三千円の使いかた。3千円で1つ何を買うか。性格占いのように軽い気持ちで読み始めたが、具体的すぎる人生収支に将来不安が高まり一旦本を閉じた。

初読み作家。リアル。身に積まされる。ルポルタージュみたい。文体は柔らかいので厭味は全くないけれども、こういうのは現実だけで十分だな~(^^;)直視しなければならない現実。活を入れるという意味では読んで良かった。美帆ちゃんがずっと主人公かと思ったら全員出て来るのね!それぞれの立場、それぞれの年代。光輝いて見える人もそれぞれ悩みありの人生。勉強にはなる。そして気付いた。私は、物語には、夢と希望を求めているんだって。それが私のリアル。きびしいことをつきつけられてしょぼんとしつつも、いま読む意味を噛みしめる一冊。家計簿は一人暮らしのときからながくつけてきた。半月分くらいまとめて書くので節約に役立っているのかは不明だけれども。前半を読みながら、家計簿書かなくちゃってずっと考えていた。世代ごとに分かれるお金の使い方が面白い。固定費はできるだけ下げるのは世代共通なのかな? 物語にもなっているし、お金の貯め方のポイントものっている一石二鳥な本でしたなんだか、先々が不安になってしまいました。。今から先、なんとなく〜しか考えていなくて、分かっているけど、目を逸らしてきた事が、全てこの一冊にありました。ペットと一緒に住める場所、マイホーム資金、老後の資金、子供達の奨学金返済など、お金にまつわる内容は勉強になりました。。 冒頭、祖母の言葉「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」で始まる、御厨家の祖母、母、娘二人のお金の話。祖母は、貯蓄はあるが、年金だけでは暮らしていけず貯蓄を切り崩して生活している。母は、自分の入院手術や友人の熟年離婚、娘の婚約によって、お金について考える。長女は、友人たちとランチに行き友人のセレブ結婚の話の中で、自分の結婚(低収入の夫)と比べられモヤモヤする。次女は、婚約相手が大学時代に多額の奨学金を借りていたことが発覚し、人生を考える。世代別のお金の悩みを知り、私もお金の使い方を考えるきっかけになった。「人は3000円の使い方で人生が決まるよ」とハッとさせられるようなセリフを手始めに、御厨家の女性達・祖母の琴子、母の智子、姉の真帆、妹の美帆が人生のある時点でお金について考え、悩みながらも自分にあったお金の使い方(自分の生き方)を見つけていくストーリー。一番好きな話は『73才のハローワーク』。年金だけでは足りないかも・・と不安を覚えた琴子おばあちゃんが、自分の「働いて稼ぎたい」という気持ちから就職先を探す奮闘記。前向きな琴子さんに思わず拍手👏"人は人、自分は自分"って割りきるのは意外と難しいものなのかも御厨家三世代のお金の話。独身、20代の美帆は、就職し念願の独り暮らし。派手ではないが何故か貯金も貯まらない。しっかりものの姉、真帆は初恋のイケメン消防士と結婚、給料は安いが娘にも恵まれ、節約しながら幸せに暮らしている。祖母の琴子は、しっかりものだが、生活資金や介護状態になったらと思うと不安に、働くことを決意。50代の嫁、智子は婦人科の手術を受けたばかり、料理をしない夫に不満だが、友人の離婚でかかるお金の話を聞き、無理だと諦める。お金を大切にしながらも振り回されず、人生を長い目でみて、今何をするべきか考える 後半は話に引き込まれて、なるほどと思いながらお勉強きぶん。あるある満載、次女の彼氏に至っては詐欺しか?世の中結婚詐欺とか働く悪いやつもいるっている教訓かと思ったけど違いました(笑)三世代の家族のそれぞれのお金と人生についての話がオムニバス形式で繋がっていきます。普段あまり人と話すことのないお金の悩みや家の事情を覗き見させてもらっているような感じがしました。経済観念の薄い自分を少し反省しました。お金のことは、目を背けず、前向きに向き合っていくことで安心な将来に繋がるのかなと思いました。読み易いのでサラッと読めます。3000円からみえてくる物語。昔大学の授業で、海外のある地域では金銭よりもナマコやバナナが価値があると学んだ。その時世界は広いなと感じたけど、この本はより自分の身近な6人の「金銭感覚」というより「生き方」を知れて、もっと世界は広いと思う反面窮屈だとも感じた。