2024年10月29日に開始された新作ゲーム「モンスターハンターワイルズ」のオープンベータテストが、ハンターたちの間で大きな話題を呼んでいます。
「モンスターハンター」シリーズの最新作として注目される中、プレイヤーたちの感想は賛否が入り混じっています。
本記事では、ベータテストで得られたフィードバックを元に、「モンスターハンターワイルズ」の魅力と課題を深堀りしていきます。
グラフィックと演出の進化
まず目を引くのは、美しいグラフィックです。自然豊かなフィールドが細部まで再現され、次世代のハードウェア性能を活かして鮮やかに描かれています。プレイヤーの間では「映像がとても綺麗」「解像度モードでは特に驚くほどの美麗さ」などの声が多く、フィールド探索の楽しさが大幅に向上しているようです。
また、フィールドごとの高低差や広大なマップも「ワイルズ」の特徴的な進化とされ、シリーズファンからも「ワールドをさらに遊びやすくした感じがある」との評価が聞かれます。
しかし、画質とフレームレートの選択は評価が分かれました。特に「フレームレート優先にすると画面がボケすぎる」という声があり、快適な操作感を求めるプレイヤーにとっては悩ましい選択肢となっています。
カメラ操作と戦闘の重厚感
一方で、フィールドが広くなったことや、ヌルヌルとした滑らかな動きが強調されているため、「カメラをもっと遠くしてほしい」「視点移動に癖がある」「戦闘の重厚感が薄い」といったフィードバックもありました。「ワイルズ」のカメラ操作や戦闘アクションに対する違和感を訴える声は少なくありません。特に「3D酔いを起こしやすい」との指摘が多く、これは改善の余地がある点として挙げられています。
また、戦闘のテンポやアクションの重厚感についても意見が分かれました。滑らかなモーションであること自体は好意的に受け取られているものの、重厚な戦闘を求める一部のプレイヤーからは、「ワールドのようなドッシリ感がない」「攻撃が当たりにくく感じる」との感想もあり、戦闘体験のフィードバックには今後の改善が期待されています。
キャラメイクと装備システムの自由度
キャラメイクについては非常に好評で、特にプリセットのバリエーションが豊富で「可愛いキャラクターが多い」との声が多く聞かれました。これまでの「モンスターハンター」シリーズと比べて、キャラクターデザインにこだわるプレイヤーにとっても楽しめる作りになっているようです。
また、装備が男女共用となり、性別に関わらず好みの外見に装備を組み合わせられる点は、多くのプレイヤーから支持されています。「装備の自由度が増した点が最高」という意見は特に多く、シリーズに新しい風を吹き込んでいます。
モンスターと難易度のバランス
今回のテスト版で登場したモンスターたちにもさまざまな意見が寄せられました。特にボスモンスターである「レ・ダウ」は、「エリア移動が多すぎる」「動きが単調でわかりやすいが火力が高い」との感想があり、戦い方に工夫が求められる場面が多く感じられます。また、「ドシャグマ」という別のモンスターに対しては「動きがもっさりしていて戦いにくい」との意見もあり、モンスターごとに難易度や戦い方に差がある点がプレイヤーからの評価に影響を与えています。
また、戦闘にNPCを呼び出せる新機能も好評です。NPCとともに戦うことで、仲間と協力してモンスターを倒す感覚が強調され、ソロプレイヤーでもマルチプレイのような体験が可能になっています。この新要素が本編でどのように活かされるか、製品版での展開が期待されます。
システム改善点と期待
「モンハンワイルズ」では戦闘をより楽しむための新しい要素が導入されていますが、プレイヤーの中には「練習場所が欲しい」という声もあり、複雑な操作をじっくりと習得できる環境が求められています。また、戦闘後に素材を簡単に回収できるスリンガー機能や、戦闘中に別の武器に素早く持ち替えられるシステムなど、プレイヤーの利便性を考慮した改良点も注目されています。
しかし、一部プレイヤーは「エフェクトが薄い」「武器攻撃のSEが従来作品に劣る」といった演出面への改善要望も述べています。さらに、フレームレート優先モードでの「レ・ダウ」戦においてフレームレートが落ちるといったパフォーマンス面の課題も指摘されています。PC版やSteam版に期待する声も多く、本格的なプレイ環境を求めるプレイヤーにとっては、ハードウェアの性能が重要な要素となっているようです。
