西の魔女が死んだ。友人関係に悩み学校に通えなくなったまいが外国人であるおばあちゃんの家で生活する物語。

お花や鶏、ジャムを作るシーンからのどかな自然を感じられ、おばあちゃんとまいの、のんびりしたやりとりに癒された。 おばあちゃんが教えてくれる魔女修行の内容は、当たり前だけど私たちが普段忘れてしまっていることの核心をついていて身に染みた。 P57の『人の注目を集めることはその人を幸福にするでしょうか』という言葉が胸に刺さった。 日々生活していく中でインスタYouTube TikTokなど注目を浴びたら凄いみたいな私の中の概念が崩された。 幸福とは何か、考えるきっかけになりました。 何度も再読したい一冊。名著を再読。タイトルはあれだが、ファンタジーではない。魔術や錬金術といったものの根幹は、出来ないことを出来るようにする、である。それは決して非科学的な話ではない。作品を通じて、「自分で決めて、自分で動く」がテーマにある。これは本当に大事だと思っている。これは、正しいとか間違いとかそういう話ではなく、意思の話。情報過多の世の中、なかなか難しいことだが、自分はどう考え行動するのかを大事にしたいと思う。中学での人付き合いを面倒になってこじらせせ、登校拒否になったまいが、田舎に住むおばあちゃんと暮らす話。日々のやらなければならないことの繰り返しの生活の中で、おばあちゃんの姿勢や言葉からまいは思い込みや怠惰な気持ちを少しだけ成長させる。ページの使い方に余裕があって読みやすい。中学生向けの推薦図書として挙げられるが、はたして流されずに考えて行動する一助になってくれるか。久しぶりの読み直し。サンドウィッチやジャムを作ったり、紅茶を淹れたり洗濯したり、お布団整えたり、日常のシーンが、大好き。「まず早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」おばあちゃんのこの言葉を舌頭千転すると、元気出るタイトルが本当に強烈。東洋ならぬ“西”の魔女(全然バレーボールとは無関係だけどね🥲💦)。サブカル好きにはたまらんワード“魔女”。“死んだ”というあえての過去形。全部の言葉選びが最高!単純でいて物語の全てを表している。褒めすぎやろってくらい褒めちゃう。だってこのタイトル心底好きなんだもん物語の進み方も好き。ミステリーで言うところのトリック(=おばあちゃんが死ぬこと)がわかってる以上、重要人物が死ぬが故の涙が端から回避されている状況。にも関わらず涙を誘うラスト!痺れる。。。短くも大切な時間を過ごした少女まいとおばあちゃんのお話。裏庭に生えている植物ひとつひとつの描写が丁寧で、読み手側にまで「草いきれ」が伝わってきた。 「シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」というおばあちゃんの言葉にまいが納得するシーンでは、読み手の自分自身もモヤが晴れたような、ああ、それでいいんだ、と心が楽になったことを覚えている。 万人にオススメできる一冊。インパクトあるタイトルの本を捲ると、自然に寄り添いながらいきいきとした世界が広がっていた。西の魔女こと大好きなおばあちゃんのもとで修行を受けたまいの成長物語。肝心要は意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力…怠け心やあきらめ、投げやりな気持ちに打ち勝ち黙々と続けて少しずつ強くしていく…疑惑や憎悪といったもので支配されないように。食事の尊さ、壮大な自然が織り成す繊細さと魅力の描き方が素晴らしく心地良い読後感。不変で大切なのものを後生へ私のなかでは死は暗くつらくかなしいもの。 でも、死を通してよりその人と近づいていけるのかもしれないという考えはいいなと思った。イトルからして、あぁ、おばあちゃんが亡くなってしまう話なんだなと思ってはいたが、悲壮感だけに捕らわれない物語だった。まいの置かれた状況を理解し、魔女の修業を提案する祖母。時にはぶつかりながらも過ごた時間は、どれだけ経過したとしても永遠に残り続けるものだと思った。最期の時まで、祖母は祖母らしく、そして祖母を思うまいは、きちんとメッセージを受け取っていたのが感動的だった。穏やかな生き方が垣間見えるので、こちらも幸せな気分になれた。生前の祖母を見ているようだった。実家から離れているとき、先送りにした祖母からのメールの返信が間に合わなかったことが未だに悔やんでもくやみきれない。本編でも似たようなシーンがあるけど、魔女の死は清々しく書かれていて、数年越しに少しだけ気持ちが楽になった気がした。 「自分で考え、自分で決める。」 風通しが良すぎて強風が吹き荒れ喘ぐ現代人に、「魔女修行」は必要なことに違いない。 私が最後にそうしたのはいつのことだろう。おばあちゃん(西の魔女)から、まいが教わった事は私達が生きていく上で、とても大切だと思った。簡単そうで実践し、続けていくのは難しい。「早寝早起き、食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする。」それを身につけたら、魔女修行の必須条件。「自分で決める。」自然いっぱいの中で、まいがおばあちゃんと過ごし学んだ事は、誰にでも当てはまる、魔法の媚薬のようだ。再読。中学になり学校へ通えなくなった少女が、西の魔女(おばあちゃん)のもとで過ごしたひと月あまりの物語。魔女の修行(人としての心構え)の”何でも自分で決めること” ”大事なことは自分で見ようとしたり、聞こうとする意志の力” ”自分の直観を大事にしないといけ無いが、その直感に取りつかれてはいけない”などの言葉が印象に残った。また最後の西の魔女からのメッセージが良い。自然に近い状態で生きるって本当に素敵な生き方だと思うし、自分だけの場所があるのはすごく共感できた。まいのパパが当時流行ってた死に対する答え方してたけど、流行りに流されずに自分の考えを持って物事を捉えたい。それと、毎日同じリズムで生きるってすごいこと。なかなかできない。自分で考え、自分で決める。シンプルだけどずっしりとした言葉。 魔女修行とは、人が自立して生きていくために必要なことなのかもしれない。20年前くらいの本なのに、今読んでも古さを感じないというか、むしろ今読んで正解だったかも…。魔女になるために必要なこと、私が生きてく上でも大切にするべきことだな。こういう、丁寧な暮らしみたいなものに憧れるけど、私は実行も継続も無理そう…(笑)物語の中の景色がとても鮮やかで、その分まいの息苦しさとか、色んな気持ちも浮き出てる感じがして良かった。話の最後、おばあちゃん(西の魔女)が亡くなったというのに(?)、重たくならずなんだか温かい終わり方でそれもまた良かったです。悲しくも爽やかな読了感が不思議。それもきっと魔女の力。主人公は伝えたかった事をさいご伝えられず、それを見越したおばあちゃん、主人公が悲しまない苦しまないよう、最後まで愛を残してくれたんだなと。学校に行くのが辛い子に、学校だけが世界ではないから大丈夫だよ逃げてもいいんだよと伝えたい一冊。マイは、中学が始まり登校拒否になりました。そこで田舎に住むおばあちゃんのところへ。西の魔女ことおばあちゃんの暮らしは自然から受け継いだ知恵と生活の基本が筋金入り。古風で自然体なおばあちゃんのもとでマイは徐々に生きる力を兼ね備えます。そこには難しいことは何もなく、人が生きるうえで必要なことがさりげなく、あちらこちらにちりばめられている。おばあちゃんが亡くなり、後悔が深まるマイでしたが、西の魔女は粋な計らいを忘れない。窓ガラスの伝言を見つけた時、西の魔女の魂を近くに感じられました。微かな安心感が残ります。