【レビュー】『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』は面白い?つまらない?プレイヤーの感想や評価は?

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11月1日にエレクトロニック・アーツから発売されたドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』。このタイトルは、BioWareによるファンタジーRPGドラゴンエイジ』シリーズの最新作で、10年ぶりの新作です。本記事ではPS5でのプレイをもとに、その魅力と気になるポイントを詳しく解説します。

 

壮大な物語とシリーズの集大成

『ヴェイルの守護者』は、精霊と悪魔が住む精神世界「フェイド」と、現実世界であるセダスを隔てる“ヴェイル”の障壁を解こうとするエルフの魔道士ソラスを阻止しようとする物語が展開されます。

 

冒頭から圧倒的なスケールと迫力ある演出で、プレイヤーを物語の核心へと引き込みます。プレイヤーはヴァリック率いる一行の新たなリーダーとして、各地で協力者を集め、古代エルフの神々との戦いに挑みます。

 

前作を知らない方でも問題なくストーリーに入れるように工夫が施されており、登場キャラクターや背景設定も丁寧に説明されています。シリーズ未経験者も気軽に楽しめる配慮が光る一方で、旧作ファンには懐かしさと新しい発見が満載です。

 

シリーズ史上最大の変貌—アクション性が高まった戦闘システム

『ヴェイルの守護者』の最大の変化といえば、シリーズ伝統のターン制から一新され、アクションRPGへと大幅に進化した戦闘システムでしょう。

 

プレイヤーは簡単な操作でコンボや溜め攻撃、遠距離攻撃、ジャンプ攻撃といった多彩なアクションを駆使できるようになり、旧作に比べて戦闘のテンポが格段に向上しています。また、敵の攻撃をパリィで弾き返す、ドッジで華麗にかわすなど、手軽に爽快なアクションを楽しめる設計がされています。このアクション性の高さはこれまでの『ドラゴンエイジ』シリーズの印象を一新し、よりカジュアルにプレイしやすいゲーム体験を提供しています。

 

さらに、本作では仲間たちとのアビリティコンボが新たな戦略性を生み出しています。3職に分かれた仲間キャラクター(戦士、ローグ、魔道士)は、それぞれ異なるアビリティを駆使して強力なコンボを発動可能で、ボス戦や手強い敵との戦闘において非常に有効です。アクション要素と戦略性がうまく調和しており、プレイヤーが思う存分戦略を楽しめる仕上がりになっています。

 

新米リーダーとして仲間たちとの成長物語

BioWareならではの会話選択システムは今作でも健在で、プレイヤーの選択が仲間の反応や物語の展開に影響を与えます。リーダーとして行動するプレイヤーの選択によって、個性的な仲間たちと共に成長し、彼らの悩みや課題を乗り越えていく過程が描かれており、プレイヤーは仲間たちの物語をより深く体験し、愛着が湧くようになっています

 

また、仲間たち同士の雑談やキャンプでのやり取りなども細かく作り込まれており、クエストの合間にリラックスしたひとときを過ごせるのも魅力の一つです。

 

緻密な世界観と限界—過剰な構成のバランス調整が課題に

本作のマップやクエスト構成には、限界を感じさせる場面もあります。細部にまで行き届いた作り込みは見事ですが、プレイヤーがクエスト中に別のクエスト開始地点に遭遇してしまったり、特定のミッションでしか行けない場所にアイテムが隠されているなど、やや過剰に作り込まれた部分がプレイ進行のテンポを損ねる場面も。

 

サブクエストに深入りするより、メインクエストを軸に進行することがストレスなく楽しむコツとなるでしょう。

 

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プレイヤーの感想

ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』は、10年ぶりとなる待望の新作というだけあって、ファンの間で大きな話題を呼んでいます。

 

本作のレビュー版をプレイしたユーザーたちの感想はさまざまですが、特にアクションRPGとしての進化豊かなキャラクター描写が高く評価されています。一方で、シリーズの重厚な物語を支える要素については、賛否が分かれている点も特徴です。

 

まず、プレイヤーたちの意見の中でも特に目立つのが、アクションRPGとしての手応え。旧作のように戦略的なコマンド操作を重視した戦闘システムから、大胆にダイナミックなアクションに進化したことに驚きと興奮の声が多く聞かれました。

 

「ドッジやパリィなど、アクションの要素が豊富で爽快感がある」と、従来のターンベース的な戦闘スタイルよりも、リアルタイムのアクションを好むプレイヤーから好意的に受け入れられています。プレイヤーがボタン操作で繰り出すコンボや、迫力ある溜め攻撃の演出が「映画さながらの迫力」と称賛されるほど、アクションの完成度が高いと感じられています。

 

また、仲間キャラクターの個性が強く、彼らの成長やストーリーの展開が感動を誘うとの声も。キャラクターたちは、それぞれ異なるバックグラウンドと複雑な性格を持つため、彼らとの対話や支援を通じて一層の感情移入ができるようになっています。

 

例えば、「仲間たちの会話が自然で面白く、ゲーム内での関係構築が楽しい」との声が多く、BioWareらしいキャラクターの深みが多くのプレイヤーに支持されています。特に、主人公ルークが新米リーダーとして仲間とともに成長していく姿が、多くのプレイヤーにとって感動的だと評されています。

 

一方で、シリーズの新規プレイヤーにとっては、過去作の知識がないと物語の一部が理解しにくいとの意見もあります。用語集やキャラクター説明が充実しているものの、過去作をプレイしていると一層深みが増すため、やや敷居の高さを感じる新規プレイヤーもいるようです。

 

10年ぶりの新作—シリーズの新たな幕開けと集大成

ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』は、シリーズの集大成としての役割を果たしつつも、最新のアクションRPGとして生まれ変わりました。

 

ソラスの物語の終着点としてだけでなく、初代から続くセダスの世界を新たな視点で描き直すなど、「集大成」としても「新たな始まり」としても、ファンを魅了する大作に仕上がっています。グラフィックも美麗で、世界観の緻密な構築が素晴らしく、今年のRPGタイトルを代表する作品として注目されるのも納得です。

 

10年の月日を経て進化を遂げた『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』。この物語がどのように完結し、次の世代のプレイヤーたちに受け継がれるのか、その結末を見届けるために、ぜひプレイしてみてください。