ジブリの自然描写の超絶クオリティ健在。スタッフは釧路湿原や北海道各地で丹念にロケを行ったとのこと。水鳥の羽音

平和祈念式典では約7万人の犠牲者の冥福を祈り、田上富久市長が平和宣言の中で、集団的自衛権の行使容認に言及し、「被爆者たちが自らの体験を語ることで伝え続けてきた、その平和の原点がいま揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が、急ぐ議論の中で生まれています」と述べた。さすがは田上市長。それだけに、広島の松井市長が市民から要望のあった「集団的自衛権」の文言を盛り込まず、また核兵器禁止条約の交渉開始を直接日本政府に要望する表現も避けたのが残念。しかも、田上市長は東電事故に短くとも触れたのに、松井市長は過去3回述べてきた日本のエネルギー政策転換について触れなかった(再稼働が迫っているから?)。う~む。内藤証言について御厨貴東大客員教授の話「電力を独占供給する巨大公益企業の政界工作を中枢の元役員が明かした衝撃の告白だ。これほど痛烈な自己批判は過去にない。歴史をこの国に記録として残そうとする勇気ある行為だ。関電は電気料金を使って政治家を値踏みし、政界のタニマチ的存在になっていた。巨額献金が独占支配を強め、自由化を嫌がる自己改革のできない組織にさせたに違いない。内藤氏は電力業界に誤りはないと信じてきたが、原発事故で過信だったと気づいた。関電にとって目指すべきモデルで超えるべき対象だった東電の事故は、裏方仕事が国家のために役立つと信じてきた彼の価値観を画期的に変えたのだろう」。 /電気代の中に原発推進のための献金代が入っていたなんて利用者として納得できるはずがない。あらためて原発利権の闇の深さに義憤。そして勇気を出して証言した内藤氏に敬意。相田さんの生涯で最も大きな事件は、ずっと慕ってきた2人の兄の戦死だろう。兄たちは貧しくて旧制中学に行けず、働いて弟や妹を中学に入れた。 1937年、相田さんが13歳のときに日中戦争が勃発し、最初にすぐ上の次兄・幸夫が兵隊にとられた。出征前に幸夫は弟にこう言った。「お前なあ、男として生まれてきた以上、しかも中学校に我々の働きで行かせてやったんだから、自分の納得する生き方をしてくれよ。世間の見てくれとか、体裁よりも、自分の心の納得する生き方をしてくれよ」。 幸夫は北京で憲兵隊に回され、自身の調書の書き方ひとつで中国人は即死刑になった。ある日、幸夫から「読んだら燃やせ」「この戦争は間違っていた」と秘密の手紙が相田家に届いた。「自分はいま思想犯の調書を書いているが、捕まえてくるのは北京大学の学生が多くみんな秀才だ。弟を見るようでとても殺すに忍びない。彼らから“どう理屈をいっても武器弾薬を持って他人の国に入って来るのは根本的に間違っている”と言われると二の句が継げない。中国の将来性のある青年を銃殺刑にするのは可哀相だから、なんとか自分の配慮でみんな無罪釈放できるように調書を書いている」。 1941年8月(17歳)、相田家に悲痛な電報が届く。「相田幸夫殿、山西省の戦闘において、左胸部貫通銃創を受け、名誉の戦死」。弔問客が帰った後、母は幸夫の遺影に向かって叫んだ。平和記念式典後に被爆者団体の代表7人が安倍氏と面会した。その際、集団的自衛権がテーマになったけど、会話が噛み合っていない…。団体代表は集団的自衛権行使の閣議決定について、「原爆慰霊碑には『過ちは繰り返しませぬから』と刻まれている。閣議決定はこの誓いを破り、過ちを繰り返すものだ」と“撤回”を求めた。一方、安倍氏の返答は「閣議決定はわが国を巡る安全保障環境が厳しさを増していくなかにおいて、国民の命と平和な暮らしを守るためだ」。?…??…??? 「わが国を巡る安全保障環境」は中国・北朝鮮を念頭にしているようだけど、それなら個別的自衛権(通常の正当防衛)で対応できる。被爆者代表が不安を訴えたのは、日本が直接攻撃を受けていないのに、米軍への攻撃を日本への攻撃と見なして先制攻撃(開戦)を可能にする解釈は、危険&安易過ぎるということ。安倍氏集団的自衛権について懸念をぶつけられているのに、個別的自衛権について説明しようとしている。 日本に限らず、世界の歴史を見ても、ほとんどの戦争が「自衛」「居留民保護」を名目に始まっており、被爆者団体の代表が“いつか来た道”に警戒するのはもっともな話。この面会で安倍氏は「今後も国民の理解を得るために丁寧に説明してまいります」と語っているんだけど、本来ならこれほど重要な案件は、最初に丁寧な説明で国民の理解を得て、その次に閣議決定というのがまっとうな道筋。それを「まず閣議決定、次に国民の理解」では順序が逆だ。『思い出のマーニー』、ジブリの自然描写の超絶クオリティ健在。スタッフは釧路湿原や北海道各地で丹念にロケを行ったとのこと。水鳥の羽音、小舟のオールが水面を滑る音など、音響効果も素晴らしく、まるで自分が湿原にたたずんでいるかのような臨場感に圧倒された。なんという空気感。サウンドトラックは北欧の映画のように静かで落ち着いたもの。巷では主人公の杏奈の性格がとても重い・暗いと言われているけど、多かれ少なかれ自分にも被る部分はあるので、そこまでネガティブな印象は受けなかった。映画を観に行こうかどうか迷っている方、プリシラ・アーンが歌う主題歌『Fine On The Outside』(4分38秒)の歌詞、「♪小さい頃からずっと友だちは少ないほう/だから平気でいられるようになったの/ひとりでも ひとりでも/これからも(環の)外側にいたっていいの/(略)いつもそう ずっといると思う ここに ここに/これからも外側にいたっていいの」、これが作品の世界観そのまんまなので、琴線に触れた人はオススメです。本作を鑑賞した宮崎駿さんは、米林監督を「1+1を3以上にできる男」と讃えたという。新作のハリウッド・ゴジラを観てきた。事前に想像していたストーリーとあまりに内容が異なり、面食らっている。『クローバーフィールド』『パシフィック・リム』『トランスフォーマー』『マン・オブ・スティール』などを見ていなければ、映像にもっと圧倒されていただろう…。『クローバーフィールド』のような緊張感が欲しかったな。っていうか、本作のタイトルは『ギャオス』でゴジラはゲスト出演という位置づけに感じたぜよ…(クライマックスの決戦より、ある建造物が3つ破壊される序盤のシーンに、日本人として最大限の恐怖を覚えた)。絵画的な美しさを感じた空中降下など、ところどころ良いシーンはある。なんだかんだ言っても続編も必ず観に行く。 注意警報。本編前の実写版『寄生獣』の予告編映像が残酷すぎる!ゴジラは子どもがたくさん見に来ているのに、なんであんな映像を流すのか(人間の頭を食べるシーンやカバンに入った生首など)。センセーショナルなシーンで話題を集めるつもりだろうが、予告編に入れるのは明らかにやりすぎ。子どもが怯えて固まっていた。しばらくゴジラ本編に集中できなかった…。字幕版のゴジラにつけるのは観客が大人ばかりだからまだいい。吹替え版につけるのは配慮が欲しい。 年齢制限(R指定)の作品って予告編では拘束ないのかな。残酷なシーンを見せないためにR指定があるはずなんだけど、それを予告編で見せるのはどうなんだろ。テレ朝『報ステ』10周年パーティーで、古舘伊知郎氏が「早河社長から好きなようにやってくれ。何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ。今では原発の“ゲ”も言えない」と挨拶。その後、早河氏は会長兼CEOに就任。安倍氏と親しい早河氏は原発擁護派。古舘氏はCEOと対立し、報ステから降ろされかけてるらしい。“ポスト古舘”には宮根誠司氏の名が上がってるとのこと。宮根氏といえば「原発が無いと、夜は電気を使わずに我慢して生活しないといけない。江戸時代に戻ってしまう」の人。今、原発は停まってるけれど江戸時代に戻ってない。この司会交代の噂が現実にならぬよう願っている。

