スイート・ホーム。どの話もあたたかい。料理教室の未来さんにはぜひ幸せになってほしい。それを踏まえた続編を期待したい!

大好きなシーンは、妹の晴日ちゃんの結婚式です。いっこさんが歩けるようになった姿を見せ、そして晴日ちゃんと一緒にヴァージンロードを歩くシーンは涙しました。マハさんの温かい小説に癒されました!宝塚にある洋菓子店が舞台の物語と言うことと、原田マハさんの作品と言うことで手に取りました。 とても暖かくて、じんわりするオムニバス。集まる人々も優しくて、こちらも優しい気持ちになれました。幸せな人たちしか出てこずなんだかなあと思ってしまいました。 話も上手くいきすぎてます。 人によっては羨ましく思ったり僻んでしまうと思います(私がそうでした) 残念ながら私には合わなかったです…。甘いお話はそれほど好きではないのに、なんでだろう。いちいち涙を浮かべてしまった。洋菓子店「スイート・ホーム」を舞台にその家族や常連客などにまつわる連作集。嫌な人はひとりも出てこない。ひたむきで思いやりにあふれた人たち。思いが叶えば「よかったね」と素直に思うことができた。ただ、娘家族と同居したいと躍起になっている夫婦の物語だけは好きではなかったけれど。日々の暮らしに彩りを添えるスイーツ。何気ない日々に寄り添ってあたたかい気持ちにさせてくれる洋菓子店があるといい。緑豊かな住みよい街にある、素敵な洋菓子店に関わる人たちの家族の幸せを描いたほっこり暖かいお話。この前に読んだ瀧羽麻子さんの『うちのレシピ』もそうだけど、美味しいものと日常の幸せの組み合わせって良い。好き。1日の出来事を詳しく描かれているというよりは、例えば始めに独身だった陽皆が章ごとに結婚し、子供が生まれ、という感じで、幸せな場面を切り取りながら、時がさらっと流れている。私も「スイートホーム」を築きたいな。この雰囲気に憧れ、「いいなぁ」と思いながら読んだ。幸福をまるまる詰め込んだような話。ご都合的で出来すぎなところはありますが、いいじゃんご都合でもハッピーな方が!て感じ。嫌な人も出てこないので安心して幸福のなかに浸れます。初読。マハさん。あまーいあまーい連作短編集。メインの香田一家はケーキ屋さん。文字通り甘い訳だけれど、それは単なるケーキの甘さに止まらず、登場人物それぞれの恋人、家庭へと続く。悪い人は出てこないし、悪いことも殆ど起きない。唯一、おばちゃんが倒れるけれど、それさえもその後の展開のお膳立てのようなもので。何かと世知辛い、生きづらい世の中だけれど、こんな甘さもあっていいじゃない。だってそれは作られた、人工的な甘さではなく、本当に自然で優しい甘さなのだから。そんな夢と希望が詰まっている。幸せそうな家族で羨ましいです。私はあんまり共感できなかったな…。良い話なんだけど、私の人生とか考え方とは違いすぎて、朝ドラみたいだなーと。出てくる人がみんないい人すぎてちょっと…。結婚が全てみたいのもちょっと古い感じがする。タイトル通り胃もたれするような本でした陽だまりのようなポカポカ心が温かくなるお話でした。 海を見下ろす丘の上に佇む、小さなケーキ屋さん、スイート・ホーム。 パティシエの人柄が表れたケーキは、訪れる人を笑顔にするだけでなく、時に優しく見守り、背中を押してくれるよう。 ある意味、街のパワースポットなのかも? 素朴だけど、丁寧に作られたパティシエのケーキ、食べてみたいな〜! 登場人物もみんな素敵な人ばかりです。 素敵な人の周りに素敵な人が集まるってことなのね♡ 幸せのおすそ分けをもらった感じでほっこりしました。全ての登場人物が暖かくていい人。物語も絵に描いたようなハートウォーミングストーリばかりです。この小説には不幸はありません。登場人物が骨折する場面と、受験に失敗する場面がありますが、それすらも美談に置き換えられます。ハッピーエンドてんこ盛り。いやはや満腹だ。色々な性格・年齢・職業の人が関わっていて、どの章も楽しい、暖かい話だった。小説ってだいたいハッピーエンドだろう、と決めつけて読んでいるとそうでもない部分があったり、そんな奇跡みたいなこと自分にも起きたらなあと思ったり。上手くまとめられないが、忙しいときほど読みたい本だなと思った。落ち着く。あ、ただ一つ気になった部分としては、一関西人として、関西弁が京都寄りすぎるのでは、、、と、この言い方は変やなあと、、、いう部分が多々あった。(笑)幸せだった。この物語に触れている間、私は幸福の時間を過ごしていた。 運命の人と出会い、仲が縮まるきっかけは心のこもったお見送りスタイル。初心に戻ることを大事にしてる料理研究家、結婚式の日のサプライズはリハビリを頑張っていた大好きなおばとのバージンロード。他にも街に愛された「スイートホーム」を舞台に紡がれる日々はキラキラしていた。 いいことばかりではないけれど、甘くて美味しい物を食べると自然と笑顔になる。そんな空間である「スイートホーム」に行ってみたいなぁ!お店の話だと、行きたいなと思うのですが、全く思いませんでした。身内すぎて何だか平凡で平坦。主人公の名前を読みやすくしてほしい。洋菓子店「スイート·ホーム」を軸にした短編集。どの話もあたたかい。料理教室の未来さんにはぜひ幸せになってほしい。それを踏まえた続編を期待したい!宝塚という街にある小さなパティスリーを舞台にただひたすらに日常のちいさな出来事の浮き沈みを描き、なにも悪いことは起こらない。まさに小さな砂糖菓子のような短編集。すべてが丸く、幸せにおさまる童話のようなお話。でも当たり前だけど人生にそんな平穏なことなどない。あえてそれを描かないことに、この戦争の時代を考えてしまう。原田マハの深慮かと疑うのは考えすぎか。