マイクロスパイ・アンサンブル。失恋した社会人の若者、いじめられていたところをスパイに助けられた少年…猪苗代湖を主に舞台に物語は進む

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それぞれが少しずつリンクしていて、最後の最後にまとまる感じ。伊坂作品を読んだぞ!という満足感でした。ふわふわとしたファンタジーの世界。門倉課長が素敵な人でした。音楽フェス向けの小冊子をまとめて小説に仕上げたというちょっと変わった感じですが、それでも伊坂さんらしい物語。失恋したばかりの社会人と元いじめられっ子の2人の世界が交錯していきあたたかな気持ちになりました。音楽フェスの曲を知ってたらもっと物語を楽しめたと思います。伊坂作品では毎回心に響く言葉があるんですけど今回は「過去に戻ってやり直すことはできないですけど、嫌な場所に行って上書きすることはできますよ」これは自分自身の経験でそうだなとおもいます。1回では無理ですけど何回も何回も。時間と人の気持ちはどうにもならない。けれど、言い換えれば、時間と人の思い以外はどうにでもなる…。楽観的な考えだけど、思うようにいかない人生でもなんとかなりそう…と、肩の力を抜いて楽しめるだった。複数の異なるストーリーかのようで、じんわりと重なるように奇麗に進んでいく 伊坂幸太郎さんの凄さを感じる 短編をまとめたものなので、終わり方がとても美しいわけではないが、ところどころにちりばめられた美しい言葉たちが読んでいると心地よい 「たいがいのことはまたもとに戻る、やり直せるんだからな」この本が生まれた経緯を知ると、「あぁ」と納得できるような。あまり深さは感じなかった。 「日本三景」には早々に気づいたけれども、それだけにしないあたり作者の矜持か。 伊坂幸太郎さんでスパイとか言うと、また怖い人達の話かと思えばそうではなくて、ファンタジーだった。 マイクロな世界とこちらの世界。 マイクロといっても昆虫サイズのようだけど。 でも実は同じ世界。 揃うと扉が出てきて行き来できるらしい。読んでいる途中でそういう話ね!と予想がついたけど、3つ偶然集めるのとか、マイクロ世界と通常世界でのリンクとか楽しく読めました!伊坂さんらしい話ではあるものの、なんかちょっと違和感を感じながらの読書。あとがきで猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために毎年書き続けた短編を纏めた1冊だと知った。太字の歌詞はTheピーズTOMOVSKYの歌詞だと知って納得。なんか伊坂さんの言葉とは違ったから。とは言え人生つらい事やうまくいかない時もあるけれど、「知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり。」そんな小さな希望めいたものが人生にはあるんだよと教えてくれる優しさを秘めたお話だった。面白かったけど、伊坂さんは短編より長編の方が好きだな~となった一冊。いつものような伏線がするする回収される…という話では無かったように思う。最後のページの理解が難しく、結局世界は色んな層に分かれていて(蟻くらいの大きさ、昆虫くらいの大きさ、私達と同じ大きさ、それよりももっと大きいサイズ)、それぞれの世界が時々干渉しあって助け合っている…という認識でいいのかな。世界観を説明するだけだと思っていた最初の昔話が作中で繋がったのは驚いたし良かった。一番読んでいてワクワクしたのは1話目。先生はどうなったんだろう。幸せな気持ちになるお伽噺のような小説でした。門倉さんが送ったお金で助かった少年に出会ったところでは涙がハラハラとこぼれ落ちました。人は見かけによらないもんです(笑)どこかの誰かが幸せでありますように。早く戦争が終わってウクライナの人々にも幸せが戻ってきますように。カマドウマ早速検索しました。