黒澤監督の遺品や自筆絵コンテなどは現在どこかの倉庫に眠ったまま。あまりにもったいないです。これは国が動くべき

雪山の多喜二巡礼(小樽市)…多喜二は戦前に反戦平和を訴え拷問で殺された作家。享年29。彼は『蟹工船』を発表後、弾圧による死を覚悟し25歳で自分の墓を建てている。昨年末、安倍政権が秘密保護法を強行採決した際、多喜二の墓前で民主主義と表現の自由を守る誓いを立てに、正月明けに雪山の墓地へ。時おり鎖骨まで雪に埋まりながら&同行の石屋さんに救出されながら根性で巡礼。彼はベートーヴェンを愛していた為、墓前でベートーヴェンの第九を流し音楽法要。その後、7月に安倍氏集団的自衛権容認を閣議決定した為、7月末に再び多喜二の墓参。地球岬と坪川拓史監督(室蘭市)…地球岬は「北海道の自然百選」で1位に選ばれた景勝地。展望台は高さ120mの断崖にあり地球の広さを実感できる…とのことだが、当日は靄が出て水平線は見えず。無念。だがしかし!素晴らしい出会いがあった。サイトに発表した旅程表を見た映画監督の坪川拓史さんが、地球岬でご家族と一緒に待っていて下さった!坪川監督は第1作『美式天然』(2005)がトリノ国際映画祭でグランプリと最優秀観客賞のW受賞(日本人初)、第2作の『アリア』(2007)がフランスのKINOTAYO映画祭で最優秀観客賞を受賞。最新作の『ハーメルン』(2013)は主演が西島秀俊さんで倍賞千恵子さんや小松政夫さんが共演している。旭山動物園旭川市)…動物を自然に近い環境で育てる“行動展示”で全国から注目される動物園。来園者は上野動物園より多く日本一。人気の理由を知りたくて訪問。巣穴の中を覗けたり、えさ場が見学者に近かったり、見せ方が工夫されていた。何より感心したのは職員手描きの説明文の量!各動物の前には大量の情報が書かれた看板があり、それを読んでるだけで半日かかりそう。「動物のことをもっと知って欲しい」という職員の熱い想いが伝わってきた! 9.襟裳岬日高山脈の突端にあり、岩礁が数キロ先まで延びており絶景。歌では「なにもない」とあったけど、途中の道も含めて雄大な自然を満喫。立待岬/啄木墓(函館市)…石川啄木が肺結核で26年の短い生涯を終えた後、妻は2人の遺児を懸命に育てたが、彼女もまた肺結核に冒され、翌年に2人の子を残して没した。その後、長女は24歳、次女は18歳で亡くなり啄木の血は途絶えた。あまりに悲しすぎる。立待岬函館山の南にあり津軽半島が見える。岬に向かう坂の途中に石川家の墓があり、墓前から湾と函館を一望できる。美しい景観であり、一家で楽しんでいることを切に願う。アイヌ文化…アイヌ世界を学ぶため「アイヌ民族博物館」(白老町)、「二風谷アイヌ文化博物館」(平取町)、「川村力子(かねと)アイヌ記念館」(旭川)の3箇所を訪問。自然に対する敬意あふれる暮らしに感銘。舞踊音楽にも聴き入った。墓標は木製で先端が尖っているのが男性、平らになっているのが女性。旭川ではアイヌ民族の聖地「神居古潭(カムイコタン)」も探訪。「カムイ」は神、「コタン」は村。石狩川上流の峡谷で延々と奇岩が続く。宗谷岬…日本最北端。稚内よりさらに北で最果て感がハンパない。海を見つめていると人生のいろんなことが思い出された。岬には江戸時代に樺太を探検した間宮林蔵銅像が立っている。 5.アイヌ民族弔魂碑(厚岸郡)…徳川幕府が1804年に建立した国泰寺(こくたいじ)の山門脇にある石碑。『アイヌ民族弔魂碑』には次の文が刻まれている「由来厚岸(釧路地方)は美しい自然と資源に恵まれたあなたたちの楽土であった。しかるにその後進出した和人支配勢力の飽くなき我欲により財宝を奪われ、加えて過酷な労働のために一命を失うものすら少なくなかったと聞く。けだし感無量である。我等はいま先人に代わって過去一切の非道を深くお詫びすると共に、その霊を慰めんため このたび心ある人びとと相計り東蝦夷発祥のこの地へ、うら盆に弔魂の碑を建てる』(1977年8月15日)。本土の人間によるアイヌ侵略について「過去一切の非道を深くお詫びする」とこれほど明言している石碑があるとは!これまで金銭と時間の両方の問題から、北海道は函館と小樽の「墓地」しか行ったことがなく、今年に入り道内で3回の講演依頼があったおかげで、初めて各地を探訪することができました。知床半島釧路湿原宗谷岬アイヌの聖地、ずっと訪れたかった場所ばかり。貴重な体験をさせて下さった石材店さん、そしてお忙しいなか会場に足を運んで下さった皆さん、本当にありがとうございました! 1月に小樽を、GWに道南、そして夏に北部、中央、東部を弾丸探訪。たくさんの優しい人との出会い、美しい風景、美味しい食べ物に、親友が北海道に惚れ込み移住したのも納得。全国のコンビニお客様満足度アンケートで第一位に輝く北海道のセイコーマート。店内の厨房で店員が調理する“ホット・シェフ”が温かくて美味しい。中でもカツ丼とおにぎりはコンビニとは思えない美味さ。大阪に店出して。博物館網走監獄(網走市)…かつて重罪犯を収容した網走刑務所の旧建築群を移築した野外博物館。広大な敷地に多数の監獄が復元されており、その規模の大きさに驚いた。裁判所もあり、丁寧に見学したら1日がかりになる。人形が生活をリアルに再現。現地で『網走番外地』の石井輝男監督の墓があることを知り市内の墓前へ。高倉健さんの字で“安らかに”と彫られていた。有島農場(ニセコ町)…広大な“有島農場”を経営する作家・有島武郎は、貧しい農民のために農場を解放し、無料で80戸の小作人たちに譲渡した。翌年、45歳で自死。資産家の彼が理想主義から資産を放棄した現場であり胸熱。九人の乙女の碑(稚内市)…稚内公園にある慰霊碑。1945年8月、日本降伏後もソ連軍は北方領土を攻めてきた。終戦の5日後、8月20日樺太(現サハリン)の郵便局にも戦火が迫り、「皆さんこれが最後です、さようなら、さようなら」と9人の若い電話交換手が青酸カリで命を断った。8月15日を過ぎてからの集団自決であり記憶に留めるべき悲劇。開陽丸(江差町)…幕末、日本最強といわれた開陽丸を復元!江差沖で沈没しており、船内には海底から発見された多数の砲弾など遺物を展示。甲板を歩いているとタイムスリップした気分に。お盆期間の訃報で衝撃的だったのは俳優ロビン・ウィリアムズさんの自死。享年63。『ガープの世界』『いまを生きる』『グッドモーニング、ベトナム』など多数の名作に出演。大好きな俳優だった。ショックすぎる…。名優の死に黙祷。オバマ大統領の追悼談話「ロビン・ウィリアムズは私たちを笑わせ、泣かせてくれた。それを必要としている人たちのために、無限の才能を惜しみなく発揮してくれた」。ハンフリー・ボガートとの共演が話題を呼んだ往年の大女優ローレン・バコールも他界。享年89。無事、九州から帰宅!8日間の走行距離は2127km!長崎の浦上天主堂被爆マリア像、現在設置されているのはレプリカなんですが(実物は厳重保管)、それでも激しく心を揺さぶられました。鳥居が半分だけ吹き飛んだ山王神社・ニの鳥居も…。鹿児島では西郷隆盛のひ孫、陶芸家の西郷隆文さんとお話する機会があり、西郷ファンとして夢のひととき。佐賀では敗戦直後にヤミ米を拒否して餓死した裁判官・山口良忠さんの墓所を現地で知り、急遽墓参。住職の奥さんが案内して下さり、突然の訪問にもかかわらずお茶と菓子まで頂き優しさに感動。自然では初めて見た阿蘇山の巨大な火口と、雲仙の熱泉の煙に驚きました。ところで!佐賀・伊万里市の『黒澤明記念館』、はるばる訪ねたのに既に潰れていました(移転ではなく閉館!)。黒澤監督の遺品や自筆絵コンテなどは、現在どこかの倉庫に眠ったまま。あまりにもったいないです。これは国が動くべき(国立の黒澤記念館を作るとか!)。

一瞬一瞬の不思議に集中せよ。それは美しい風景の中を旅するようなもの。日没ばかり求めていては夜明けを見逃す。

