古本食堂。お鮨、カレー、ロシア料理……。実在のお店ばかりだから、懐かしいなと思ったりいつか行きたいなと思ったり。神保町に限らずだけど

まさか小説の中でまでコロナとかマスクとかいう言葉を見せられるとは思ってなかった。登場人物が皆一様にマスクをしなければならない恐怖のウイルスの蔓延る世の中で食べ物を客に勧めたりシェアしたり飲みに行ったりとかどう考えてもおかしいから、コロナとか現実の世界みたいに皆がマスクしてるとか、そういう設定は無いほうが良かった。いくらコロナ社会の令和を舞台にしているとしても。話自体は面白かったけど、登場人物たちが無意味にマスクしてるっていうだけでウンザリした。原田先生初読み。神保町の小さな古書店に訪れる人達のお話。ほっこり系のお話好きだなぁ。毎回本と食べ物がセットになっていて、読みたい&食べたいの波がくる。ピロシキ食べたい。珊瑚さんと美希喜ちゃんはいいコンビだと思う。先月初めて古書店に入った時のことを思い出した。神保町も行ってみたい。古典はほぼ読んだことがないけど「アクロイド殺し」(未読)よりも驚いたお伽草子、気になる。鷹島古書店の今後や、建文さんとの恋の行方、滋郎さんの話も読んでみたいので、続編希望!神保町に行ってみたくなる。ここでは時間がゆったりと流れ、老いも若きも優しい人達で、人生に寄り添うように古本があって。美味しい料理は心と身体を温めてくれる。そして人は歩き出す。神保町に行ってみたくなるお話。嫌いではないんだが、どうにまとめたらいいんだろう。店主が亡くなった古書店をめぐる物語? 残された奥さんと、店主を慕っていた若い女性。古書店を訪れるちょっとわけありの人々。まあ、落ち着くところに落ち着く結末なんだけど…。自分の読解力のなさを確認しただけ!?三千円の使いかたからの新刊。 古本屋を継ぐことになった人とそこに関わってたひとや 新たに関わることになった人たちとの物語。 人それぞれを大事にしてることがよくわかり、古本屋と上手く絡めながら、最後には意外なおちまであり、楽しめた。 本も食堂も人も、みんな心を温めてくれる!心優しい、温かい話で大好きな本になりました。 主人公が高齢の女性というのも、これまた好感。 鷹島古書店も店主だった滋郎も 珊瑚も美希喜(みきき)も誰をとっても、どこをとっても 本にも食べ物にも人にも優しさと敬意が溢れている。 幸せな一冊でした。和んだ ボンディのカレー食べたくなる 著者の筆を通すと町がキラキラ輝いて見える ほんわかしつつも相続とか不倫とかザラリとしたものがちゃんと入ってくるのがさすが神田のO女子大大学院の鷹島美希喜と大叔母の鷹島珊瑚が突然亡くなった、大叔父 鷹島滋朗の神田にある古本屋を二人で営む話し。古本屋と美味しい店がある神田の街を古本食堂と名付けてます。 笹巻きけぬき寿司 「極限の民族」本多勝一 ボンディのビーフカレーお伽草子」 「馬車が買いたい」 「玉能小櫛」 「輝く日の宮」丸谷才一 「落穂拾い」小山清面白かった。神田で古本屋をやっていた大叔父が亡くなり、北海道からやってきて店を引き継いだ妹(老人)と、その手伝いをする大学院生(女子)の二人の視点を交えて話が進む。大叔父さんの謎は予想通りだったのだけど、最後に神田の古書店街こそが古本食堂というタイトル回収が良かった。作中に登場する本で気になるものもあったし、それら諸々が出てくる作者の知識がすごい。シリーズものとして続いて欲しいな〜。古本食堂というタイトルだから食堂と古本屋どちらもやってるお店なのかと思ったら違ってた。亡くなった兄の遺産を受け継いだ珊瑚。