近年、FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームのジャンルは、オンラインマルチプレイヤーゲームとして絶大な人気を誇っています。その中でも特に注目を集めているのが「VALORANT」と「Apex Legends」です。どちらのゲームもプロシーンが活発で、世界中で多くのプレイヤーに愛されていますが、ゲームの性質やプレイスタイルには大きな違いがあります。この記事では、「VALORANT」と「Apex Legends」のゲーム内容の違いや、それぞれの面白さ、そして世界的な人気度について詳しく解説していきます。
1. ゲームの基本情報
VALORANTとは?
「VALORANT」は、2020年にRiot Games(「League of Legends」で有名な開発会社)によってリリースされた戦術系FPSです。基本プレイ無料で、5対5のチーム対戦が中心となります。ゲームの特徴としては、単なる銃撃戦に加えて「エージェント」と呼ばれるキャラクターごとに固有の能力があり、これを駆使して戦略的に戦う必要があります。この「エージェント」の能力が大きな戦術性を生み、他のFPSとは一線を画す要素となっています。
Apex Legendsとは?
「Apex Legends」は、2019年にRespawn Entertainmentが開発し、Electronic Arts(EA)がパブリッシュしているバトルロイヤル形式のFPSです。基本プレイ無料で、プレイヤーは「レジェンド」と呼ばれるキャラクターを選び、最大3人のチームを組んで60人規模の大規模戦に挑みます。バトルロイヤル形式のため、最後の1チームとして生き残ることが目標です。「レジェンド」ごとに固有のアビリティがあり、戦闘だけでなく、移動や回復、偵察などの場面でも重要な役割を果たします。
2. ゲーム内容の違い
プレイスタイルと戦術性
VALORANTの戦術性
「VALORANT」は戦術FPSとして設計されており、プレイの核心はチームワークと戦略にあります。各ラウンドで限られた資金を管理しながら武器やアビリティを購入し、マップを制圧していく流れが特徴です。攻撃側と防御側に分かれて目標地点を巡る攻防戦が展開されます。エージェントごとの能力を巧みに使うことが勝利への鍵であり、例えば「ブリーチ」のスタン攻撃で敵を無力化したり、「ジェット」の瞬間移動で予期せぬ攻撃を仕掛けることが可能です。
「VALORANT」は、その精密な射撃とエージェントの能力のバランスが求められるゲームです。頭1つの差が勝敗を左右するため、少しのミスも許されない緊張感があります。例えば、相手の位置取りを予測して「スモーク」を使い、視界を封じるなど、マップ全体の状況把握と迅速な対応が重要です。
Apex Legendsのダイナミックな戦闘
一方で「Apex Legends」は、バトルロイヤル形式のゲームのため、よりダイナミックな戦闘が展開されます。マップは広大で、複数のチームが同時に戦場にいるため、戦略は瞬間的に変化します。移動が非常に重要であり、立ち回りや戦略を柔軟に変更することが求められます。「レジェンド」の能力も非常に多様で、戦闘に直結する攻撃的なスキルだけでなく、回復やシールド強化、索敵といったサポート的な能力も重要です。
「Apex Legends」は他のFPSに比べてキャラクターの移動速度が速く、特に「オクタン」のジャンプパッドや「パスファインダー」のグラップリングフックを使った垂直移動など、空間を立体的に活用した戦闘が楽しめます。これにより、戦闘のスピード感やプレイヤー間の駆け引きが非常に活発であり、常に新しいシチュエーションが生まれるため、飽きが来ないプレイ感があります。
勝利条件とマッチの長さ
「VALORANT」では、13ラウンド先取という明確な勝利条件があり、1ゲームは約30〜45分程度で完了します。ラウンドごとに攻守が交代し、各ラウンドでの結果が積み重なっていくため、緊張感が高まるのが特徴です。一方で、「Apex Legends」ではバトルロイヤル形式のため、最終的に1チームだけが生き残ることが目標です。試合の長さはマップの広さや他チームとの遭遇頻度に依存しますが、1試合の平均時間は15〜25分程度です。
3. 世界的な人気
VALORANTの人気
「VALORANT」は、リリースからすぐに多くの注目を集め、特にeスポーツシーンでは急速に人気を獲得しました。Riot Gamesが主催する公式大会「VALORANT Champions Tour(VCT)」は、世界各地で予選が行われ、トッププロチームが激突する大規模なイベントとして成長しています。特に、アジアや北米地域での人気が非常に高く、多くのプロゲーマーやストリーマーがこのゲームをプレイしています。
「VALORANT」の魅力は、Riot Gamesによる継続的なアップデートやイベントがあり、エージェントやマップの追加、バランス調整などが頻繁に行われる点にあります。これにより、プレイヤーが常に新鮮な体験を得られ、ゲームが長く愛される要因となっています。
Apex Legendsの人気
「Apex Legends」もまた、リリース直後から瞬く間に人気を博しました。特にバトルロイヤルジャンルがブームとなっていた時期に登場したため、既存の「Fortnite」や「PUBG」と肩を並べる存在として注目を浴びました。現在も、世界中のプレイヤーに愛されており、特に北米、ヨーロッパ、アジアでのプレイヤーベースが大きいです。
「Apex Legends」のeスポーツシーンも盛り上がっており、公式大会「Apex Legends Global Series(ALGS)」が開催されています。プレイヤー層は非常に広く、カジュアルプレイヤーからプロプレイヤーまで幅広く支持されています。また、キャラクターの多様性やシーズンごとの新コンテンツが提供されることで、コミュニティの活性化が続いています。
4. どっちが面白い?