今回の旅で、欧州キリスト教圏、中東イスラム教圏、アジア仏教圏、各々で現地の方といろいろ交流し、数えきれぬほど笑顔&握手を交わして感じたのは、ガンジーの言葉「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」の圧倒的な説得力。どこの国でも、良い人もいれば悪い人もいる。旅に出て2日目に腕時計を盗まれ、他にも辛いことはあったけど、その何十倍も心が温まる親切を様々な人から受けました今一度、叫びたい。民族が違うとか宗教が違うとか、自分と他人の中に違う所を見続けて始まるのが戦争で、逆に言語や風習が違っても、他人の中に同じ所を見ようとするのが芸術です。ドイツ人のベートーヴェンや、オランダ人のゴッホに、国も時代も異なる我々が「心を重ねて」感動できる素晴らしさ。世の中に芸術がこんなにあふれているのは、究極的に人が分かり合える証拠です。これは綺麗事で言っている訳ではありません。もし分かり合えなければ、何百年も昔の芸術作品がこれほどまでに残る訳がないのです。国籍や文化が違っても、人間は相違点よりも共通点の方がはるかに多いことを芸術は教えてくれます。 世の中がキナ臭くなってくると、日本人と他国民の違いを“ことさら”に煽る人が必ず現れます。だから僕は当サイトで吠え続けます。「確かにあなたが言うように相違点はある。けれども、共通点はその何倍も多い」と!・負け犬の本当の意味は、負けることを怖がるあまり挑戦しないヤツらのことだ(映画『リトル・ミス・サンシャイン』) ・その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということが、人生にはよくあるの(フジ子・ヘミング)ピアニスト ・何もかもが失われた時にも未来だけはまだ残っている(ロバート・H・ゴダード)ロケット技術者 ・状況として必要ないときでも笑顔を浮かべること。怒りを感じているとき、みじめな気持ちのとき、 世界にすっかり押しつぶされた気分のときに笑顔を浮かべること…それで違いが生じるかどうか見てみること。(略)笑顔が返ってこなくてもがっかりしないこと。受け取った笑顔一つひとつを、貴い贈り物と見なすこと(ポール・オースター「ゴサムハンドブック」) ・失敗を恐れるな。失敗することが罪ではなく、目標を低く掲げることが罪なのだ。大きな挑戦では、失敗さえも栄光となる(ブルース・リー) ・船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない(パウロ・コエーリョ)作家 ・どこまで行けるかを知る方法はただ一つ、出発して歩き始めることだ(アンリ・ベルクソン)哲学者 ・人生はゼロから生まれゼロに戻るのだから、失敗しても何も損はしない(英コント集団モンティ・パイソン) ・人生どうせ棒に振るならフルスイングで(山口隆サンボマスターのヴォーカル ・親が子供に教えなければならないのは“転ばない方法”では無く、むしろ人間(ひと)は転んでも何度だって立ち上がれるという事じゃないか!?(羽海野チカハチミツとクローバー』) ・人生で肝心なのは、どれだけ強いパンチが打てるかではなく、どれだけパンチを受けられるかだ(シルベスター・スタローン) ・99回倒されても、100回目に立ち上がればよい(ゴッホ) ・人は何も死ななくても、その人生の中で何度でも生まれ変われる(日渡早紀)マンガ家 ・学校や肩書きなど関係ない。清流に棲もうがドブ川に棲もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです(松井優征暗殺教室』第3巻) ・暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ (Mr.children「one two three」) ・「信念さえあれば人間に不可能はない!人間は成長するのだ!してみせるッ!」(マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』/荒木飛呂彦) ・絵具がなければパステルで、それもなければクレヨンで、クレヨンもなければ鉛筆で、裸で監獄に入れられたら、指にツバを吐いて壁に描く(ピカソ) ・生きろ、そう叫びながら心臓はビートを刻んでいる(村上龍)作家 ・不当な目にあったことは、あなたがそれを覚えていない限りなんでもないことなのだ(孔子) ・人を憎んでいる暇はない。わしにはそんな時間はない。(黒澤映画『生きる』) ・人間は、行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る(トム・ギロビッチ)心理学者 ・取り返しがつかないことをしたと思った時、ある時間待ってみる力を奮い起こすように(大江健三郎)作家 ・信じて騙されるのは、誠のものを疑うよりどれ程まさっているだろう(倉田百三)作家 ・幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ(映画『イントゥ・ザ・ワイルド』) ・自分を励ます一番のやり方は、人を励ますこと(マーク・トゥエイン)作家 ・そこにたどりつこうと焦ってはいけない。「そこ」など、どこにもないのだから。本当にあるのは「ここ」だけ。今という時にとどまれ。体験をいつくしめ。一瞬一瞬の不思議に集中せよ。それは美しい風景の中を旅するようなもの。日没ばかり求めていては夜明けを見逃す。(ブラックウルフ・ジョーンズ)ネイティブ・アメリカン ・恥じなんてかいてナンボだ。“失敗した”って事は“挑戦した”って事だからな。何もやんねーで他人の事笑ってる人生よりずっとマトモだ(羽海野チカ3月のライオン』) ・古人の跡をもとめず古人の求めたる所をもとめよ(松尾芭蕉) ・あのときのあの苦しみも あのときのあの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための(相田みつを)詩人 ・立ち上がっては倒れ、立ち上がっては倒れ、その足もとはおぼつかないかもしれない。けれども、立ち上がったことは、一生忘れることのない、かけがえのない記憶となる(ガンジー)今回の仕事は約2カ月でちょっと長い。船で働きながら、欧州から日本まで港町の墓所を巡礼していく。一昨年に亡くなったギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス氏はアテネに眠り、『2001年宇宙の旅』の原作者アーサー・C・クラーク氏はスリランカ墓所がある。共に初巡礼。敬愛するチェロ奏者パブロ・カザルスの墓と生家は、スペイン・カタロニアのエル・ベンドレルに。知床半島を横断する際に訪れた。途中の道はキタキツネやエゾシカがいっぱい。峠(738m)に立つと目の前に羅臼岳(1661m)がそびえ、遠方に北方領土国後島を望むことができた。18時過ぎで観光客が誰もおらず大自然の中でたたずむ。野鳥の声だけが聞こえていた。※ちなみにS氏の第1位はこの知床峠だった。 3.釧路湿原ラムサール条約に登録されている日本最大(甲子園約7000個分)の湿原。遊歩道を歩くと突然眼下に広大な湿地帯が地平線まで広がり仰天した。メインの湿原展望台の他に細岡展望台があり、こちらは蛇行する川が見え変化のある風景が楽しめる。釧路湿原に行く人は必ず東西から堪能して欲しい。知里幸恵さん(1903-1922)は絶滅の危機に瀕していたアイヌ文化を救い19歳で病没した少女。彼女は文字を持たないアイヌの間で口承されてきた叙事詩ユーカラを、アイヌ民族の手で初めて記録した『アイヌ神謡集』を刊行した。登別には知里さんの記念館があり、自筆の原稿に触れることが出来る。凜とした美しい文字に泣きそうに。墓参前に知里さんの姪御さんとお話した。ノーベル文学賞作家の仏作家ル・クレジオは『アイヌ神謡集』のフランス語訳の出版時に知里さんに墓参している。