「いつ何が起きたとしても対応できるように準備しておく」がもっとも印象に残った部分。金銭的側面だけでなく、スキルや哲学の側面にも通じることだと思う。 今取り組んでいることの脇で、直近では関係ないことにも興味を向ける習慣をつけようと感じた。 実生活にアウトプットできる、私の中では実用書のような素敵な作品でした。生きていく上で、世代ごとにぶつかるであろう問題を、お金を絡めて、リアリティ満載でストーリーにしてくれている本です。 リアリティがありすぎて、これから生きていく中で、こんなにも大変なことに向き合っていかないといけないのか…と途中で暗い気持ちになってしまったのですが、だからこそ、今のうちから現実にしっかり向き合って生活していこうと思いました。 まずは1日100円の貯金から、、 お金と人生は切り離せないので、自分なりの向き合い方を見つけていかねば、、 今の私は真帆の生き方がすごく響きました。幸せの物差しを決める時、周りの人の幸せを参考にしてはいけない。 稼げるお金の範囲で、幸せな世界を創造して自分を苦しめない程度の節約をして生きていこうと思った。連短6作。一軒家で保護犬を飼うことを目指し節約を始めた次女美帆(24・預金30万円)。目減りしていく預金に危機感を覚え就活を始めた祖母琴子(73・1千数十万)。元証券会社勤務でプチ稼ぎ・ポイ活・祖母や両親宅でのギャング活動に励む専業主婦の長女真帆(29・600万)。子宮体がん手術退院後、家の事に無関心で家事を一切しない夫と新たに向き合う母智子(55・100万弱)、他、愛すべき最低男、祖母琴子の男友達小森安生の話と、最終話は美帆と奨学金550万を背負った恋人翔平の話、母親に対しての呼び捨てにビックリした。20代後半既婚子持ち長女、20代前半独身二女、50代母、70代義母が、主人公となる連作短編集。人と比べると羨ましくなったり、ざわざわしたりする気持ちは多少分かるが、自分が子育てしていた頃はそこまでお金の事を考えて来なかった。機会あれば、離れて暮らす息子娘とも、話題に出せたらと思う。『固定費の見直し』『8✖️12(←絶対無理だけど)』の話は独身娘にも話したい。結婚したい相手に奨学金550万の借金返済がある話は、もし自分の娘にそんな事がと思ったら…とゾワっとした。70代義母の前向きな生き方が良かった。お金の話以外のところ、特に結婚についてのいくつかの話でちょっとしんどくなってしまった。  翔平も安生も無理だった。こういう人と結婚して困ってるという話があるあるすぎて… でもどうなる?どうなる?と面白くて一気に読みました。多分いくらあってもお金は足りないんだろうな。 今のうちに自分のキャパの中で上手くやっていく力をつけたい。 大学を卒業するまでに100万円貯める。 家計簿をつける。次々と出てくる悩みたちが実際に自分の身の回りにもありそうと思わせてくる。 おばあちゃんが家族の幸せを願いながらも商売上手で、こんなに格好いいお金の使い方をしてみたい。それとは別にお相手の両親から無心されないか余計な心配までしてしまった。一言で表現するなら利己的、そう感じた一冊だった。 物語はある家族の連作短編集。 お金という、欲に直結するテーマの影響か、登場人物達にあまり共感を抱けなかった。 過去に飼っていた犬の世話をきちんとせず、後悔が残る形で別れを迎えてしまった主人公。自らの心の傷を癒したいという思いから、保護犬を引き取るため節約を決意する。 美談なようだが、ひどく利己的な思いとしかとらえることができなかった。 どうも問題解決の方法と価値観が自分とはマッチしなかった。 お金とはなんだろう。 欲を満たす道具か、未来を作る原資か。 金銭面で支え合うことができる家族っていいな。3千円で1つ何を買うか。性格占いのように軽い気持ちで読み始めたが、具体的すぎる人生収支に将来不安が高まり一旦本を閉じた。それくらい身につまされた説得力ある数字たち。独身1人暮らしの孫、夫を見送り1人暮らしの祖母、人生のステージによる異と同。解説で垣谷さんが書かれていた家計経済の格差もポイント。通読して人を分けるのは金額でも価値観でもなく、お金に対する姿勢なのだと強く思った。特に面白かったのは第2話。銀行金利で小金を稼ぐってあったなと懐かしく、年金以外の収入に心弾む場面が印象的。ヌケとツメのバランスが絶妙。