ものすごい資産を受け継いだ珊瑚のことが心配(?)な母の命令を受け、珊瑚のもとに偵察に行く美希喜。通ううちに神保町に馴染み、たくさんの人と出会うようになります。ラストで「なるほどなぁ」と「なるほど!!!!だからか!」という展開だったけど、最後まで面白く読めたし、食べ物や本が好きな人なら最後まで楽しく読めると思います。オススメです。神保町に行ったことがなく、テレビでたまに街の様子を見る程度。だけど街の匂いや音まで聞こえてきそうな、どっぷり古書店街の雰囲気が漂ってきました。古書店を訪れる、悩みを抱えた人達。本と人情が知らずに解決してくれる。美味しい食べ物を伴って。ちょっと出来すぎ&飛躍しすぎの感はあるけど、珊瑚も美希喜も知らずに望んでいたものに気付けて、それを実現することができてよかった。ところで珊瑚と建文、求職中の男性、作家の卵の奏人の小説の行方が気になる。。神保町の古書店とグルメ。本よりもグルメの方にイメージが膨らんでしまった。「笹巻けぬきすし」は初耳。美味しそうな店が沢山あって羨ましい限りだった。大叔母の珊瑚さんの年齢がしっくりせず戸惑ったが、魅力的なお婆さんだった。一方、母の芽衣子さんはリアリストで対比が愉快。おじい様達もイケメン!エンディングでは新たな相続人の出現かも思ったが、いろいろな愛の形と、今風だった。売り上げの心配もない経営で安心して気楽に読めた。冒頭、神保町で古書店を営む大滋郎に国文科を選択するか進路のことで相談し、「忠臣蔵」を説明するくだりで、姪の美希喜が全然知識がなく大丈夫かと訝しんだが、その滋郎が急逝し、北海道の大叔母珊瑚が急遽古書店を再開する時には知識豊富な頼もしい大学生になっていた。登場人物が魅力的で本と食べ物との組み合わせも絶妙で脳内で妄想が駆け巡る。楽しい時間でした神伊保町で古書店を営んでいた独身の大叔父慈郎が急死。北海道に住んでいた妹の珊瑚が兄の店をどうするか、とりあえず上京。慈郎を慕って進路の相談や店の手伝いなどをしていた大学院で古典を学ぶ姪の美希喜、母の依頼もあり手伝いがてら珊瑚が店を今後どうするのか様子を見る。店番の合間の神保町グルメ(おいしそう)、悩めるお客さんに勧める本(珊瑚も読書通)、北海道でヘルパーしてた時に知り合った東山さんとの関係と将来について、慈郎の言えなかった過去。急逝した大叔父滋郎が遺した神保町の古書店。勝手分からぬまま店を引き継いだ滋郎の妹珊瑚と、店に通う国文科の院生、美希喜がお互い絶妙な距離感で支え合いながら、お客さんの望む本をサジェストするのが、思わぬ角度からだったりするので、面白かったです。滋郎の秘密が終盤明らかになりますが、それが霞むくらい(笑)に魅力的なのが、各話に登場する食べ物!「けぬきすし」初めて聞きましたが、まぁおいしそうなこと!ボンディのカレーの付け合わせのジャガイモ、パンチ力が凄まじいわ。神保町、いつか訪れたい場所ですね。タイトルから、古本と食堂がひとつの店になってるのだろうと思っていたら違った。でも、出てくる食べ物はすごく美味しそう!その後も気になる。ぜひ続編を読みたい。私は最後に美希喜が言ってた古本屋さんにカフェを併設して…って、併設してある話かと思ったので違う意味の古本食堂だったので、ちょっと驚いた。最後、そこに繋がっていくのね。珊瑚さんがすごくいい人だなぁ〜と思った。古本屋さんって、なかなか大変だと思うけど、それを継いでいきたいって思う美希喜もいいと思うしスッキリ喜んでる珊瑚さんも素敵で頑張っていってほしいなぁと思う。でもちょっと相続問題やお金のこと考えると芽衣子さんが大喜びな気がして…ちょっと怖い。