学生たちは民主主義を守るために踏ん張っている。今年は春に台湾で学生が理不尽な貿易協定に反対して国会を占拠している。

ノーベル平和賞について。発表前、オスロ国際平和研究所の受賞予測サイトで「憲法9条を保持する日本国民」がトップに躍り出たとのこと。結果的に受賞は逃したけれど、同研究所のハープウィケン所長は「中立や不可侵、平和主義につながる原則を掲げる憲法9条は、軍事的な紛争解決が多用される昨今において重要にもかかわらず、十分に光が当たっていない」とコメント。これは来年以降に受賞があるかも。安倍氏周辺が9条を破壊・骨抜きにする前に、なんとか守らなければ。 /平和賞を受賞したのは、パキスタンの女子学生マララ・ユスフザイさん(17)と、インドの児童労働問題の活動家カイラシュ・サティヤルティさん(60)の2人。17歳のマララさんは、ノーベル賞全部門を通して歴代最年少での受賞。2009年、当時12歳のマララさんは、女子教育を否定するイスラム過激派タリバーンに脅えながら登校する日々をブログに匿名でつづり始め、後に本名を明かした。2012年10月、15歳の時に学校からバスで帰宅中にタリバーンに頭と首を撃たれた。英国の病院で治療を受け奇跡的に回復。受賞が決まったマララさん「これは始まりにすぎない。私はすべての子供たちに学校に行ってほしい」「パキスタンでは、私には黙って殺されるか、発言して殺されるかしか選択肢がなかった。だから私は立ち上がって発言してから殺されようと思った」。“立ち上がって発言してから殺されようと思った”、これを読んだときに、9条改憲を目指す政権の存続を許し、選挙にも行かない日本人と「覚悟」が違うと思い、彼女が平和賞に輝いたことに納得した。もう一人のサティヤルティさんは、インドのボランティア団体を設立し、奴隷状態で不当就労させられている子供たち8万人以上を救出。マララさんとサティヤルティさんは、授賞式に(対立している)パキスタンとインドの首相を招こうというアイデアで一致したといい、素晴らしい計画と思った。御嶽山の噴火、YouTubeを見て背筋が凍った。撮影者はアッという間に噴煙の中。犠牲者の大半は後頭部への噴石直撃。走って逃げ、或いはうつ伏せになっているときに絶命している。どれほど怖かったろう…。子どもの死は特にいたたまれない。行楽日のお昼時というのも酷いタイミング。これだけの大規模噴火、なんとか事前に予測できないものなのか…。慰安婦問題の誤報について朝日が大バッシングされている件。吉田清治氏が済州島で行った調査報告がデマというのは、ずっと前から多くのリベラル派の共通認識であり、吉田報告を論拠に強制連行を批判する人間は、少なくとも僕の周囲には一人もいなかった。当然、僕も当サイトで吉田報告を振りかざして論陣を張ったことは一度もない。朝日は誤報と気付いた点でもっと早く謝罪・訂正すべきだったし、猛省を促したい。 一方、この誤報事件を理由に「強制連行はなかった」と主張するのは、それもまた愚行だし国際社会に通用しない。何度も書いてきたように、“強制連行”の定義が国内と国外で異なるからだ。現代の国際社会の価値観は「強制連行=本人の意志に反した行為を強要されること&自由を願う人間を解放しないこと」であり、安倍氏が考えている「強制連行=無理やり軍のトラックで連れ去られる」ではない。看護婦や給仕、工員の募集を信じて応募した女性が、騙されて軍の慰安所に連れてこられた場合、日本軍は彼女たちを解放する義務があったのだ(女性たちを前線へ移送したのは軍の船や車)。日本政府はその不作為を追及されているのに、“連行した方法”を弁解するのは筋違いであり、国際社会では無反省の態度に映ってしまう。 また、実際に白馬事件というモロに人さらい的な強制連行事件が起きており、同様の事件が他にあったと世界から疑われても仕方なく、日本には他に一件も起きてないと証明することが不可能(いわゆる悪魔の証明)である以上、弁明すればするほど悪印象を与える。日本の名誉を守ると言いながら、現実には日本の印象を貶めるだけの言動を政府は慎んでもらいたい。鳴り物入りで登用された女性閣僚のうち、小渕優子経産相と松島みどり法相が異例のダブル辞任。さらには後任の宮沢経産相がSMバーに“政治資金”を支出。いったいSMバーで国民の血税を使いどんな政治活動を行うというのか。本人が足を運んだかどうかはどうでもいい。問題は政治活動費の支出先として平気で申請する人間を雇い、またそれが許される空気が宮沢氏近辺にあるということだ。税金を“お小遣い”と勘違いしているんじゃないのか?宮沢経産相原発再稼働を判断する立場であると同時に東電の株主。普通は利益誘導の疑いを避けるため、大臣就任前に東電株を手放すと思うが、批判を受けても株をキープしており、そのあたりも感覚が違いすぎる。 個人的に最も絶句したのは、山谷えり子議員が国家公安委員長になったことだ。よりによって山谷えり子議員!同氏を巡っては、カルト宗教の統一教会や、差別主義団体との繋がりが以前から取り沙汰されており、僕も日記で問題視してきた。公安に取り調べられるべき人物が公安のトップになるとは。「原発事故で誰も死んでいない」などデリカシーのない失言を繰り返す高市議員も総務相に重用されており、頭が痛くなる。自民にはまともな議員もたくさんいるのに、どうしてこういう人選になってしまうのか。“おたかさん”の愛称で呼ばれ、旧社会党を長く率いた土井たか子さんが920に死去。享年85。また一人、戦後政治を代表する政治家が逝った。晩年は三権の長である衆院議長を務めた(憲政史上、女性では初)。1989年に社会党参院選で大勝利した際、当時大学生の僕は「山が動いた」という土井氏の声明に感じた高揚感をよく覚えている。その後は、土井氏が拉致問題北朝鮮に言いくるめられていたことが分かったり、新人時代の辻元議員が起訴された遠因となるなど、村山政権以降は失点続きの印象がある。でも、誰だって間違いを犯すし、完璧な人間など存在しない。評価すべき点は評価し、批判すべき点は批判する、政治家に対する評価はそうありたいもの。 それだけに、土井氏の訃報の際に発せられた百田尚樹NHK経営委員のツイッター発言にドン引きした。百田氏は、土井氏の訃報が流れたその日のネットに「(土井氏は)まさしく売国奴だった」と書き込んだ。売国奴拉致事件北朝鮮側の嘘を見抜けなかった点は確かに厳しい批判を受けても仕方がない。しかしだ。普通、故人を非難するにしても、訃報当日は避けるというのが日本人の感覚ではないか。戦時中に「売国奴」という三文字が、どれほど多くの人間から言葉を、自由を奪ったか少しでも考えるなら、言葉を大切にする作家の百田氏なら安易に使えないと思うのだが…どうしてもネットに「売国奴」と書き込まねば我慢できないという、その感覚が僕には理解できない。政治家にとって最大限の罵倒語である「売国奴」を、公共放送の経営委員の百田氏が言う。百田氏は安倍氏に指名されてNHKに送り込まれた人物。バックに安倍氏がいることが万能感を与えているのか。香港で民主化運動を行っている学生たちガンバレ!1997年に香港が英国から中国に返還された際、2047年まで香港において「高度な自治」が保障された(言論の自由、司法の独立含む)。ところが、中国政府は2017年の行政長官選挙では、“指名委員会”が候補者を選別するなど立候補の条件を制限する方針を決定した。当局が選んだ候補者しか認めない=民主派の立候補を封じるシステムであり、そんなものは到底容認できぬと学生たちはデモや座り込みで抵抗している。警官隊は何度か強制排除を試み、既に百人近い逮捕者が出ているけど、学生たちは民主主義を守るために踏ん張っている。今年は春に台湾で学生が理不尽な貿易協定に反対して国会を占拠している。香港も、台湾も、学生たちは政治に対する参加意識が高く、権力者に堂々と立ち向かっている。日本の若者よ、刮目(かつもく)せん!

