子宝船 きたきた捕物帖(二)すごくすごく面白かったのですがものすごくエグい事件が起きてびっくりしました。犯人の動機も酷いしやりきれない

文庫(文箱)売りの北一と湯屋の釜炊きの喜多次の二人が、事件を謎を解き明かす。「ぼんくら」「日暮らし」に出てきた政五郎が大親分となり、「おでこ」こと三太郎がおじさんになり妻帯していたっていた。旗本・椿山家の「三男」・栄花と千吉親分が生前「自分の跡目は誰にも継がせない」といった真意は、「岡っ引き」の介在しない真っ当な調べが行われるようになってほしいという願いだった。謎の眩暈に悩まされた天野屋が他所に移り、そのあとに入った弁当屋の親子三人が毒殺された真相を探る過程で、喜多次の出自について少しだけ明らかになる。シリーズ第2作。北一を取り巻く登場人物も増えて、にぎやかになってきた。他シリーズで活躍していた政五郎やおでここと三太郎も登場。今回は七福神の宝船を描いた絵をめぐる騒動と、弁当屋の一家毒殺事件に北一が巻き込まれる。欅屋敷の若君が実は美女だったりという謎も交えつつ、ひたむきに事件に立ち向かう北一の成長が著しい。今回は喜多次の出番が少ないなと思っていたら、最後に活躍。後半に登場するサイコパス的なお蓮はすごい存在感で再登場するのか興味深い。深川人情ものの集大成的な雰囲気で、今後が楽しみなシリーズになってきた。子宝に恵まれると評判の宝船の絵。しかし子を亡くした家の宝船の絵から弁財天が消えていたと大騒ぎ。関わり合いを持った北一が、絵を描いた酒屋へ行ってみると。シリーズ第2弾で「桜ほうさら」に加えて「ぼんくら」の政五郎とおでこが登場し懐かしく、行く末も分かって良かった。捕物要素は薄くて北一はまだまだ頼りないけど周囲の人に恵まれて少しづつ成長していくほんわかとした雰囲気が良い。亡き親分の意向もあり従来の捕物帖とは違う形になりそうな感じだけど、最終話の女性は生涯の敵役としてシリーズのキーパーソンなのだろうか。どうやらこの物語は「ぼんくら」の時代から少なくとも30年は経っている設定のよう。おでこは八丁堀の七軒町の元質屋の土蔵を改築した家に住んでいる。大人になって御番所の物書同心の助手として採用され25年が経つ。なんでも測るくせのある友達・弓之助は、長崎へ算術を学びに行き、学者になってしまったらしい。政五郎親分は銀髪の大男、昔から本所元町でおかみさんに蕎麦屋をやらせていた。この蕎麦屋が出汁がたいそう旨くて大繁盛し、暖簾分けした店も数店ある。そこからの上がりだけでも十分暮らしていけるようだ。子を亡くして立ち直れない母、何人もの人を殺めてもケロッとしている女、3つの話は繋がっていた。北一は、少し成長し、喜多次の素性も僅かに明かされ、栄花様も登場して、どんどん面白くなる。続編が楽しみ。きたきた捕物帖シリーズ2巻。独立して千吉親分の朱房の文庫を引き継いだ北一。亡き親分の奥さんやおみつ、差配人の富勘、欅屋敷の新兵衛に栄花殿、それに釜焚きの喜多次…と北一の周りには頼もしく力になってくれる人がたくさん。それもきたさんの人柄故なんだろうなぁ。他シリーズでお馴染みだった、おでこがあんなにも大きくなっていてびっくりしたし、政五郎親分がまた渋く更に格好いい人になっていて、久しぶりに会えて嬉しかった。まだまだ続きがありそうで楽しみです。なんと、おでこちゃんがすっかり立派(?)になって登場。茂七、政五郎、千吉と続いてきた岡っ引きの系譜も改革の時を迎えているようだ。北一はまわりの期待が大きくて大変だね。