自由研究には向かない殺人。主人公ピップがとても賢く観察力推理力に優れていて魅力的でした。また彼女の優しさ物事を常に平等に

自由研究で5年前の少女失踪事件を調べる事になったピップ。その事件で犯人とされ自殺したサル。この事件を調べれば調べるほどサルが無実だったのではという疑問が芽生えてきます。サルの弟ラヴィと一緒に調査をする事になるけど、2人の調査方法が現代的で面白かった。クラウドにバックアップをとったりSNSの鍵を解除したり現代ならではの方法ですよね。基本関係者への聞き取りがメインですが、ここぞという時には大胆な行動をとるからドキドキしました。犯人は最後までわからなかったし、最後にもうひと山あったのが良かった。続編にも期待。主人公の正義感は多くの人の共感をよぶと思うし、彼女の捜査を応援したくなります。小さなコミュニティの中で、知り合いの秘密の顔が次々に明らかになっていくのも象徴的で面白いです。ただ文学的要素は少なく、謎解きへ興味だけに引っ張られて読んでいたので、展開がまどろっこしく感じてしまいました。。。後半にかけてめちゃくちゃ面白くなる…! ラヴィがとにかくかっこいい。 タッパーでチキンカレー持ってくるシーンが本当に素敵。これがデビュー作とは。二転三転する展開に振り回された。どいつもこいつも怪しいのよ。ピップが結構危ない橋を渡るのでその度にヒヤヒヤした。事件の決着も納得だし小説としては面白かったけど、罪を犯した人間はみんな償うべきかもしれない。ピップが同情出来るかどうかで判断したらダメよ。とはいえ好きな作品です。ラヴィとのコンビも良かったし、続編にも期待。高校生のヒップが自由研究で、17歳少女の失踪事件を調べるお話。ヒップにとってヒーローのような存在だったサルが殺人の罪を期せられたのは何故か。真犯人は誰なのか。ヒップはサルの弟ラヴィと共に真実を知るために奮闘します。ヒップは行動力あり過ぎて危なっかしくてハラハラしましたが、楽しく読みました。読み始めは、少し読み難く感じましたが、少し進むとあっという間でした。翻訳小説に苦手意識があったがこれはスルスル読了。行動力のあるが故に少し危なっかしい主人公ピップの行動のその先が気になるのと、中盤に登場する脅迫状によりそれまで場当たり的に調査していた冒険譚のような雰囲気がガラリと変わり緊迫感のある様相になるので飽きずに読めたからだと思う。解決編ではついに犯人が…⁈と思ったのにまだその先があって…⁈と最後までドキドキハラハラさせてもらった。続編も絶対読む。読みやすかったので同じ方に翻訳してほしい…!大切な人であるサルを喪ったピップとラヴィだが互いに大切な親友を得たと思う。なんだ?この爽やかさは、晴れ晴れした気分は。一冊の本から思いがけないプレゼントを貰えた気分。主人公ピッパの突き抜けた心の強さ・好奇心・無謀とも言える勇気・フェアネス精神。その家族も最高で、正しく全うな家族のかたちがある。サルの母親が発した言葉には涙してしまった。最後に残った謎の解答は悲しいものだったが、著者はピッパとカーラの関係にも救いを著して記してくれていた。至れり尽くせりである。人を信じること、またその人を信じた自分を信じる力を私も持ちたい。面白かった!図書館本。主人公ピップが自分の住んでいる町で起きた女生徒失踪とその彼氏が自殺した事件を学校の自由研究でテーマに取り上げ真相を暴いていく。被害者の家族や親友など巻き込んで、取材形式で物語は進んでいく。ただ話の中に人種差別やドラッグ問題など絡んでおり日本とは違う環境下であると知らされました。面白かった。途中何度もピッパ、無茶するな!と保護者目線になるくらい主人公が行動力!の人だった。カーラとナオミのその後が心配なんだが続編で触れられるといいな。ピップが大胆を通り越して無謀なほどの行動力で事件を解決。ミステリーというより冒険小説に近い作品。スリルたっぷりのストーリーとテンポの速さのおかげで、読むのに時間はかからなかった。こんなに読みやすい翻訳小説読むのいつぶりだろう… 翻訳された服部京子さんには色んな海外小説をどんどん手がけて欲しい!!ホントに面白かった。 主人公のピップの底抜けの明るさや行動力にグイグイ引っ張られて読み進めた。