれており、榛村に取り込まれ、へんな自信をつけていく様が書かれている。しかし、緊迫感というか切迫感というか身につまされる感じがいまいち伝わってこなかった。文章の読ませる力があるだけに残念に感じる 雅也は、昔お世話になった大和から手紙をもらう。大和は、連続殺人犯として公判中だ。不穏な感じのスタートで始まる。読んでいくうちに、雅也が大和みたいになっていくことを感じた。大和が人の心に入り込み、思うがままにしていくところはとても怖い。それでも雅也も、雅也の母も最後のところでふみと止まった。そう思ったら、最後にさらにもう一手。雅也は、完全に大和と切れていなかったのか?読み終わった〜!めちゃおもろかったです! 初めの方読んでる時 え、大学ってそんな地獄みたいなとこなん?え、無理 怖 って思ったけど、主人公がクソひねくれボーイだって所も関係あるよね。自分も主人公みたくひねくれ野郎ではあるから(自分で言うの?)主人公の気持ちが分かる。雅也は最後サイコの支配から抜け出せて おーハッピーエンドぢゃん雅也は榛村が実父と信じるようになってから、女児や酔漢に暴力的な妄想を抱くようになるが、このくだりが唐突過ぎて感情移入できない。それまでに理性と突き上げる欲望の葛藤があればダークサイドに落ちていく過程が自然に映ったかもしれない。でも感情移入できないおかげで読者自身がダークサイドに落ちるリスクがなく安心して読んでいられた。映画化の宣伝をテレビで見て、珍しくすぐに新品を買った。そのテレビのおかげで頭の中で榛村の顔がずっと阿部サダヲだった。 時代も現代で、読みやすく面白かったが、残酷な所はあまり考えずお話だからと思い込むようにして読んだ。映画化したら痛めつけられた人とか映像にしちゃうんだろうから観たくない。 最後までサイコパスのマインドコントロールかと思わせる最後がゾッとした。心の隙間に上手く入り込んでここまでしてしまうマインドコントロールは怖い。 って思ったら?あかりたん⁉️君もなのかい⁉️そしてかなり洗脳されちゃってるっぽい?でめっちゃもやるし20人以上と手紙のやり取りしてるサイコまぢ器用だね?! って心から思いました!少々頼りない主人公が、シリアルキラーとの対話、元獲物たちとの関わり、そして、母との邂逅などを通じて、最後には闇堕ちを回避し、自己の殻を破って成長する物語、と捉えたい。最終盤にちょっとした不安の布石がある。対話を経て成長した主人公であれば難無く乗り越えていくに違いない。作品の世界にどんどんのめり込みながら読める一冊。2/3を読み終えても大和のいうとおり映画の予告が面白そうだったので読んだ。真犯人がいるのかと思いきや意外な結末。途中雅也が榛村の世界に飲み込まれそうになり始めたときはかなりのイヤミスになる予感がしたけど、どうにか正気を取り戻せて良かった。とはいえまだ続きがありそうな結末だ。シリアルキラーというのは確かに興味を引く存在である。多くのシリアルキラーの名前が出てきてちょっと調べたくなった。 9人目の犯人は別にいると思ってしまっていたわしは、半分取り込まれていたのかもしれないいや、ちょっと不気味な小説でしたね。雅也があちらの世界に行かなくて良かったが、最後がちょっと気になりましたね。タイトルに惹かれてどんな本か気になって購入。しばらく積読リストに連なってたがやっと読了。大学生・筧井雅也の元に届いた一通の手紙。連続殺人鬼・榛村からの手紙には、立件された九件のうち一件の冤罪を訴え、雅也に事件の再調査と無実の証明を依頼するものだった。戸惑いながらも榛村との交流が始まり、残虐な事件が明らかになるにつれ、雅也は榛村に魅せられていく。数年越しの巧妙に張り巡らされた罠。シリアルキラーの執着心と残酷なシーンにゾッとした。容姿端麗で自分の思い通りに人を動かし、相手の心を支配する天才。あちこちに撒いた種、この先何も起きなければ良いけど。 最後まで結論がどこにいくかわからず一気に読み進めてしまった。主人公が、きちんとふりきり、前を向いた後のエピローグの数ページが一番ぞっとくる。。日本における判決確定から死刑執行までの期間は、平均7年4ヶ月(2020年12/29朝日新聞デジタル)。冤罪を争ってること、罪が多いことを考えると判決確定までも大分かかる。その間に新たな犠牲者がでないといいな。・・・・・・とフィクションなのにいろいろ考えてしまった1冊。今月は、積読本を減らそう月間。時間を忘れて読むくらいに、続きが気になってひきこまれました。でも、読後、気持ちがもやもやです。私も、生育歴が良くないので。。魅力的で嘘つきで極悪人なサイコパスが上手く書かれていて面白い! 極悪人なのだけど、生い立ちに問題があるのは確かで、かわいそうな人と言えなくもないのかな? 物語として読む分には、サイコパスな人物は魅力的。現実では出会いたくないけど…。生育歴を理由に自らの快楽を極限までに遂行した凶悪犯で死刑囚の榛村大和から大学生の雅也のもとへ手紙が届く。数えきれないほどの虐殺の中でただひとつ、冤罪を主張している20代女性の事件について調べてほしいという依頼だった。どこにでもいる大学生で様々な葛藤を抱えながら孤独に生きていた雅也は拘置所にいる大和に会いに行き依頼を受けて独自に調べていく。過激な表現多用なので要注意だが、雅也役の俳優岡田健史の演技に圧倒的に惹きつけられ震える。「人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われている」シリアルキラーはニュースや特集で耳にする事はあるものの、遠い存在としか思えないです。 だから知的好奇心で調べちゃったりするんでしょうか。 でも残虐な行為ばかりをしてきた加害者に対し、同情したりまだ慕う者がいるって、普通に考えたらヤバいですよね。 最後に加納さんの名前が出てきましたが…。 洗脳されかけていた状態の筧井君を好きじゃないと言い切った彼女なら、大丈夫だと信じたいですね。 とはいえ…映画予告で興味を持ち、映画鑑賞後はすぐに本作品を手に取り。 私も充分榛村さんに魅了され、洗脳されているのかも(笑)