信長配下の若い秀吉役だと年齢的に違和感があったけど太閤になった今は実年齢に近くグイグイ見せる。岡田准一君との演技対決、手に汗握りながら鑑賞。

イギリスの伝説的バンド『クリーム』のボーカル、ベースを担当したジャック・ブルースが今月25日に他界。享年71歳。数多くの作曲も手がけた。エリック・クラプトンジンジャー・ベイカーと組んだ『クリーム』は、活動期間が2年と短かったものの、3500万枚のアルバムを世界で売り上げ、ブルースロックの渋いサウンドは多くのミュージシャンに影響を与えた。訃報を聞いたクラプトンのコメント「彼は偉大なミュージシャンで作曲家だった。私にとって、とてつもなく大きなインスピレーションだった」。“ホワイト・ルーム”(5分54秒)を聴いて追悼。“クロスロード”(4分)は後半のドキドキ感がハンパない。3人と思えない迫力サウンド。Gのレコンギスタ…第1話は説明もなく専門用語が飛び交い、とんでもない「視聴者置いてけぼり感」があったけど、回を重ねるごとにどんどん作品世界にのめり込み、今では放映日がめちゃくちゃ待ち遠しい。玩具的なデザインの主役メカ「G-セルフ」も次第にカッコ良く見えてきた。作品世界は、どうやら人類が戦争で滅亡せぬように、自分たちで科学技術の発展をセーブしている時代の模様。富野由悠季監督は1941年生まれで宮崎さんと同い年。73歳でロボットアニメの脚本を書くバイタリティに感服。ストーリーとは直接関係が無い部分=最近のアニメならカットされそうな細かい日常描写の演出が冴え渡っており、それがSFアニメに臨場感を与えている(モビルスーツ内のトイレのシーンなんて、かつて描かれたことはなかった)。キャラの絵柄は安定してるし、音楽も良い。ガンダム35周年に、こんな素敵な贈り物を富野監督から頂き、ファースト世代のガンダムファンとして嬉しい限り。 HUNTER×HUNTER…原作は例の如く休載しているためアニメ版に言及。キメラアント編最終回は文字通り“神回”!メルエムとコムギの最期は、年甲斐もなくエグ泣き。原作でも鳥肌が立ったけど、アニメは声優さんの名演もあり、さらに心を揺さぶるものに。ピトー、ユピー、プフ、人類には天敵だったけど、みんな最期は切なく、あの小型核爆弾は“この上なく非人道的な兵器”を生み出す人間の恐ろしさを伝えて余りあるものであった。感動と警鐘、これを同時に描ける漫画家は数少ない。2クール26話(ンドゥール戦)までと思っていたので、ミドラー戦で終わったことにビックリ。今後の刺客の話と「悪には悪の救世主が必要」で終われば良い区切りになったのに。でもラストにイギーがチラッと映ったからいっか。カメオ戦のオリジナル展開、あれはあれでポルナレフの覚悟が伝わるのでアリ。ミドラー戦、花京院とポルナレフのパン・ツーは、アニメで見ると面白さ倍増。歯を砕いたオラオラ・ラッシュも大迫力。第二期はマライア、ダービー兄、ヴァニラと濃い戦いが目白押し。1月スタートなんてスグ。そのまま4部が始まるとサイコーなんだけどな。原作は最終回まであと3話!ジャンプ編集部は人気マンガの連載を簡単に止めさせないと聞いていたけど、岸本先生の意向を尊重し、NARUTO完結にゴーサインを出した模様。第691話に素晴らしい会話があり、思わずメモった→ 「オレ達の生きてる間にできる事はしれてる。だから託していかねばな…先の者がやってくれる」 「…急ぎすぎたな…オレ達は届かなくてもよかったのだ。後ろをついて来て託せる者を育てておくことが大切だった」。 僕は日本の政治や社会構造を、もっと温かい血の通ったものにしたくて、また安倍政権の右傾化を危険に感じ、焦燥感に焼かれるような思いで日記を更新しているけど、このNARUTOに出てきた台詞でちょっとラクになった。良い意味で少し肩の力が抜けた。何が驚いたと言って“バンド・デシネ”(フランスのマンガ)の登場。日本のマンガと違って左→右にページをめくっていくため、バンド・デシネの部分だけ上下逆さまに印刷し、ウルジャンをひっくり返して読ませるという方法をとっている。そして毎号のように著名漫画家がバンド・デシネを勧めるコラムを書いているんだけど、その顔ぶれが大友克洋松本大洋浦沢直樹など、めさめさ豪華。しかもその3人の漫画家は、ジャンプ系というより、むしろサンデーやマガジン、スピリッツで活躍している方々だ。出版社の枠組み、大人の事情を超えて、フランス漫画の素晴らしさを日本の漫画家が語るという斬新な取り組みに胸が躍る。軍師官兵衛…毎回完成度の高さをキープ。和睦交渉において、“命は救う”“本領安堵”という条件で、秀吉の使者となり宇都宮氏や北条氏を降伏させた官兵衛。ところが、戦後の秀吉は約束を破って降伏した大名の領地を取り上げ自刃を命じる。この繰り返しで官兵衛のハートはズタボロ。利休は朝鮮侵略に反対して切腹させられた。竹中直人は“目が笑ってない秀吉”で狂気を演じ、登場する度にえらい緊張感。信長配下の若い秀吉役だと年齢的に違和感があったけど、太閤になった今は実年齢に近くグイグイ見せる。岡田准一君との演技対決、手に汗握りながら鑑賞。現在、彼の生活の拠点はベトナムの農場だけど、結婚式は夫婦が出会った宮城県石巻市で行われた(2人は東日本大震災の復興ボランティアで知り合った)。当日、僕はスリランカにいたので出席できなかったけど、参加した知人の話では、鬼教官の人望を象徴するように多くの参列者が祝福に駆けつけたとのこと。最大のサプライズは故・石ノ森章太郎先生が生んだ石巻市のご当地ヒーロー、「シージェッター海斗」(かいと)と悪の軍団ヒメラニアン帝国の怪人たちとのコラボ!新婦が悪の軍団にさらわれそうになったところを、鬼教官が救出に登場。怪人たちの攻撃に苦戦するが、そこにシージェッター海斗が現れ、両者のコンビネーション・バトルで華麗に悪党を蹴散らすという設定だった。鬼教官は古武術をやっているので蹴りや跳躍が実に美しい。参加者はこの演出に喝采したそうだ。10月7日、ノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3人が受賞!赤崎さんと天野さんは青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化。かつて、赤と緑のLEDは存在したものの青はなかった。3人が青を世に出したおかげで光の三原色がそろい、省電力・長寿命LEDの爆発的な普及に繋がった。3人同時受賞の快挙、まっことおめでとうございます!ところで中村修二さんといえば、勤務していた会社を相手取り「発明の対価」を求める訴訟を起こすなど、受賞前から「闘う研究者」として知られていた。現在、日本では社員が仕事で行った発明の特許権は「社員のもの」だけど、先日、特許庁は企業経営者の要請を受けて(A)特許権は初めから「会社のもの」(B)発明報奨金の金額決定権は会社側ある、とする特許法改正案を提示した。中村さんいわく「改正は猛反対」。発明者への報奨金を減らす法律は、社員の研究意欲を損う上、優秀な人材が海外流出する可能性がある(ドイツや韓国は社員が特許権を持つ)。日本の財界は、目の前の賃金をケチった結果、より多くの利益を逃すリスクをもっと考えて欲しい。