六人の嘘つきな大学生。今回面接の中で6人それぞれの裏の顔、クレーターを封筒を使って暴露されながら面接が進む。 でも結局それが全てではなく

完全なハッピーエンドとは言い難いと思うから、最後はやっぱりどこかもやっとした感は否めないけど先が気になる展開でどんどん読み進めてしまった。最終的には犯人はなんかあ、だよねって思える人九賀くんだったな〜。九賀くんの気持ちは分からんこともないけども。前半の主観は羽多野くんで後半の主観は嶌さん。同じストーリーを辿るのに、主観が変わるのはなんか新鮮な感じ。あとあの飲み会での感じは優しさだったと知れたのは心がほっこりしたし、やっぱりみんながスピラから内定をもらえる世界線がほしかったな〜〜と思ったよ!!(笑)就活のイヤミス…かと思いきや!あちこちのヒントを拾い集めても辿り着かなかった。いやフェアって、この世にフェアなんてありまへんで。とにかくうれしい裏切りの連続、明日も頑張ろう!6人の最終選考に残った就活生のお話です。1か月後までに課題であるディスカッションをして仲を深めていくのですが、本番当日に告発文がありました。 この作品深いなと思いました。面接での一面は自分が良いと思ってもらう為の一部でしかありません。告発文を晒された面は醜い一部でしかないのです。もう少し角度を変えたら実は‥って事があるのかも知れませんね。誰しも人間関係で苦手な方いると思いますが、それはあくまでも一面であって良い所もあるかもしれません。もう少し判断材料増やし、吟味することが大事だと思わせてくれる作品でした。軽薄で自己中心的な大学生達の就活ストーリーかと思いきや、それぞれが個性的でしっかりと芯を持った行動だったことが次第に明らかになっていく展開。面接官が学生達を採用する難しさもよく描かれた、良き作品だと感じました。結局社会に出てしまうと、大抵の人はそんなに大したことができるわけでもなくて、結局社会の歯車でしかいられない。だけれど就活生は夢を見るし努力もするし、集団面接では謀略をかましたりする。採用する側はろくに頭を回してないし回す暇もないのに。 個人的にはヒロインと主人公の妹のパートが好きでした。結局人って死んでからどう語られるかが最終的なステータスなんだよね。2度読みました。 最初、学生たちの就活の様子がたいへん面白かったのですが、ある「事件」が起きるとあれほど生き生きとしていた学生たちが急に書き割りような「演技」を始めてしまいちょっと萎えました。しかしそのまま物語のいく末を最後まで見届けようと読み進めていくと、次第に本作に込められた作者の深い思いに気付かされてハッとしました。 人に対する単なる性善説とは違う、祈りにも似た思い──世の中の理不尽さにぶつかった最初が、就活だったという人は一定数いると思う。その後の社会人生活において、理不尽さにぶつかるときや、昇進などで「運」の要素に左右されることは多々あるわけで、そのうち慣れたり、諦めたりしていくにしても、その切実さにおいて、やはり就活というのは独特なものがあり、その辺の機微がうまく使われていた。最後に、みんないい人だったという種明かしは蛇足のような気もするけど、全体に面白かった。「就活」、コワイ!「日本国民全員で作り上げた、全員が被害者で、全員が加害者になる馬鹿げた儀式です。」の言葉に、さらにコワサを感じた。「誰もが胸に『封筒』をかくしている。」、同感。であると同時に「おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にはいない。」ということも「真実」だよなぁ。今の高校生、大学生の未来が明るいものであってほしいと切に願う。 最後の、結局出されることの無かった波多野くんの告発にはやられました。 大好きな小説です。図書館本。 就活中のお話だからまあ期待はしてなかったんだけど、この本は1番面白かった!笑 「羽多野は犯人じゃないだろう〜」と思っていたらやっぱ違った、犯人にはめられてこのまま終わるのえ、まじかと思ったけど最後は終わり方よかったです 就活中だからこそ差さる部分たくさんあった。