信長配下の若い秀吉役だと年齢的に違和感があったけど太閤になった今は実年齢に近くグイグイ見せる。岡田准一君との演技対決、手に汗握りながら鑑賞。

イギリスの伝説的バンド『クリーム』のボーカル、ベースを担当したジャック・ブルースが今月25日に他界。享年71歳。数多くの作曲も手がけた。エリック・クラプトンジンジャー・ベイカーと組んだ『クリーム』は、活動期間が2年と短かったものの、3500万枚のアルバムを世界で売り上げ、ブルースロックの渋いサウンドは多くのミュージシャンに影響を与えた。訃報を聞いたクラプトンのコメント「彼は偉大なミュージシャンで作曲家だった。私にとって、とてつもなく大きなインスピレーションだった」。“ホワイト・ルーム”(5分54秒)を聴いて追悼。“クロスロード”(4分)は後半のドキドキ感がハンパない。3人と思えない迫力サウンド。Gのレコンギスタ…第1話は説明もなく専門用語が飛び交い、とんでもない「視聴者置いてけぼり感」があったけど、回を重ねるごとにどんどん作品世界にのめり込み、今では放映日がめちゃくちゃ待ち遠しい。玩具的なデザインの主役メカ「G-セルフ」も次第にカッコ良く見えてきた。作品世界は、どうやら人類が戦争で滅亡せぬように、自分たちで科学技術の発展をセーブしている時代の模様。富野由悠季監督は1941年生まれで宮崎さんと同い年。73歳でロボットアニメの脚本を書くバイタリティに感服。ストーリーとは直接関係が無い部分=最近のアニメならカットされそうな細かい日常描写の演出が冴え渡っており、それがSFアニメに臨場感を与えている(モビルスーツ内のトイレのシーンなんて、かつて描かれたことはなかった)。キャラの絵柄は安定してるし、音楽も良い。ガンダム35周年に、こんな素敵な贈り物を富野監督から頂き、ファースト世代のガンダムファンとして嬉しい限り。 HUNTER×HUNTER…原作は例の如く休載しているためアニメ版に言及。キメラアント編最終回は文字通り“神回”!メルエムとコムギの最期は、年甲斐もなくエグ泣き。原作でも鳥肌が立ったけど、アニメは声優さんの名演もあり、さらに心を揺さぶるものに。ピトー、ユピー、プフ、人類には天敵だったけど、みんな最期は切なく、あの小型核爆弾は“この上なく非人道的な兵器”を生み出す人間の恐ろしさを伝えて余りあるものであった。感動と警鐘、これを同時に描ける漫画家は数少ない。2クール26話(ンドゥール戦)までと思っていたので、ミドラー戦で終わったことにビックリ。今後の刺客の話と「悪には悪の救世主が必要」で終われば良い区切りになったのに。でもラストにイギーがチラッと映ったからいっか。カメオ戦のオリジナル展開、あれはあれでポルナレフの覚悟が伝わるのでアリ。ミドラー戦、花京院とポルナレフのパン・ツーは、アニメで見ると面白さ倍増。歯を砕いたオラオラ・ラッシュも大迫力。第二期はマライア、ダービー兄、ヴァニラと濃い戦いが目白押し。1月スタートなんてスグ。そのまま4部が始まるとサイコーなんだけどな。原作は最終回まであと3話!ジャンプ編集部は人気マンガの連載を簡単に止めさせないと聞いていたけど、岸本先生の意向を尊重し、NARUTO完結にゴーサインを出した模様。第691話に素晴らしい会話があり、思わずメモった→ 「オレ達の生きてる間にできる事はしれてる。だから託していかねばな…先の者がやってくれる」 「…急ぎすぎたな…オレ達は届かなくてもよかったのだ。後ろをついて来て託せる者を育てておくことが大切だった」。 僕は日本の政治や社会構造を、もっと温かい血の通ったものにしたくて、また安倍政権の右傾化を危険に感じ、焦燥感に焼かれるような思いで日記を更新しているけど、このNARUTOに出てきた台詞でちょっとラクになった。良い意味で少し肩の力が抜けた。何が驚いたと言って“バンド・デシネ”(フランスのマンガ)の登場。日本のマンガと違って左→右にページをめくっていくため、バンド・デシネの部分だけ上下逆さまに印刷し、ウルジャンをひっくり返して読ませるという方法をとっている。そして毎号のように著名漫画家がバンド・デシネを勧めるコラムを書いているんだけど、その顔ぶれが大友克洋松本大洋浦沢直樹など、めさめさ豪華。しかもその3人の漫画家は、ジャンプ系というより、むしろサンデーやマガジン、スピリッツで活躍している方々だ。出版社の枠組み、大人の事情を超えて、フランス漫画の素晴らしさを日本の漫画家が語るという斬新な取り組みに胸が躍る。軍師官兵衛…毎回完成度の高さをキープ。和睦交渉において、“命は救う”“本領安堵”という条件で、秀吉の使者となり宇都宮氏や北条氏を降伏させた官兵衛。ところが、戦後の秀吉は約束を破って降伏した大名の領地を取り上げ自刃を命じる。この繰り返しで官兵衛のハートはズタボロ。利休は朝鮮侵略に反対して切腹させられた。竹中直人は“目が笑ってない秀吉”で狂気を演じ、登場する度にえらい緊張感。信長配下の若い秀吉役だと年齢的に違和感があったけど、太閤になった今は実年齢に近くグイグイ見せる。岡田准一君との演技対決、手に汗握りながら鑑賞。現在、彼の生活の拠点はベトナムの農場だけど、結婚式は夫婦が出会った宮城県石巻市で行われた(2人は東日本大震災の復興ボランティアで知り合った)。当日、僕はスリランカにいたので出席できなかったけど、参加した知人の話では、鬼教官の人望を象徴するように多くの参列者が祝福に駆けつけたとのこと。最大のサプライズは故・石ノ森章太郎先生が生んだ石巻市のご当地ヒーロー、「シージェッター海斗」(かいと)と悪の軍団ヒメラニアン帝国の怪人たちとのコラボ!新婦が悪の軍団にさらわれそうになったところを、鬼教官が救出に登場。怪人たちの攻撃に苦戦するが、そこにシージェッター海斗が現れ、両者のコンビネーション・バトルで華麗に悪党を蹴散らすという設定だった。鬼教官は古武術をやっているので蹴りや跳躍が実に美しい。参加者はこの演出に喝采したそうだ。10月7日、ノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3人が受賞!赤崎さんと天野さんは青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化。かつて、赤と緑のLEDは存在したものの青はなかった。3人が青を世に出したおかげで光の三原色がそろい、省電力・長寿命LEDの爆発的な普及に繋がった。3人同時受賞の快挙、まっことおめでとうございます!ところで中村修二さんといえば、勤務していた会社を相手取り「発明の対価」を求める訴訟を起こすなど、受賞前から「闘う研究者」として知られていた。現在、日本では社員が仕事で行った発明の特許権は「社員のもの」だけど、先日、特許庁は企業経営者の要請を受けて(A)特許権は初めから「会社のもの」(B)発明報奨金の金額決定権は会社側ある、とする特許法改正案を提示した。中村さんいわく「改正は猛反対」。発明者への報奨金を減らす法律は、社員の研究意欲を損う上、優秀な人材が海外流出する可能性がある(ドイツや韓国は社員が特許権を持つ)。日本の財界は、目の前の賃金をケチった結果、より多くの利益を逃すリスクをもっと考えて欲しい。

