2024年10月に発売された「Call of Duty: Black Ops 6」は、期待の高いシリーズ最新作として登場しましたが、様々な評価が交錯しています。本作はキャンペーン、マルチプレイ、ゾンビモードといった各モードが盛り込まれているものの、プレイヤー間で評価が分かれ、賛否が飛び交っています。
キャンペーンモード
本作のキャンペーンは、従来の「Black Ops」シリーズの特徴である、複雑で難解なストーリー展開が再び見られます。特に、本作ではゾンビがメインのストーリーに直接関与しており、従来のストーリー重視のファンには戸惑いが見られました。過去作品でもゾンビが登場することはありましたが、今回はホラー演出が強く、「キャンペーンにまでゾンビを登場させる必要があったのか？」と疑問視する声もあります。
さらに、主人公や敵キャラクターの動機や組織の背景が明確に描かれておらず、感情移入が難しいとの意見も。一部の考察ファンには魅力的かもしれませんが、「Black Ops 3」に匹敵するレベルの不可解さで、多くのプレイヤーが物語に戸惑いを感じているようです。ファンが長年愛してきた「Modern Warfare」シリーズのようなキャラクターへの愛着やストーリーの丁寧さは欠けていると指摘され、「今後のキャンペーンはInfinity Ward製作に期待したい」という声も多いです。
マルチプレイモード
一方で、マルチプレイに関しては概ね好意的な評価が多いです。スピーディーな撃ち合いが特徴の「Black Ops」シリーズらしさが強調され、操作性やアクション性も向上。横スライディングや飛び込み撃ちといったアクションが楽しく、テンポの速い戦闘で爽快感が味わえるという点で好評です。しかし、マルチプレイで使用される武器の種類が少なく、性能差が大きいため、特定の武器に偏ってしまう点が挙げられています。
また、フリー・フォー・オールのモードでは、リスポーン地点が不安定で相手の近くに復帰してしまうことがあるため、安定したゲームバランスを求める声も。これらの問題は、アップデートで改善されることを期待するファンが多いです。
ゾンビモード
本作のゾンビモードは、従来のラウンド制を踏襲しており、ソロプレイ時に一時停止やセーブが可能という点でプレイヤーから好意的に受け入れられています。これにより、従来のゾンビモードよりも遊びやすさが増し、長時間プレイを楽しむことができる仕様です。
ただし、クリーチャーの種類や戦闘の作業感に関しては一部プレイヤーから厳しい指摘も。過去作品のような戦略的な緊張感が減り、作業的な感覚が強まっていると感じるプレイヤーも多いようです。さらに、武器やゾンビのオーグメント（スキル強化）に必要な経験値が多く、レベル上げが渋いため、やりこみ要素が充実している一方で少々の不満も。
バグや不具合
本作は、リリース直後であることもあり、バグが多発している状況です。具体的には、ハンドガンのカスタマイズ時にロビーに戻される、ロードアウトが初期化される、クロスプレイがオフ設定でも有効化されるといった問題が発生しているようです。これらのバグは修正パッチが待たれるところで、ストレスフリーなゲーム体験を望むプレイヤーからは一旦プレイを中断し、改善が進んでから再開するとの意見も。
プレイヤーの感想
「Call of Duty: Black Ops 6」に対するプレイヤーの反応は多様で、各モードでそれぞれ異なる評価が寄せられています。
キャンペーンについては賛否両論です。過去作に続く複雑で電波なストーリーが展開されており、特に「ゾンビが本筋に絡んでくる」点が物議を醸しています。従来のファンからは「なぜゾンビがキャンペーンに必要なのか」との疑問や、「ゾンビが登場することで、ストーリーが意味不明で感情移入が難しい」といった批判的な意見が多く見られました。あるプレイヤーは、「ゾンビモードが別に存在するのに、キャンペーンにゾンビ要素を組み込む理由がわからない」と述べ、今作のストーリー方向性に不満を示しています。
一方で、マルチプレイは好意的な評価を集めています。スピーディーでダイナミックな撃ち合いは「Black Ops」シリーズの持ち味で、特に「横スライディングや飛び込み撃ち」といった新アクションは「戦闘にさらなる爽快感をもたらしている」と好評です。しかし、武器の種類が限られているため、性能差が大きく「同じ武器が使われがちで単調」との声もあります。リスポーン地点についても一部から改善要望が挙がっていますが、プレイヤーの多くは「マルチプレイの出来がシリーズ最高レベル」と高く評価しています。
ゾンビモードについては、「ソロプレイ時に一時停止やセーブが可能な点が非常に便利」という意見が多く、ラウンド制を踏襲した遊びやすさが好評です。しかし、経験値の渋さから「武器やスキルのレベル上げが厳しく、作業感が増している」との不満もあり、長時間のやり込みには覚悟が必要です。また、従来のラウンド制と比較して、よりホラー寄りの演出になったため、ゾンビモードをプレイしない人も増えるかもしれません。
バグや不具合に関する声も多く、「リスポーン時に相手の近くに復帰することが多い」「クロスプレイ設定が反映されない」といった問題が頻出しているようです。これらのバグに対しては、パッチによる修正が望まれていますが、「安定した状態でプレイしたいので、バグが修正されるまで待とう」というプレイヤーもいます。
こうしたプレイヤーの声からは、シリーズへの期待の高さと今後の改善を望む声が伺えます。
総評
「Call of Duty: Black Ops 6」は、複雑なキャンペーンや斬新なゾンビ要素により賛否が分かれる作品となっています。マルチプレイは過去作でもトップクラスとの評価を得ている一方で、キャンペーンにおけるゾンビの登場やバグの多発が不安材料です。今後のアップデート次第で評価が変わる可能性もあるため、気になる方はパッチの進展に注目しながらプレイを検討すると良いでしょう。