プレイヤーの感想
オープンベータテストに参加したプレイヤーからは、期待に応える部分と改善を望む部分がそれぞれ挙がっています。「モンスターハンターワイルズ」への評価は全体的に好意的ですが、細かな点で改善が求められているのも事実です。以下、プレイヤーの感想を項目ごとにまとめます。
・グラフィックとフィールドデザイン
「グラフィックの美麗さは圧巻」という声が多く、フィールドの細部まで描かれた自然の風景やモンスターのリアルな質感が好評です。特に解像度モードでの美しさが話題になり、「自然豊かなフィールドでの戦闘が楽しい」「次世代機ならではのクオリティ」という意見も。広大なマップと新しい地形も評価されていますが、一部からは「戦闘が重厚感に欠ける」との意見もあり、戦闘中の没入感に違和感を覚えるプレイヤーもいます。
・カメラ操作と視点の問題
カメラ操作に不満を抱く声も少なくありません。視点が近すぎるため「3D酔いする」との声や、視点移動に癖があってカメラ操作に不自由さを感じるプレイヤーが多いようです。特に「カメラを遠くしてほしい」という要望が多数見られ、「動きがヌルヌルしすぎて攻撃が当てにくい」といった指摘もあります。この点は戦闘の快適さに直結するため、製品版での改善が望まれています。
・戦闘アクションと武器システム
滑らかなモーションと多彩なアクションは多くのプレイヤーから評価されています。特に「ワールド」と「ライズ」の中間に位置するような操作感があり、ベテランプレイヤーも違和感なく楽しめると好評です。また、武器を2種類持ち替えて使えるシステムも「狩猟の幅が広がる」と評価され、「太刀の兜割をキャンセルできるのが便利」といった武器ごとの新モーションへの満足の声もあります。一方で、「エフェクトが薄い」「武器攻撃のSEが物足りない」といった戦闘の演出面での不満も散見され、より臨場感を求める声が挙がっています。
・モンスターの強さとバランス
テスト版に登場したモンスターの難易度は、全体的に高めという印象を持つプレイヤーが多いようです。特に「ドシャグマ」や「レ・ダウ」といったボスモンスターに関しては、「エリア移動が多すぎる」「動きがもっさりしていて戦いにくい」といった評価が目立ち、難易度調整が必要との声も聞かれました。しかし、その一方で、NPCと共に戦える新機能が導入されており、「NPCとの共闘が新鮮で楽しい」というポジティブな意見も多く、今後のゲーム体験を盛り上げる要素として期待されています。
・装備とキャラメイクの自由度
キャラメイクの豊富なプリセットや男女共用の装備システムが高く評価されています。「プリセットが可愛い」「装備の自由度が広がり自分らしいキャラクターが作れる」など、プレイヤーの個性がより反映されるシステムは、キャラクターデザインを重視する層に特に好評です。シリーズの長年のファンにとっても新鮮で、装備システムの改善は歓迎されています。
・フレームレートとパフォーマンス
フレームレート優先モードでは滑らかな操作感を体感できるものの、「画面がボケて遊ぶ気になれない」「レ・ダウ戦でフレームレートが落ちる」といった不満も多く、パフォーマンス面での安定性が求められています。一方で、「解像度モードでの映像は圧巻で没入感がすごい」と評価する意見もあり、グラフィックの美しさと操作性のバランスが今後の課題となりそうです。PS5やPC版でのリリースに期待が寄せられているのも納得です。
「モンスターハンターワイルズ」への期待と今後
オープンベータテストを通して、「モンスターハンターワイルズ」は既存のシリーズファンのみならず新規プレイヤーにも楽しめる神ゲーの予感を感じさせました。グラフィックの美しさやキャラメイクの充実、NPCとの共闘要素など、次世代のモンハンとしてのポテンシャルを存分に発揮しています。また、マップや移動機能の進化、細部にこだわった装備システムなど、プレイヤーの没入感を高める要素が充実しています。
一方で、カメラ操作や戦闘の重厚感の不足、パフォーマンス面での課題も見受けられ、製品版での改善が望まれます。
「モンハン」ファンにとって、来年の正式リリースが待ち遠しい一作となりそうです。オープンベータテストの結果を受け、さらなる改良を加えた「モンスターハンターワイルズ」がどのような進化を遂げるのか、期待が高まります。