途中でピップの無邪気にも見える捜査が進んでいく中で、こんなに明るいまま殺人事件を追い続けることはないだろうな、どこかでピップが大切にしているものを失って、それを乗り越える展開があるだろうなと思っていたら、やっぱり起きてしまった。特にピップとラヴィのやり取りは永遠に続いて欲しいくらいに楽しい。本屋大賞2022翻訳部門第2位。登場人物が多いので大変でしたが、中盤からは一気読み。高校の自由研究で地元の殺人事件を扱うという設定のおかげで、警察や探偵が追うミステリーとは違う雰囲気になっています。関係者にインタビューするごとに真相に近づいて行く展開が、わかりやすくて読みやすい。ちゃんとラストまで真相を引っ張ってくれました。事件解決で終わりじゃなく、報道のあり方や、差別、偽善、色々突き付けてる所もよかった。唯一モヤモヤする点。ひき逃げの被害者だけ可哀想じゃない?犯人に責任問えないままなんて。5年前に起きた少女の失踪事件を自由研究で調べることにした高校生のピップ。交際相手の少年が彼女を殺した後に自殺したとされていたのだが...創元推理文庫のYA小説は個人的には楽しめないものが多かったのですが本書はかなりリーダビリティも高く、且つ二転三転するひねりも効いていてサクサクと読了できました。恣意的に真実を語らない証言者や何者かの脅迫文も届き「自由研究」が頓挫しそうになっても「真犯人を見つける」というピップの直向きな想い。自分が忘れてしまった「純粋さ」をふと思い出させてくれた...そんな作品でした。読みやすかった。インタビューは対話方式で書かれているため重要な部分が読み取りやすく、冗談を交えながら主人公たちは会話をするため雰囲気として暗くなり過ぎないのが良かった。深夜の洋ドラ見ているように何もわからなくても途中からでも十分に楽しめると個人的には思う。ミステリというと不幸が数珠つなぎになっているようなストーリーばかり読んでいたが、明るく締められていてよかった。自由研究に近所の五年前の知り合いの殺人を取り扱う青春もの?分厚いが読みやすい。結構な行動力でサルの無実を突き止めるがこれ犯人が今も余計な行動してなければ真犯人まではたどり着けなかったな。PCや携帯の使い方はうまい。真面目で賢い女子高生ピップが、自由研究として5年前の失踪事件の解明に取り組む。ピップの書いた地図やメールのやりとり、手帳のメモなどが要所要所で挟み込まれて読みやすい。事件も二転三転して最後まで飽きない。しかし、こんなに賢いピップが、キャンプの寝袋と学校のロッカーに脅迫状を入れられるのはとんでもなく身近な人物やと分からへんなんて…。高校生のピップは、5年前に自分の町で起きた殺人事件を自由研究の題材にする。行方不明になったアンディの殺人者はボーイフレンドのサムだったと警察は公表したが、ピップはそれを疑う。真相が結びついていくにつれ、未詳人物からの脅迫も過激になってくる。ピップは賢くて勇敢な少女だと思う。一方で、責任を背負いすぎている。犯人はあの人かな?それともこの人かな?と推理しながら読んでいたが、展開が早くて複雑で、頭の中は常にフル回転だった。おもしろい読書時間だった。面白かったがYA物っぽい。ラビィとの進展の遅さとか、やたら親友が出てくるところとか。私は特に根拠なくエリオット先生ではないかと思ってました。「印刷イメージを保存」にチェックしてのは、ワード家だけだったので、あとで使わないと無駄な伏線になってしまう。しかし人のプライバシーについてはどう思ってるのか感あり。リトル・キルトンってどこにある設定なんだろう。まあ南だろうな。リトル・キルトンにあるグラマースクールに通う17歳のピッパ。彼女は自由研究で五年前この町で起きた当時17歳の少女アンディの失踪事件を取り上げ、犯人とされ自殺したサルの無罪を証明するため関係者達にインタビューを行っていく。殺人者の弟とされ世間から中傷を受けたラヴィと共に探っていくが…。容疑者と上がってくるのはピッパ自身とも交流がある人たちも。ハラハラする展開に止まらない。犯人の動機は、許されないけどそれに至るまでの理由を知ると辛く苦しい。けどピッパが調べたことでラヴィの家族は救われたんだな。続編読みたい!