木曜日にはココアを。色んな人が色んな個性や感じ方をしていて違う人生を歩んでいるんだなと改めて気付かされました。

今まさに必要としていた、癒しの本。 色がテーマとなり、美しくて、優しくて、愛のあるお話たち。 最初の1行で、もう引き込まれた。とても読みやすかった。 情景が浮かび、思わず笑顔になったり、涙が溢れたり。 そして絶妙に、12作品が繋がり、時計のように最初のところに戻ってきて、実は最初と最後の話の主人公がお互いに恋をしていて、しかもこっそりつけた呼び名が同じで。なんとすごい。秀逸。マーブルカフェのワタルが恋してるココアさんから始まり戻る優しい物語。いつものココアさんの席に座っていたのはきまじめな卵焼きの人。幼稚園のえな先生の従姉妹のマコちゃんはシドニーに留学したココアさん。理沙にターコイズブルーショーツをプレゼントした泰子先生。理沙が出会った老夫婦はショーツのデザインしたヒロコさんことピーちゃんのご両親。緑の画家優さん。オレンジのラルフさん、魔女シンディと同じクラスにいたマコさん。シンディの師匠グレイスは泰子と幼馴染の翻訳家アッコと文通していた。マコとメアリー。どこどこ? 大好きな本になった。癒しが欲しいとき、落ち着きたい時、心を解きたいとき、読みたい一冊。“半世紀ロマンス“の老婦人のお話や“カウントダウン”の緑色を描くためシドニーにやってきた女性のお話がものすごく好き。不思議な出会いが良かった。「マーブル・カフェ」の雇われ店長、ワタルくんとココアさん(マコさん)の関係がどう変わったのか想像するとほんわかと穏やかな気持ちになる。青山美智子さんの小説はアンソロジーで短編一編を読んだきりでほぼ初読み。 川沿いの桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まり、東京とシドニーをつないでいく12色の連作短編集。一つ一つのストーリーがどこかでつながり、それぞれの日常の出来事や言動が他の誰かの気持ちをほんの少し軽くしたり、温かくしている。本当にココアのような温かでほっとできるお話ばかりでした。読後、表紙を見るとさらにほっこりしてまた読みたくなる。ちょっとだけバッドな部分も欲しくなるほどのハッピーなまとまり具合にどっぷりとは入り込めず…。ほっこりが読みたくて一気読み! 青山さんの全てが繋がってるストーリー、 ちょっと非現実的だけど、リアルもそうかも、って思わせてくれる 好きな場所で、好きな景色を、好きな人と見て、好きなことを話す。 私は今まで、そんな大切な願いに対して、どこか臆していたような気がします。 でも、思ったときに進まなければずっと止まったままで、 それどころか、その願いは果たせないうち気持ちごと消えていってしまうかもしれない。 このフレーズと、最後の一章が好き。小さなカフェに関わる人達の連作短編集。嫌な人が登場しない優しいお話でした。登場人物が少しずつ繋がって、最後は最初に登場したカフェに戻ってくる。こっそりお互いをココアさんと名付けていた二人は、きっと幸せになるだろうと思いながら読み終わった。 何回もボロボロ泣きましたが(笑)「月曜日の抹茶カフェ」を先に読んでしまい、前作を手にする。マーブルカフェに自分の居場所として訪れる女性。カフェに訪れる人々の話かと思っていると場所がシドニーに移ってしまい戸惑い、気になって読み進めると額の真ん中にほくろのあるマスターが登場してやっと全てがつながり、翻訳家になった彼女の居場所も納得でした。 話によっては、もっと詳細に背景を知りたい!と思いました。 各話が繋がっていて、何のことだろう?誰のことだろう?と探すのが楽しいです。どの話も感動的でした。人生で誰とどのように関わったかは大切。特に仕事に一生懸命生き家事が苦手な女性と旦那さんの話が素敵で泣けました。自分ではだめだな、できないなって思った料理が子供から「あのね、菜の花畑みたいなの。すっごくきれいでおいしそう!」って言ってくれた言葉が印象的。旦那さんからも「がんばったね。素敵なお母さんじゃないか、ちっともダメじゃないよ。そういうまじめで純粋なところ、好きだよ」の声かけも素敵でした。また友人と喧嘩をした女性の話も共感しやすいところがあった。「昔からこうだった。いつも悩んでます一章あたりの頁数が少ないので大変読みやすいです。 