このような報道を目にして亡くなられた方とご遺族の思いを考えると本当に本当に言葉がありません。 こういった事を起こす人が経営者であってはならないと思います。

ハラスメント行為であるという認識がなく、社員の立場に立った行動がとれていなかったといえます。報道などで事実がオープンになり、対応に苦慮するなどから謝罪に踏み切った可能性もあり、あってはならないことをしてしまったという認識がない中で体裁を整えるような形式での謝罪は、到底理解を得られるものではありません。事業者として、社員が働きやすい環境を整備する義務があることはもちろん、優越的な立場を利用して精神的に追い詰めるような言動はあってはならないと思います。謝罪文が「報道で迷惑をかけた関係者」に対する謝罪から始まっているのは、相当な悪手と言えます 場合によっては、自分たちが報道で迷惑を被っている、という開き直りに解釈されるリスクがあり、謝罪文としては避けるべき文章構成です 今後、法的な争いに発展する可能性が高く、現段階では謝罪の伝え方が難しい案件ではありますが、被害を受けたであろう方々に対するコメントが全く無い点に、かなり違和感があります 危機対応という観点でも、会社への心証が悪化しかねないリスクのある対応と言えます社長は取材に対しこんな話をしたのよね 「毎年の懇親会で、表彰の一環として渡していたもの。行き過ぎた表現だったかもしれないが、他の人にも渡していたので、亡くなった男性の不調の原因になったか疑問に思う」 この発言、自身が問題の根底にあること、事態が深刻であることもわかっていないし、被害者に対する贖罪の念もないところがあきらか。 その後抗議が増え、営業出来ないほどになったからやむなくコメントだしたということだろう。 ただそのコメントも微妙なんだよね。 社会的には、明らかにやっていはいけない事を明白に実行しているのに、その事実に向き合えない状況だけに、社会的制裁という私刑を受けて事業が無くなり、自身の生活が立ち行かなくなるそういったところまでいかないと止まらないのかと思ったりする。 それがよい社会なのかはあるけど、そうであっても同情はなかなか出来ないかな。今の日本に必要なのは、こういったブラック企業はどんどん内部告発して世間に晒し、政府も動いて(ここが大事です)即指導、内容によっては営業停止、取消処分にした方がいいと思う今回の件のような事は内部告発でもクレーマーとは意味が全く違います。そんな事したら会社が潰れて困ると言う人がいるかもしれませんが、誰でも我慢してブラック企業で働くよりは働き易い職場が増えた方が良いでしょう? この流れが定着すれば企業も酷い事はやり辛くなるではないでしょうか。日本人の我慢は美徳かもしれませんがここまでやられて我慢する事は無いと思う。逆に、このような報道が無ければ、誠意ある対応は無かったと思います。 全く反省とか、何も思っていないと感じます。相手には相手の言い分があるでしょうが、大人の感覚として、これはダメだと思わなかった時点で、私の感覚とはかなりズレています。自分が撒いた種、行いの報いを受ける時が来ました。 良いことをすれば、良いことが、間違っていれば、それなりの報いが来ます。どこまでも、どこまでもついて来ます。 保育園や、小学校の子供のイタズラに勝るとも劣らない所業だと思いました。火消しに入っているようですね。 本件が報じられてから「余興の一種で、他の人にも同様の事をしていたから、自殺の原因になった疑問」(要約)みたいな回答をしていたと記憶する。世間の反応を見て、逆風を感じて路線変更といった感じ。 いつも思うのは、こういったハラスメントが行われて、自殺を伴わずに「告発」等が仮に成された場合、告発した人の処遇はその後どうなるのか、という点。 憶測でしかないが、世論の批判を受けて会社は謝罪等は行うのだろうが、自殺者が出ていない事実を鑑みて、国民の関心は弱いと思う。従って、告発した人のその後という観点で考えると、社内で優遇される事は基本無く、会社に残ることも難しい。結果的にいじめ防止の風土が日本全体で根付きにくいのではないか。 自殺という手段でしか、個人の尊厳を守る事が出来ない社会構造なら、アメリカの様な訴訟社会の方が良いと個人的には思う。情けない大人。イジメは、子供社会の問題と思っている方が多いけど、大人社会では、それ以上だと思います。 徹底的に事実を明らかにし、厳しく罰していくことが基本です。子どもたちに与える影響大だが、大人自ら、きちんと正すことが何より重要。会社には、ここまで行かずとも、あくどいことが結構ある。この事件が、それらの改善になるよう願う。このニュースは人権を無視したとしか言いようの無い逸脱行為だと思います。ある集団行動は本当に怖いです。大人でも子どもでも意にそぐわない人への態度は際限なく続いていきます。外部でのストレスチェックや相談窓口を努力義務ではなく義務にして欲しいです。内部で解決しようとしても秘密が漏れて益々苦しい思いをするだけです。何かしらの物事について自分が中心にいると勘違いすると暴走していきます。 これが今の世の中です。 精神衛生と人権と家族を守る、強いては社会を衛るハラスメント対策や人間関係、仕事の比重などについての相談窓口を総括的に行う省庁があるべきと思います。今から調査をすると?調査しないと分からないと?それほど少人数しか認識してなかったことだと?『症状』の授与は少人数の中でのことであったと?会社の上層含む大多数は知らなかったことだから調査をする必要があると言うことなのか、それとも1番責任が重いと思われる人を特定して吊し上げるための調査ですかね。 公の場で讃えるためのものを渡しておいてなんの調査をするのでしょうか。普通に考えたら、社内全て周知のことではないかと思いますがホームページを見ることができませんでしたので、会社規模等の詳細がわかりませんでした。対応策に関しての文章は、せめて代表取締役名だけは直筆でお願いしたかったと思うのは私だけではないと思います。元社員の方の事はご遺族の方々を含めて残念に思います。今でも所属されている方々の心労をお察しします。 部署として大きな金を生まない。会社を牽引している部署からしてみれば疎ましい事で、お客様への対応も機械的なのが腹立たしい。想像ですが、営業においても無理が重なっていたのではないかと思うのです。 今回の一連の事に関して、私としては矛先が国に向きます。財務省、大蔵省の影は防衛に関する人事を筆頭に罪は大きいと思うのです。歳入は切り離してほしいと思います。今朝この報道を見て、 主人と私は呆然としました。 生きているうちの大事な一日を一生懸命働き、会社に費やし、力及ばなかったとしても どういう気持ちでこれを受け取り、自分を責めたことでしょう。 笑いながら追い込む人、いるんです、まだこういう人、わかります。