【レビュー】『三國志8 REMAKE』は面白い?つまらない?プレイヤーの感想や評価は?

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三國志」シリーズは、コンピューターゲームが登場し始めた頃から40年近くにわたり、歴史ファンやゲーマーを魅了してきました。このシリーズは、プレイヤーが『三国志演義』に登場する君主の一人として中国大陸の統一を目指す、ウォー・シミュレーションゲームの先駆けです。最新作となる『三國志14』が2020年にリリースされましたが、今回ご紹介するのはシリーズ初の大規模リメイク作品である三國志8 REMAKE』です。

このリメイクでは、2001年にリリースされた『三國志VIII』が蘇り、シリーズの中でも特に評価の高い要素である「全武将プレイ」が再び楽しめます。過去作をプレイしてきたオールドファン、新たに三国志に触れる新規プレイヤー、どちらも楽しめる内容となっています。本記事では、そのリメイクされた新作の魅力を深堀りしつつ、プレイヤーの感想も交えて紹介します。

 

シリーズの歴史と全武将プレイの登場

まず、シリーズの歴史を簡単に振り返ります。シリーズ初作『三國志』が登場したのは1985年で、当時のSLGシミュレーションゲーム)は主にボードゲームが主流でした。日本のゲーマーにとって、コンピュータSLGは馴染みが薄かったのですが、三国志を題材にした本作が新ジャンルを確立したのです。

シリーズは進化を遂げ、特に7作目では新たなプレイスタイル「全武将プレイ」が登場。このシステムは、君主に限らず、全ての武将を操作できるという画期的なものでした。従来のSLGでは、君主として敵を倒し中国を統一するのが目的でしたが、全武将プレイでは、関羽のような一般武将としてのプレイも可能。さらに、自らの勢力を築くことなく、自由に三国志の世界を探索するプレイスタイルが生まれたのです。

この「全武将プレイ」の魅力は、プレイの自由度の高さです。君主としての野望を追求するだけでなく、在野武将として生活を送り、友好関係を築いたり、自らを鍛えて最強の武将を目指すことも可能です。戦闘や内政の他、無限の選択肢が用意されたゲームプレイが、シリーズの特徴と言えます。

 

三國志8 REMAKE』のゲーム内容

三國志8 REMAKE』は、中国大陸を統一することを目標に、三国志の世界に登場する武将の一人として戦います。プレイヤーが君主としてプレイする場合、配下に命じて内政や戦争を行い、敵対勢力を倒していくのがメインの流れです。君主自らが戦場に赴くこともでき、プレイヤーの選択により自由に戦略を組み立てることができます

一方で、配下武将としてプレイする場合、君主の指示に従いながら、自勢力をサポートする役割を果たします。プレイヤーは功績を積み上げることで昇進し、出世を目指してプレイすることもできます。また、在野武将として生活する場合、目的は特に定められていないため、他の武将との交流や、自らを鍛えることがゲームのメインとなります。

プレイヤーが所属する勢力が強くなれば、中国統一を目指すチャンスも増えますし、逆に弱小勢力に所属して大番狂わせを狙うのも一つの手です。『三國志8 REMAKE』では、無限の可能性と自由なプレイスタイルがプレイヤーを待っています。

 

新生『三國志8 REMAKE』の主要システム

リメイク版では、オリジナルの要素を継承しつつも多くの新機能が追加されています。以下に主要なシステムを紹介します。

登場武将

本作では、プレイヤーが選択できる武将が大幅に増加し、総勢1,000人もの武将が登場します。シナリオによって武将の所属勢力や立場が異なるため、何度も異なる物語を体験することが可能です。また、初心者向けに「おすすめから選択」機能があり、シナリオと武将を自動で選んでくれる便利なシステムも搭載されています。

親密度システム

全武将プレイの醍醐味は、人間関係の構築です。プレイヤー武将と他の武将との間には親密度が設定され、これを上げることで、内政や戦闘で有利になります。親密度が高まると、武将から特別なアイテムや技能を得ることができ、戦闘時の連携攻撃も可能になります。この親密度システムが、ゲーム全体の戦略性に深みを加えています。