ところで、ここらで宮部みゆきの全時代小説相関図を誰か作ってくれないかなあ。早く返却したくて、前作の復習もせずにこの本に入ってしまい、読了後に桜ほうさらから再読するほど入れ込みました。  他の作品から続けて登場する富勘長屋の面々、治兵衛さん、おでこちゃん達、今シリーズの喜多さん、新登場の若様「栄花」。若様はこれからどんどん中心人物になるのかワクワクします。  七福神の乗った宝船の絵を巡る事件、お弁当屋一家殺人事件に、北一が周りの人のぽつりと漏らす一言をちゃんともらい受け、事件を解明しようと奮闘・成長する。 人の心の闇が犯罪の出どころなんだと、宮部さんは今回も教えてくれた。前作を思い出しながら読む。今回は北一に絵を提供する若君栄花が姿を現す。本人は男子と名乗るが美形で身体の鍛錬を怠らず北一を驚かす。テレビドラマぼんくらに出ていた記憶力の天才おでこが登場楽しい。毒殺事件に関わる北一が非力ながらも周りの人が思わず手を貸したくなる情けなさが彼の力でもある。彼等の助力を借りて性悪女を捉える。船での搬送喜多次が頼りになる。お蓮はあのまま沈み海の藻屑となったのか。北一は芥子粒の信用を得て岡っ引きになるのかな?おかみさんはどう彼を導いて行くのか。このシリーズなかなか味わい深い。きたきたシリーズ第2弾。おでこが出てきた!でも年取ってた。結婚してた。奥さんだれ?そして弓之助は数学者として長崎に行っちゃってた。大ショック。井筒家はどうなったのよー。本筋よりそっちが気になってしまったよー。まぁ、それはおいておくと、北さん、少しずつ成長してるね。不条理なこと、たくさんあるからねぇ。若様は女性だった。栄花様の謎も気になるね。千吉親分が次代を決めなかった理由も判明。悪い岡っ引き、たくさんいたみたいだからなぁ。事件自体は、なんかもう腹立ってやり切れないなぁ。『文蔵』2020-21+書き下ろし。謎解き×怪異×人情の捕物帖シリーズ第2弾。江戸深川で起こる不可解な事件に2人の「きたさん」が立ち向かう。①子宝船、②おでこの中身、③人魚の毒。①宝船の絵から、弁財天が消えた。幼子が亡くなったのはそのためという噂が流れる。朱房の文庫の北一と長命湯の釜焚きの喜多次、2人の「きたさん」が謎解き。七福神のための30個の文庫を一晩で製作きたきた捕物帖シリーズ2作目。宮部さんのライフワークというだけあって、1作目よりさらに世界が広がり、登場人物の造形が深まり、まだまだこの先を期待させてくれる。時代物をたくさん書いてきた宮部さんだけあって、茂七親分-政五郎親分-おでこ-と世界をつなげてきてくれたのが嬉しい。今後北一がどんな事件に立ち向かい、周りの人たちの応援を受けてどんなふうに成長していくか、そして気になるあの人たちの秘められた過去が明らかになる日を楽しみにしながら新刊を待ちたい。「おでこ」ちゃん!職を得てから25年経ってるんですね。奥さんもいて…。 容疑者を逮捕して責め立て、自白に頼って有罪率99.8%の現代?明治維新で警察体制は一新されたものと思っていたけれど、精神性が引き継がれているということなのでしょうか。タイトルのめでたさと表紙ののんびりしたイラストに騙されないでね。人の心の恐ろしさ、厭らしさがぎゅぎゅっと詰まった本でした。北一は成長しているけれど、十手持ちになるのか、ならないのか。覚悟があるのか、ないのか。周りには良い人ばかりが集まってきてはいるけれど心配だなあ…私は文庫屋がいいと思うけどな。結局村田治兵衛の件と男装の若様の詳細は次巻持ち越しのよう。その後のおでこに会えたことが嬉しかった!