12章まであり細かく展開されています。 マスターを通じて繋がっているこの作品面白いです。 マーブルカフェ雇われ店長から始まり店長でおわります。 ハンカチを拾ってあげた彼は実在するのか、するなら続編に登場するのか期待します。青山さんは『猫のお告げは樹の下で』を先に読んだけどこちらがデビュー作。1杯のココアから始まる12の連作短編集。『猫の~』を読んだときも感じだけど心癒される優しい話だった。ココア繋がりの1番目と12番目の話と、2番目、3番目の話が好きだった。安っぽいケータイ小説みたい。無駄な空白行があって癇に障る。商業の小説なら商業の小説らしく、文章で間を表現しなさいよ。自己満足じゃないか。タイトルと表紙でカフェで起こる色んな群像劇かと思ったら、カフェが全然出てこない。舞台のほとんどはシドニー。なのにシドニーの必要性も皆無。予約してからどれくらい経ったかしら…何度か買おうかとも思ったけれど、なんとなく予約を待てばいいやとついぞ買わずにやっと読了。幸せと幸運の輪が繋がっていく感じね。もう少し素直ならふわっと良い気持ちになれたのかもしれない。噛み合わない歯車で幸運リンクから外れてしまったその他大勢な気分で、しょっぱい。おはなしはステキです、わたしは含まれないので。そんな疎外感を強く感じるのはひねくれちゃってるからなんでしょう。表紙のミニチュアがとても好きです。 ちょっとしたショートショートをどうにか一つの話にしたくて、無理矢理人物を繋げてリレー形式にしたとしか思えない。急に緑の化身の青年が現れたり、前世の話し始めたり、ファンタジーも混ぜ込まれて失笑した。 最近こんな作家ばっかり。しょうもな。好きな方ごめんなさい(。-人-。)カフェを訪れるお客さんたちの物語かなぁと思いきや、カフェの店主の物語から次々と枝分かれしてゆく様々な人たちの物語でした。誰かは誰かの人生を彩っている。登場人物それぞれの繋がりがあたたかかったです。隙間時間にサクッと読めるので、またほっこりしたい時に読み返したいなと思いました。 。気づきと言えば青山さん。縁と言えば青山さん。どこかで誰かが繋がっているし脇役だと思ってた人も自分の人生では自分が主人公。そんな話が好きだけど…今回はあまりにも話が出来すぎで、ある意味絵本みたいな話だなと、自分には合わなかった。絵本と割り切れば評価は高いけど小説としてなら…(-ω-;)ウーン サクッと読める連作短編。12話。『猫のお告げは樹の下で』『赤と青とエスキース』を先に読んだのでデビュー作ってこんな感じなんだ、と思ったのが正直な感想。(;^◇^;)ゝ本当に癒された。次は誰の物語になるのか予想しながら読んでいた。最後にココアさんとココアさんの物語が繋がるのは感動したし、二人の未来を想像すると凄く幸せな気持ちになる。今後この作者さんの作品をどんどん読んでいこうと思う。とあるカフェから始まる東京からシドニーを繋ぐ連作集。たまには悪役や過酷な話の出てこないほっこり平和な物語もいいものだ。最初のカフェの店員の恋物語が最後にちゃんと実る大団円の素晴らしさたるや。よかったね!と言いたくなる。きまじめな卵焼きとのびゆくわれら、あなたに出会わなければが好きなお話でした。アルバイトの男性の人柄が素敵で、最後にココアさんと思いが通じ合った時は「よかったね!」と思いました。12個のホッコリする話を集めた短編集。それぞれの登場人物が繋がり合ってる縁が不思議で、個人的には希望や夢を感じる。キーとなる色があり、色彩豊かで感受性豊かな表現が多い。「月曜日の抹茶カフェ」も読んでみたいと思う。ほっこりしました。人をつなぐMasterが色んなところで人を導いている、色んな人が色んな個性や感じ方をしていて違う人生を歩んでいるんだな〜と改めて気付かされました。オレンジが好きです。『温かい赤と元気で明るい黄色が混ざった色』だから。それぞれ色があり、なぜその色が好きなのか、というのも人それぞれ違う。でも全部が違うわけではなくて同じ部分が誰にでもあって、それを大切にできる人でありたいと思う。カフェから始まる、各人のストーリー。それぞれが微妙に繋がっているけれど、最後にカフェの話に繋がって、心が温かくなった。互いにココアさんと呼んでいるのは、気持ちが弾んだ。 特に老夫婦と画家の話が好きだった。