VALORANTの面白さ
「VALORANT」は、戦略的なプレイを好むプレイヤーに向いています。緻密な計画を立て、チームで連携を取ることが求められるため、成功したときの達成感が非常に大きいです。また、エージェントごとの個性豊かなスキルを活かした戦略が多様で、何度プレイしても新たな発見があります。さらに、プロシーンやランクマッチが充実しており、競技性を求めるプレイヤーにとっては、自己成長の余地が非常に大きいゲームです。
Apex Legendsの面白さ
一方で「Apex Legends」は、スピード感あふれる戦闘と広大なマップでの自由なプレイスタイルを楽しめます。バトルロイヤル特有の「最後の1チームまで生き残る」というサバイバル要素が緊張感を生み、他のプレイヤーとの駆け引きが非常に刺激的です。また、キャラクターごとのアビリティを使った戦術的な要素もあり、単なるシューターではなく、さまざまざまな戦略が楽しめるゲームとなっています。特に、仲間との連携や即時の判断が求められる場面が多く、スリリングな体験が魅力です。初心者から上級者まで、幅広い層に受け入れられるゲームデザインが功を奏しており、カジュアルに楽しむことができる点も「Apex Legends」の魅力の一つです。
5. プレイヤーのニーズに応じた選択
戦術を重視するならVALORANT
「VALORANT」を選ぶべき理由は、以下の点にまとめられます:
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戦術的思考: チームワークや戦略を重視するプレイヤーに最適です。エージェントのスキルを活かした連携プレイや、ラウンドごとの資金管理が求められるため、考える力が試されます。
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ランクマッチや競技性: 競技性を重視するプレイヤーには、ランクマッチや公式大会の存在が大きな魅力です。自己成長を実感しやすく、緊張感のあるプレイが楽しめます。
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エージェントの多様性: 各エージェントが持つ独自の能力によって、さまざまな戦略が生まれ、何度プレイしても新しい体験が得られます。
カジュアルな楽しみ方ならApex Legends
「Apex Legends」を選ぶべき理由は、次の通りです:
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手軽に楽しめる: バトルロイヤル形式のため、手軽に試合に参加でき、すぐに楽しめる環境が整っています。戦闘も直感的で、誰でも気軽にプレイできます。
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スピード感と興奮: ゲームのスピード感とダイナミックな戦闘が魅力で、瞬時の判断力が求められるため、アクションを楽しむプレイヤーに向いています。
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多様なキャラクター: 様々なレジェンドを使って戦うことができ、チーム構成や戦術を自由に組み合わせられます。レジェンドの能力を活かした個性的なプレイスタイルが楽しめます。
6. まとめ
「VALORANT」と「Apex Legends」は、共に高い人気を誇るFPSですが、その性質やゲームプレイのスタイルは大きく異なります。「VALORANT」は、戦略的思考やチームワークを重視するプレイヤーに適しており、エージェントの能力を駆使した戦術的な戦闘が魅力です。一方で「Apex Legends」は、スピード感のあるアクションや多様なキャラクターの能力を楽しみたいプレイヤーに向いており、カジュアルな楽しみ方が可能です。
どちらのゲームも独自の魅力を持っており、プレイヤーのニーズに応じて選択することができます。自分に合ったスタイルを見つけて、ぜひ両方のゲームをプレイしてみてください。どちらも楽しさが詰まった素晴らしいゲームです。自分に合ったFPSのスタイルを見つけることで、より豊かなゲーム体験が得られるでしょう。