自分をよく見せるために嘘ついているのは就活あるあるですよね そんな中で九賀?はあの事件を起こした。途中までは正論かましてる感じして納得のするところもあった、、 やったことはよくないし、頭いいのなら別のとこに使え!と思っていました笑笑「就活」と「嘘」は並べて話題にされることも多く、それが受け入れられてしまっている状況。類を見ない大企業の最終選考に優秀な6人が残り、仲間としてライバルとして内定を望む。本当にいい人は就活で見破ることは不可能、これが本質だと突きつけられるよう。嘘が嘘で固められ、見える部分とそうでない部分、物事の本質を捉えるのが難しいように、その人の本当の人柄を見つめるのは難しい。ただ、人のためを思って誇張せず動ける人はいい人だと思う。私はこの本を読んで幸せな気持ちになれた。感想の趣旨としてはズレるが、6人とも好きだったな。先ずは「九賀くんのご両親、彼に一度でいいからウェルチを買ってさし上げて!!」って思った。仲良いままでいられたはずなのに…悲しいことよ。 ミステリ的には、犯人の二転三転が大変面白かった。まんまと誘導された。あらゆる伏線が綺麗に回収されていくので再読が楽しい。 そして再読して気づいたことだけど、嶌さんの好きな人って九賀くんってことだよね…。びっくり。波多野くんも、徹頭徹尾いい人なのかと思ったら、最後の腹黒大魔王でウワーッてなるし…いい意味で裏切られまくる良いお話でした!!ある企業の最終選考に残った6人の学生と、その企業の採用担当者をも混乱の渦に巻き込んだ封筒事件。誰がなんのために仕組んだのか、解き明かされていく中で見えてくる就活生のやるせない思い、採用側の本音、入社後にわかる企業の姿など、最後まで楽しめた。前半は“就活”という尋常じゃない世界で繰り広げられる頭脳戦。そこで起きる“事件”の謎が後半少しずつ明かされる。タイトルで「全員が嘘つきだ」と提示しておいて、実は…というエンディング。できすぎだと思ったけど、悪くない。はじめてオーディブルで読了。就活って本当に自分を見失うし、今だったらもうちょっと評価する側の気持ちがわかるからまっとうなこと言えたかも。準備した上で、その人と働きたいかは、結局面接官の感覚で決まる。でも優秀な人か全然会話にならない人かは、ある程度わかるよね。たとえその人の全貌はみえないとしても。この6人はみんな優秀だったしいい人だったというハッピーエンド。いい話だけどそこがちょっと出来すぎているなと思った。私も諦めず、ラベルをはらず、人と接しよう。アリバイの証明。そこがキーな気がした。久賀が、羽多野が暇とわかってたけど、他のやつは用事があったようだし、まぁ大丈夫だろうと、判断したのだろうけど、大胆な印象。 登場人物の人格に関して、悪くない印象で終わったのは好印象。 ゲーム感覚で就活用人格を作ってしまうというか、そういうところは経験ある人多いだろうし、久賀の気持ちがよくわかった。 総じて楽しかったです。一気に読んでしまった。 面接の題材が変更になる前と後で関係が崩れていく様は、とても悲しかった。 月の裏側にはクレーターがあり、私達が見ることができる表側よりも不細工。 今回面接の中で6人それぞれの裏の顔、クレーターを封筒を使って暴露されながら面接が進む。 でも結局それが全てではなく、全体の一部分であること。 確かに誰も選ばれても正解なのかもしれない。 読みながら自分自身も騙されてしまってとても面白かった。人気のスピラリンクスの就活、最終のグループディスカッションにて。何者かが持ち込んだ各人のスキャンダルによって内定者1人を選ぶディスカッションは思わぬ展開に。”月の裏側が見えていなかった”のはこちらです。完全に騙される。朝井リョウさんの「何者」は就活が怖くなったけど、これはあほらしいものに見えてくる。九賀君のせいで。結局のところ6人ともいい人だったということだから、ある程度就活も意味あるってことだけど。