宿命システム

新たに追加された「宿命」システムでは、武将同士の間に特別な関係が形成されることがあります。「相生」という宿命を持つ武将同士は、互いに協力し合い、戦闘や内政で強力なサポートを提供します。逆に、「相克」という宿命を持つ武将同士は敵対関係になり、激しい戦いを繰り広げます。このシステムが、プレイヤーに新たな戦略を生み出す要素となっています。

 

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プレイヤーの感想

三國志8 REMAKE」をプレイしたプレイヤーからの感想は、全体的に非常に好意的です。特にオリジナル版を知るプレイヤーたちは、20年以上の時を経て再び甦ったこの作品に、懐かしさと新鮮さを感じているという声が多く聞かれます。彼らは、当時の独特のシステムや武将プレイの自由度がそのまま残されていることに大きな満足感を示しています。

 

あるプレイヤーは「昔、時間を忘れて三國志VIIIに没頭した思い出が蘇った。今作も当時の雰囲気をそのまま再現してくれていて、とても嬉しい。UIが改善されていて遊びやすさも向上しているし、新しい要素も加わっていて、単なるリメイクではない進化を感じた」と語っています。オリジナル版ファンにとって、かつてのゲーム体験が美しく復活していることは、何よりの魅力となっているようです。

 

また、新規プレイヤーからは三国志シリーズに初めて触れたが、全武将プレイの自由度の高さに驚いた。単に戦うだけでなく、人間関係を築いていく過程が非常に面白い。どの武将とも親密な関係を築けるシステムが非常に新鮮で、ついつい長時間プレイしてしまう」といった感想が寄せられています。全武将プレイ人間関係システムが、特に新規ユーザーにとって魅力的に映っていることが分かります。

 

一方、プレイヤーからのフィードバックには、全体のテンポやシステムの複雑さについても意見があります。あるプレイヤーは「やることが多くて、最初は戸惑った。特に内政や人事の部分で、どの選択がベストか分からず、試行錯誤する場面が多かった」としています。ただし、「慣れてくると、武将間の人間関係や、戦略の幅が広がるのが楽しくなってくる。だからこそ、じっくりと時間をかけて遊ぶ価値があるゲームだ」とも語っており、最初のハードルさえ乗り越えれば、深く楽しめるゲームであるという評価が多いです。

 

また、親密度や宿命システムが加わったことについても、「他の武将との関係性を築いていく過程がすごく面白い。相生関係の武将を増やしていくことで、プレイがどんどん有利になるのが達成感があって良い」といった声が多く、ゲームの深みがより一層増していることが評価されています。

 

一部のプレイヤーは、戦闘や内政のオート化機能についても言及しています。「君主プレイで自ら細かい指示を出すのは楽しいが、場合によってはオートで進めたい時もある。選択肢が広がったのは便利だ」としており、プレイスタイルに応じた柔軟な選択肢が評価されています。

 

グラフィック面に関しても、多くのプレイヤーが「古さを感じない、今の時代に合わせた美しいグラフィックになっていて、特に武将の表情や動きがリアルに描かれているのが良い」とリメイク版のビジュアルの進化を評価しています。背景の細部や武将のデザインも、シリーズファンにとって新しい発見が多く、ゲーム全体の没入感をさらに高めているとのことです。

 

最後に、多くのプレイヤーが共通して感じているのは、「自由度の高さがシリーズ最大の魅力」という点です。どの武将でもプレイでき、君主として国を治めるも良し、名もなき武将として市井で暮らすも良しという広い選択肢が、多くのユーザーにとってやりこみ要素を提供しています。

このように、「三國志8 REMAKE」は、長年のファンも新規のプレイヤーも、様々な楽しみ方を見つけられるゲームとして非常に高い評価を得ていることが伺えます。

 

まとめ

三國志8 REMAKE』は、過去の名作に新たな命を吹き込み、シリーズファンや新規プレイヤーの両方に楽しめる内容となっています。全武将プレイの自由度の高さや、親密度や宿命システムによる複雑な人間関係は、シリーズの中でも特にユニークな要素です。また、1,000人を超える武将たちと共に作り上げる物語は、プレイヤーそれぞれに異なる体験をもたらしてくれます。

シリーズファンはもちろん、新規プレイヤーにも一度プレイしてみる価値のある作品として、『三國志8 REMAKE』をぜひ体験してみてください。