伊坂さん、やっぱり大好きです‼️一年ごとに変わっていくし、あっちの世界や、こっちの世界など、不思議な感じで進んでくんだけど、最後は、みんな幸せになってればいいなぁと。 不思議な世界のお話でした。2015年夏から開催されている猪苗代湖での音楽フェス「オハラ☆ブレイク」で配布された小冊子が連作短編集として出たもの。時折歌詞が覗くけど、よくわからないのでSpotifyで探してみたり。天野さんが、課長のマグカップをヤツにかぶせてからのシーンを想像してしまってクスクス笑ってみたり。リアルと非リアルがまぜこぜで面白かった。あとがきでこの本が書かれた経緯について知ってなんとなくの違和感と本の薄さが腑に落ちた。まあこちらも伊坂作品に対する固定観念みたいなのがあるから、うまく楽しめなかったのかな。音楽フェスに参加していたらもっと違う感想だったかも。なるほど、音楽イベントで配られた小冊子をまとめた話なのですね。TheピーズTOMOVSKYの歌詞が随所に散りばめられて、曲を知っていればそれが効いてくるのでしょうが…なにせ知らないもので、私にとっては薄味といいましょうか、いまいち盛り上がりに欠けました。ファンだったらよりワクワクしたでしょうね。登場人物の名前に親近感(自分の旧姓とか!)を抱いたものがあっただけに、残念な気持ちに…猪苗代湖、子供の頃泳いだことあったなぁ。音楽ってすごいよね。ソラニンとかオドループとか音だけで不思議と身体が揺れるのに、歌詞まで届いてきたら最高だもん。『僕の大好きなあのヒトがちゃんと幸せだったらいいな』素敵な歌詞たちと共に、蔑まれたり失敗したりした人生を変えていく。変わっていくのは肉体だけではない。精神もだ。音楽イベントで配布されていたらしいけど、毎年読めていたらもっと楽しそう。読後すぐTOMOVSKY『希望の星』を聴いて、本の彼らを思う。展開にドキドキしながらも軽快で、人や自分についての認識を考えさせられる伊坂さんの作品やっぱり好きだなぁ。これは、どうしよう、読みきれないかも…、と伊坂さんの作品で初めて挫折しかけた。それでも何とか読み進めていくと後半はもう一気読み。実在するともどかしく感じてしまうかもしれないけど、門倉課長に癒されました。幸せに生きることは難しい、でも幸せを感じることはできる。どこかの誰かが幸せでありますように。笑っていられますように。200ページもない短い(連作短編集)作品。福島県猪苗代湖で行われている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった幻の作品。雰囲気はいいのだけど、今の自分にはあまりハマらなかった。音楽フェスの雰囲気ありきなのかもしれない。久しぶりの伊坂作品。小さい人と大きい人のいる世界。でも実は、もっと小さい人ともっと大きい人もいる!? こんな話を気楽に書けちゃうのがすごい。 そして、伊坂さんにこれでもかと褒められているトモフスキーもすごい。歌詞も絵もとっても良いほっ、不条理。誰も知らないような小さな世界の出来事と隣にあるような会社の出来事がぐるぐる。猪苗代湖良かったなぁ。あそこが舞台ならありあり。そこで思い浮かぶか門倉課長。結構貴重な存在だったりしてね。いい感じのキャラクターだったもんね。そうそう。さらさら読めた。猪苗代湖が舞台ということでとてもイメージしやすかった。ファンタジー系はそこまで好まないけれど伊坂さんのは面白くて読みやすいので好き。今回も好きな言葉が沢山。「時間と他人の心、それ以外は、どうにでもなりますよ」「プライド?そんなものなんの役に立つ」暴力を振るう父、いじめられっ子から逃げるところを秘密情報局のスパイ、エージェント・ハルトに救われた少年はその後同じくスパイに。一方エンジンついてないグライダーと揶揄され失恋した松嶋、ようやく入社した会社でも失言でーどういう世界線なのか理解するまで私もエンジンかかんなかったけど(笑)。偶然揃ったら現れる不思議現象。いらない小ネタかと思った善意も見事に回収してて流石だなぁ…。