笑いにかえて、そういうつもりではないというひと。まだたくさんいるのです。会社側は他にアプローチの方法考えなかったのだろうか。 この方、家族のために家族を心配させないために退職はできなかった。立つ力もなかっただろうに、最後の力を自分を殺すために使った。なんでもかんでもパワハラだ、セクハラだって 主張するのは違うけど 明らかな証拠もあった場合は労基はすぐに厳しい処罰をするべきだし 会社も証拠があって訴えがあったら 加害側が役職者だったり、成績がよかったりしても 正しい処罰をしないと こういう事はなくならない 揉み消しや改善がなくて労基や世間に発覚した場合は 会社がヤバイくらいの処罰を受けるくらいにならないと いつまでもハラスメントはなくならないと思う昭和の時代の営業体質の会社ですな。 私も外壁リフォーム会社の社員だった頃は同じ様な忘年会とかで晒し上げされてました。 直属の上司から悔しかったら俺を抜いてみろって。やる気を起こさせる為、奮起させる為だと思いますが今は行き過ぎる行動だと思います。重度の鬱病で労災認定されてるのに社内で止める人間が居ないって事は日常から常態化してた会社。社員を大切に思わない(営業会社は大体使い捨てだから常に募集をしている)業績に重きを置いてる会社は顧客も大切に思わないはず。染み付いた社風は中々変えられないでしょう。私が居た会社も業績重視だったのでセールストークの中には一歩間違えば詐欺になるかもって文言も入ってました。 日本はブラック企業に甘いし 労基は全然機能してないと言われても仕方ないと思う くらいどこにでもハラスメントは起こってるよね ご冥福を心からお祈りします。パワハラを無くすのは比較的簡単だと思います パワハラをする原因の多くは辞めてもらいたいから つまり会社に解雇権を与えればパワハラだけの問題は無くせると思うのですが浅はかでしょうか? 何故解雇権の話になるとみんな反対なのでしょうか? 自分は経営者の立場なので説得力が無いのかも思いますが、少なくとも社員は仲間であり駒ではないと思っています その為に、仲間の足を引っ張っている人には退場してもらわなくてはならない 他ならぬ、従業員の希望でもある やる気の無い、生産性の無い者の給料をみんなで補填しているからだ 無くなられた方がどうかはわからないので何とも言えないが、解雇権が認められていれば防げた悲劇ではないでしょうか? 解雇もパワハラも無いとなると会社が存続しなくなります。このような報道を目にして、亡くなられた方とご遺族の思いを考えると、本当に本当に、言葉がありません。 こういった事を起こす人が、経営者であってはならないと思います。淘汰されるべきですし、そうなっていくと思います。言い表せる最大の言葉の強さを持って抗議します。 今年我が家は家を建てる予定です。 建てていただく工務店は、しっかりとした信念を持って家を建てることに向き合っておられる建築士さんです。 マイホームは、たくさん働いて資金を貯め、大切な家族と住む、大切な、一生物の買い物です。私と同じ考えの方も多くいらっしゃると思います。 このような問題を起こした会社からは、そんな大切な一生物の買い物をする気になど到底なれません。 消費者の私達も、値段だけでなく、どういった人が作り、どういった背景があり、どんな会社なのか等しっかりと見極めて消費するべきだと思います。 亡くなられた方のご冥福をただ願います。 どれを選びますか?

ウィリアム・フォーサイスの代表作『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』を世界最高のバレエダンサー、シルヴィ・ギエムが踊っている動画をYouTubeで発見

最近、積極的に発言を追っかけている2人の知識人、クリエイターのいとうせいこう氏(53歳)、そして思想家の内田樹(たつる)氏(64歳)。個々の対談で興味深く読んだものを抜粋。 まずは、いとうせいこう氏と俳壇の重鎮で元現代俳句協会会長の金子兜太(とうた)さん(94)の対談から。今年6月、憲法九条を詠んだ市民の俳句<梅雨空に『九条守れ』の女性デモ>を、さいたま市の公民館が「世論を二分するテーマはそぐわない」として月報に載せなかった九条俳句掲載拒否事件があった。これは、政府側は禁じていないのに、国民が自分たちから“自粛”し、口を閉ざしていくという、日本の暗い未来を象徴する出来事として表現者の間では大きな話題となった。そしてNHK@安倍親衛隊放送がまた悪い意味で“やってくれた”。宮崎監督受賞の報道があったのは3日前。なぜ僕が日記ですぐ取り上げなかったかというと、NHK(ニュース9)で流れた映像では、宮崎監督は特筆すべきことをスピーチしていなかったし、ここに書かなくても皆さんは報道でご存じと思ったから。ところが!NHKの内容と、新聞の記事はまったく違う!NHKは宮崎監督の大事なリベラル発言をことごとくカットしているじゃないか! 以下は記事の要約→宮崎監督は舞台上で金色のオスカー像を受け取り「私たちの国は(私が仕事をしてきた)五十年で一度も戦争をしなかった。このことが僕らの仕事にとって大きな力になった」と話した。また「紙と鉛筆とフィルムで映画を作れた最後の時代に立ち会えたことは幸運だった」と述べ、満場の拍手を浴びた。受賞後のメディア取材で宮崎監督は戦争に翻弄された先人の経験に触れ「(自分が)アニメーションを続けられたのは日本が戦争をしなかったというのが大きい。戦争と原爆の記憶があったから『戦争は絶対しない』というのが定まっていたが、(戦後約)七十年過ぎてだいぶ怪しくなってきた」と危惧を示した。こんなこと、まったくNHKの電波に乗らなかったぞ!監督のメッセージで一番大切な部分じゃないか。集団的自衛権容認でこれから戦地へ乗り出す安倍政権にとって、非戦の尊さを語るような都合が悪いことは、NHKはこうも露骨にカットしてくる。そこまで政権に尻尾を振るか。 ※東京新聞は記事の最後にこう追記している→宮崎駿さんは2013年の参院選前、「憲法を変えようなんて、もってのほかです」と改憲の動きを批判する記事をスタジオジブリ発行の冊子「熱風」に載せ、大きな反響を呼んだ。「政府や政党のトップの歴史感覚、定見のなさにはあきれるばかり。考えの足りない人間が憲法なんかいじらないほうがいい」と主張。自衛隊の災害出動を「よくやっていて、礼儀正しい」と評価する一方、「自分からは(他国に)手を出さない、過剰に守らない」「こんな原発だらけの国で戦争なんかできっこない」などと、率直な思いを語っていた。衆院選の解散がにわかに現実味を帯びてきた。もう、民主党から自民・中道派以上に極右の前原、松原、野田あたりは出て行ってくれ(次世代の党でも維新でも好きなところへ)。そんで小選挙区制というシステムで勝つために、民主党左派と生活、社民、共産が合体して大リベラル政党を作ってくれ(さらに自民ハト派と公明良心派が加わってくれれば言うことなし)。 もう左派は過去の対立にこだわってる場合じゃない。秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出三原則の撤廃、原発再稼働、労働者派遣法改悪(“派遣は一生派遣”法)、グローバル企業は優遇・庶民は大増税ラッシュ、この現状を目の前にして、リベラル同士で対立するな。前回のように民主と共産で票を奪い合って、自民を当選させる愚行だけは、もうやってくれるな。共産が長い歴史と党名に誇りを持っているのは分かるし、地方選挙で与党候補に相乗りしている民主・社民が情けないのは重々分かっているけど、そこを頼む!日本の未来のために妥協して大同団結して欲しい!そんでもって、宮崎駿さんや吉永小百合さんなど、国民的支持を受けているリベラル派著名人が応援演説して欲しい!もう後が無いのはリベラル派はみんな分かっているハズ! ※「リベラル大同団結など非現実的」という前に、リベラルが候補を乱立させて巨大与党に勝てると考えている方がよほど非現実的と、現実に目を向けて欲しい。日本が大事なのか、それとも党のメンツが大事なのか。アイヌに対するここまで酷い発言は聞いたことがない。自民党・道民会議に所属する小野寺秀氏(51)が本日の道議会で「アイヌ先住民族かどうかは非常に疑念がある。グレーのまま政策が進んでいることに危機感を持っている」「我々の祖先は無謀な、むちゃなことをアイヌの人たちにやってきてはいない。そういう自虐的な歴史を北海道で植え付けるのはいかがなものか」。和人が同化政策アイヌ語を禁じ、伝統の狩猟を禁じ、アイヌ文化を徹底的に抑圧し、先祖伝来の土地を奪って開墾に適さない土地に移住させたのは歴史的事実なのに、なぜ51歳にもなってそんな当たり前のことを知らないのか。和人が持ち込んだ疫病や強制労働で命を落としたアイヌも少なくない。江戸時代は和人による婦女暴行も多発し、怒って蜂起したアイヌの男性を松前藩が数十人処刑している。僕らの社会はどこまで小野寺発言のような二次加害行為を認めていくのか。ちなみに国会ではアイヌ先住民族と認める決議が可決されている。振付家ウィリアム・フォーサイスの代表作『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』を、世界最高のバレエダンサー、シルヴィ・ギエムが踊っている動画をYouTubeで発見し、中毒状態で繰り返し鑑賞。画質こそ悪いけど、コレ(3分28秒)もコレ(2 分37秒)も、彼女の動きは筆舌に尽くしがたい美しさ。前者は後半に一瞬見せる笑顔にズギュン、後者は中盤の足の動きに感嘆。リハーサル(?)の貴重映像 を見られたことに感謝。音楽に独特の緊張感があるのもヤミツキの要因。どちらも僕の持っているギエムのDVDには入っていない。どれに入っているんだろ う?そもそもDVD化されているのかな。ナ ルトとサスケの結末、失った手を合わせて印を結ぶ演出にグッときた。素晴らしい。そして次のサスケの独白こそ、岸本先生から今の世界へのメッセージと受け 取った。「いがみ合ってたちっぽけなオレたちが、今は互いの心を“痛み合う”ことができる。この事はオレたちだけじゃなく、もっと大きななもの(国)にも 言えることなのかもしれない。だがそう簡単にはいかないだろう。オレたち自身がそうだったように。大きなものならなおさらな。それは祈りにも似た想いだ。 それでもそれができるまで、耐え“忍”んでいく。 その様を任された“者”たち…それがオレたち忍者なのかもな」。和解に時間がかかろうとも、人を信じ、信念を持って耐え忍ぶ。“忍”“者”で忍者。この 「痛み合う」という言葉の重さ。「喜び合う」だけではダメなのだ。他者の痛みを自分のことように感じる心こそ、人類が次のステップに進むために最も必要な もの。やはり本作はただのバトルマンガではなかった!岸本先生、15年間お疲れ様&有難うございました!何度もノーベル文学賞の有力候補となり、今や世界的作家として認知されている村上春樹氏(65)が、11月3日の毎日新聞のインタビューで過去の戦争や福島原発事故を例に、日本社会全体に広まっている責任回避傾向を鋭く批判。 →『僕は日本の抱える問題に、共通して「自己責任の回避」があると感じます。1945年の終戦に関しても2011年の福島第1原発事故に関しても、誰も本当に責任を取っていない。そういう気がするんです。例えば、終戦後は結局、誰も悪くないということになってしまった。悪かったのは軍閥で、天皇もいいように利用され、国民もみんなだまされて、ひどい目に遭ったと。(日本人が)犠牲者に、被害者になってしまっています。それでは中国の人も、韓国・朝鮮の人も怒りますよね。日本人には自分たちが加害者でもあったという発想が基本的に希薄だし、その傾向はますます強くなっているように思います。原発の問題にしても、誰が加害者であるかということが真剣は追及されていない。もちろん加害者と被害者が入り乱れているということはあるんだけど、このままでいけば「地震津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった」みたいなことで収まってしまいかねない。戦争の時と同じように。それが一番心配なことです』。 普段あまりメディアのインタビューに登場しないことで知られている村上氏が、あえてこのように踏み込んだ発言をしたことに、日本社会への懸念と危機感が伝わってくる。権力に睨まれることを恐れて、著名な作家や芸術家の多くが政治的発言を避けるなか、“日本人が戦争加害者という認識の希薄化がますます強くなっている”と指摘し、東電首脳の刑事責任追求の必要性を訴える村上氏に、その勇気に、心から敬意を表したい。英字新聞のトリビューンでも164カ国に配信されている。あまりに閣僚の不祥事が多すぎてコメントが追いつかず、スルーしているものも多いんだけど、先月末に発覚した望月義夫環境相だけは、弁明の酷さが際立っており、一言触れておきたい。望月環境相政治資金収支報告書に約650万の支出を偽って記載したことが判明。虚偽記載を禁じる政治資金規正法に抵触しており、その釈明会見で言ったことは「これは4年前に他界した妻が(支出を)付け替えたもので、私自身に法令違反はない」「死んだ妻がやったことで私は何も知らなかった」。亡くなった自分の奥さんに罪を着せるなんて、人としてどうなのか。仮に奥さんがやったことでも、故人である妻の名誉のためにそこは伏せるだろ。“死んだ妻が悪いんだ、俺は悪くない”なんて男として屑すぎる。こんな人物が環境相兼「原子力防災担当相」というのは、国民として笑えないブラックユーモアだ。もっと良い人材がいないのか。今日のフィギュア男子GPシリーズ中国大会、羽生選手のフリー。直前の公式練習で他の選手と猛ピードで衝突し、頭部とアゴから流血。包帯を巻いて出場し、5回転倒しても、そのたびに起き上がって滑りきった五輪金メダリストの姿に胸を打たれた。なんという強靱な精神力。“美談”という言葉はそぐわない。凄絶ともいえる“凄み”の一点で心を鷲づかみにされた。間違いなくスケート史に刻まれた試合。